はじめに
いよいよ帰国まであと2か月を切りました。今回は、後期の授業と中間テスト後のリーディングウィークでの旅行についてご報告します。
後期の授業
ESL126 Oral DiscourseⅠ
英語を第二言語とする学生向けの授業です。この授業では、さまざまな種類の口頭談話に触れながら、効果的なコミュニケーションに必要な構成や発表の戦略を学びます。学期中に全4回のプレゼンテーションがあり、たとえば自分のパーティートリックの紹介や実家でのゲストのおもてなし方法など、ユニークなテーマが与えられます。各プレゼンテーションの翌回の授業では、先生から直接フィードバックを受けることができ、特に発音については一人ひとりに的確な評価とアドバイスをいただいています。そのため、細かなネイティブとの発音の違いに気づくことができ、大変助かっています。また、その他の活動では、与えられたトピックについてグループで話し合いながら、自分のアイデアを整理し、明確に伝える練習を行います。この授業を通して、人前で話すことへの苦手意識が少しずつ薄れてきていると感じています。
FIS107 Beginning Sculpture
初心者向けの彫刻の授業です。彫刻の理解を深め、鑑賞力を高めることを目的としています。初心者向けでありながらも、彫刻、塑造(粘土やワックスなどの柔らかい素材を用いて形を作る方法)、鋳造(溶かした金属や石膏、樹脂などを型に流し込み固める方法)の実践を通して学ぶことができます。新たな美術の一面に触れながら、楽しんで作品制作に取り組めるのが魅力です。
学期終了までに全3作品を完成させ、それらを評価してもらうため、テストはありません。先生はとても優しくて親しみやすく、制作中は教室内を回りながら分かりやすいアドバイスをくださり、何気ない会話も楽しむことができます。また、クラスは少人数制で、教室内を自由に動き回りながら各自が道具を手に取り自分の作品に集中できる、リラックスした環境が整っています。そのため、私にとってこの授業はひとつの癒しとなっています。

MUS116 Film MusicⅡ
この授業は、音楽に関する座学です。1970年代後半から現代に至る映画で使用されているBGMに焦点を当て、音楽の複雑で不可欠な役割を明らかにすることを目的としています。ミュージカル映画、コメディ映画、ホラー映画など、さまざまなジャンルの作品を取り上げ、音楽がシーンに与える効果や役割、音楽の構成について学びます。
授業では、映画を一時停止しながら学生全員で意見を出し合い、その後、先生が学生の意見をまとめながら音楽の効果や役割、構成について解説します。ただし、先生は音楽の専門用語を用いて早口で解説されるため、聞き取ってメモを取るのに苦労することもあります。テストは中間試験が2回、期末試験が1回の計3回行われ、授業中に取ったノートは持ち込み可能です。そのため、授業中は先生の解説を一言一句逃さずにノートを取ることが重要です。
CDC100 Introduction to Communication
この授業では、コミュニケーションを取り巻くネットワーク、文化、テクノロジー、オーディエンスについて学び、特にカナダ文化におけるメディアとコミュニケーションの役割を学習します。授業は週に2回行われ、1週間で教科書の1章を学ぶペースで進みます。復習として、毎週金曜日までにオンラインでクイズを解き、翌週の授業に向けたディスカッションをポータルに提出します。さらに、約3週間に1回のペースでブログの提出があり、先生から個別にフィードバックをもらえます。フィードバックをもとに修正したブログを再提出する必要があり、英語のライティングの勉強にも役立っています。
テストは中間と期末の計2回あるため、毎週クイズを解く前に習った内容を復習する習慣をつけておくと、試験対策としても効果的だと思います。
リーディングウィーク
中間テスト後に、約1週間のリーディングウィークがありました。今回は、友達とオタワとトロントへ旅行に行きました。
オタワでは、国立図書館や美術館を訪れる予定でしたが、ちょうど閉館日と重なってしまったため、急遽、国会議事堂の無料内部見学ツアーに参加しました。このツアーは、英語とフランス語のどちらかを選ぶことができます。特に印象的だったのは、下院議員会議室です。なんと、2階席は一般公開されており、会議中は誰でも傍聴できるそうです。写真撮影が許可されていたので、撮った写真を下に載せておきます。
トロントでは、ナイアガラの滝を見に行ったり、韓国アイドルのコンサートに行ったりと、充実した3日間を過ごしました。



おわりに
帰国までの残り日数が少なくなるにつれ、英語の上達に伸び悩むことが増えてきました。これは、環境に慣れるとともに、自分と向き合う時間が増えたからだと、良い意味で捉えています。今の自分に足りないものは何か、残りの期間で何をすべきかを見つめ直し、後悔のないように一日一日を大切に過ごしていこうと思います。