はじめに
長いと感じていた8ヶ月のカナダ生活もついに終わりを迎えました。留学が終わった寂しさと、無事帰国できた安心感でとても不思議な気持ちです。今回は、期末試験や帰国までの過ごし方をメインで紹介します。
ESL126 Oral Discourse 1
この講義は、期末試験は無く定期的なWord Listの作成とプレゼンテーション2回で評価されました。3回目のプレセンテーションテーマは"Marry Me"で4分~5分で発表を行いました。具体的にはデートプランや、自分自身のアピールポイントを述べなければならず多少気まずさがありました。そのため、楽しそうに発表するということを第一に考えて乗り切りました。4回目のプレゼンテーションテーマは"The End-of-Semester-Party of All Time"で三回目と同様に4分~5分で発表を行いました。今回のみ、パワーポイントを作成しなければなりませんでした。私はジブリコスプレパーティーを提案したのですが、予想以上にクラスの皆が楽しそうに聞いてくれたので良かったです。私はこの講義を通じて、RとLの発音が何よりも苦手であるところや、英会話のスキルがまだまだだということに気づき落ち込む事もありました。しかし、4回のプレゼンテーションで自分なりに人前で話す時のコツをつかむことが出来て良かったです。
HIS108 A Global History of Indigenous Peoples
この講義は、Reflection Paperと期末試験がありました。Reflection Paperは講義を通して学習した事を2000字または2行間で6~8ページ程度で作成するというものです。私は一番興味が湧いたカナダの先住民寄宿学校について書きました。期末試験は、A4サイズ用紙1枚であれば持ち込み可能で、語彙の意味を解答する問題、エッセイ問題1、エッセイ問題2の3つの項目から成るものでした。私は、授業についていくのもやっとだったため不安だったのですが、TAの方が3~4回テスト対策会を開いてくださったおかげでテストを乗り切ることが出来ました。
MUS102 Rock/ Pop Music 1975 to Present
この講義は、スペシャルプロジェクトと期末試験がありました。スペシャルプロジェクトは基本的には実技がメインの課題ですが、対面演奏、録画演奏、プレゼンテーション、エッセイの中から自分の状況に応じて選ぶことが出来ます。私は、録画演奏を選びました。私はギターを弾くのが好きなので、友人からギターを借りThe Beatlesの"Let It Be"を演奏しました。期末試験は、中間試験と同様にイントロクイズとロックの歴史にまつわるクイズです。このテストは覚えることが無数にあるため、ロックの歴史に焦点を当てて勉強をしました。
FIS128 Beginning Photography
この講義は、期末試験の代わりに芸術学部生による学内展示会に向けて2展の作品を作成しました。1つ目の課題は、4枚以上の人物写真です。この課題では、笑顔をテーマに写真を撮りました。できるだけ自然な笑顔が表現できるように、会話をしながら撮影したり、笑顔が映えるようにカラフルに編集したり工夫をしました。2つ目の課題は、6枚以上の自由課題です。この課題では、自分の中の葛藤をテーマに写真を撮りました。鏡や影を用いて撮影し、写真を加工・印刷した後にマーカーや鉛筆でイラストを描くなど工夫をしました。この講義では、学生同士で作品について意見を出し合ったり、他の学生の作品を鑑賞することで刺激を与えあったりすることが出来て本当に良かったです。
日本語授業ボランティア
私は3月から4月まで、期末試験の準備等により週1回程度でしか日本語ボランティアに参加することが出来ませんでした。しかし、参加出来る日は今まで通り、質問への解答、課題の添削、例文の読み上げ等を行いました。授業の最後には学生の皆さんから素敵なお手紙をもらい、心が温まりました。
また講義とは別に、ビショップス大学主催のアイヌ民族との交流会で5月に日本に渡航する学生に向けて、1回程日本語と日本文化の授業を実施しました。「日本語学習経験が無い学生」・「90分授業」・「実習経験の無い私」と、不安要素しかなかったため、日本語の先生や日本への渡航経験のある友人達にアドバイスをもらいながら授業準備を進めました。授業の当日はとても緊張しましたが、授業の最後には皆さんが「とても分かりやすかったよ!ありがとう!!」と言ってくださりとても嬉しかったです。
Reading Week
中間試験が終わり、ボストンとケンタッキーの友人を訪ねて1週間旅行をしました。ニューヨークでは会えなかった友人達にも会うことが出来て嬉しかったです。皆がそれぞれの地域のオススメの場所に案内してくれ、ケンタッキーではセンター大学にも訪問させてもらいました。この旅行は宝物のような思い出です。



日常生活
3月に入り、日本では就職活動が本格的に始まりました。期末試験準備・帰国準備・留学でしか経験できないイベントの参加等との両立が難しかったのですが、焦燥感に駆られて目にとまった企業の説明会に参加をしていました。しかし、時差の影響で説明会は基本的に夜11時~4時の間で、私はESの作成と留学スケジュールをバランス良く管理できなかったため、数社を受けて断念しました。その後は、空いた時間に企業の研究や自己分析を少しずつ進めています。
4月は、期末試験や帰国準備で忙しかったです。ビショップス大学のルールでは、最後の期末テストから24時間以内に退寮することを求められるため、それが不可能な学生は滞在日数の延長届を提出すれば、数日間寮に滞在することが出来ます。私は19日が試験最終日だったのですが、24日が帰国日だったので24日まで延長しました。8ヶ月分の荷物のパッキングは本当に大変で、入りきらない荷物は寮に寄付をしました。また、私が帰国した24日付近はまだ最終試験が残って友人が忙しかったり、既に実家に帰っている友人も沢山居たりします。そのため、お世話になった全員に挨拶が出来たわけではなくとても寂しかったです。24日は朝4時にビショップス大学を出発したため、鍵を警備員室に返却をしました。フライトの予定は正午頃だったのですが、飛行機が遅延したので1時間程度追加で待たなければならずヒヤヒヤしました。カナダ最後の日は久しぶりに雪が降りました。そのため、成田空港に着いた時に無事帰国できたことに安心したと共に、気温が温かいことに驚きました。
おわりに
8ヶ月の留学生活は、自分自身と向き合うことも多くなり悩むことが沢山有りましたが、様々な国にルーツを持つ友人達との出会いは本当に刺激的でした。ビショップス大学で出会った先生方や友人達、そして日本から支えてくれた家族や友人には感謝でいっぱいです。この経験を糧に、ラスト1年の大学生活を楽しんでいきたいと思います。


