はじめに
カナダに来てあっという間に2か月が経ちました。最近は気温が0℃を下回る日もあり、冬が近づいているのを感じます。
手続きに関する注意事項
・2024年1月から、カナダ学生ビザの申請方法が刷新されました。学生ビザの申請を行う際は、2024年最新版の申請方法を解説したサイトを参考にしてください。
また、同時期から、カナダでの生活費を示す残高証明の金額が20,635カナダドルに引き上げられました。従来の10,000カナダドルではビザの承認が下りないため、注意してください。
・カナダに行く際にアメリカで乗り継ぐ場合、ESTAの取得が必要です。たとえ入国せずトランジットのみであっても、ESTAが無ければアメリカ行きの飛行機に搭乗できません。
私は昨年、ハワイ入国に向けてESTAを取得していましたが、今年の2月にパスポートを更新したため、取得したESTAは無効になっていました。出国当日、成田空港で新たにESTAの取得が必要だとわかり、その場で申請しました。しかし、承認が下りるまでに時間がかかり、予約していた飛行機に乗ることができませんでした。その日のうちに承認が下りるか確証がなかったため、アメリカ以外で乗り継ぐ便を新たに予約することになりました。
授業
ESL110W: Intro.Eng.Acad Purpose I
英語のライティングの授業です。口語としての英語とエッセイにおける英語を比較し、正しいライティングについて学びます。私が苦手とするコンマやセミコロン、コロンなどの句読点の種類や使い方も詳しく学習するため、大変助かっています。基本的に授業前に教科書の指定された範囲を精読する必要があり、課題として、精読した内容に基づいた練習問題を解き、授業でその解説を聴きます。先週、中間テストを終えましたが、中間テスト前に2回ライティングのテストがありました。12月には期末テストがあります。
ESL125: Eng.Phonetics & Pronunciat
英語の発音を学ぶ、少人数制の授業です。発音記号を学ぶだけでなく、音節に置かれるストレスや文全体の抑揚、リズムなどを実践的に学習します。授業中に発言すると、教授が細かく発音を指摘してくれます。また、レコーディングの課題に対するフィードバックも詳細で、自分の発音の改善点がわかるため、とても役立っています。学期末にプレゼンテーションがあるため、現在その準備を進めているところです。
FRE100: French I
フランス語初心者向けの授業です。初心者向けではありますが、授業の進行が非常に速いです。また、教授はフランス語と英語を混ぜて授業を行うため、最初は戸惑いました。購入した教科書はほとんど使わず、教授が用意したスライドに沿って授業が進められます。毎週、学習した単元ごとにクイズの課題とレコーディングの課題が出されるため、復習は欠かせません。月に2回ほど総まとめのテストがオンラインであります。
FRE115: Intro Fre Phonetics & Aural Comprehension
フランス語の発音を学ぶ少人数制のクラスです。フランス語には16個もの母音があり、その微妙な違いを区別するため、体や表情を大きく動かしながら発音するアクティビティを行ったり、口内の図を見て発音の仕方を学んだりします。日本語にはない音が多く、発音や聞き取りに苦戦しつつも、日本語との違いを楽しみながら学習に取り組んでいます。課題としては、指定されたトピックについてフランス語で話す動画を撮るものが主に出されます。
大学生活
寮
私は、ビショップス大学で最も古い寮であるMackinnonに住んでいます。部屋に洗面台、トイレ、バスはなく、寮の全員で各階のレストルーム(男性用・女性用・男女共用)を共有しています。壁が薄く、廊下の声や物音が響きやすいですが、その騒がしさにはすぐに慣れました。この寮の良い点は、部屋が比較的広いことと、冬は他の寮に比べて室内が暖かいことです。寮の申請時にはMackinnonを一番下の候補にしていたため、ここに決まった当初は不安でいっぱいでしたが、今では自分のライフスタイルを確立し、快適に過ごしています。
食事
バイキング形式で好きなものを自由に食べられます。ミールプランに入っていれば、食堂には何回でも行くことが可能です。また、午後9時以降は大学内にあるPurple Podというカフェで、10ドル分まで無料で購入できます。ここのスムージーがとても美味しいのでおすすめです。

部活動
私はスケートクラブ、テニスクラブ、ニットクラブに所属しています。テニスクラブにはもともとテニスをするつもりで入ったのですが、テニスコートが学校から離れているため、月曜日のピックルボール(室内テニスのようなスポーツ)だけに参加しています。スケートクラブは火曜日と水曜日の週2回、ピックルボールとニットクラブはそれぞれ週1回ずつ参加しており、さまざまな人と交流しながら楽しく活動しています。

聴講(ボランティア)
履修している授業とは別に、教授の許可を得て週2回ほど日本語初級クラスを聴講しています。生徒の人数が多いため、他の山口県立大学の学生と協力しながら、課題の回収や採点、ペアワークの見回りなども行っています。日本語の母語話者として気づきにくい文法事項に関する質問を、英語でうまく説明できないもどかしさも感じますが、このボランティアを通して大変良い勉強になっています。
その他
秋休み中に、友達とニューヨークへ旅行に行きました。友達のご両親に車で連れて行ってもらったので、初めて車で国境を越える経験をしました。入国前に一度車を降りて、パスポートや学生ビザ、ESTAの確認を受け、6ドル(USドル)の料金を支払いました。前回はアメリカ行きの飛行機にさえ搭乗できなかったため、料金を支払った後に審査官から「Welcome to the US」と言われた時は、泣きそうなくらい嬉しかったです(笑)。


タイムズスクエア

終わりに
カナダに到着する前に個人的な大きなトラブルがあり、到着後も慣れない環境で不安がありました。しかし、同じ山口県立大学の学生と協力し合いながら日々を過ごすうちに新しい友達も増え、今では特に悩むことなく楽しく学校生活を送っています。今後もできるだけ多くの人と交流しながら、充実した留学生活を送れていることに感謝し、今ある時間を大切にしていきたいと思います。