ビショップス大学 国際文化学科4年 橋口芽衣 <2号 2021年11~12月>

はじめに

 留学生活も半分を折り返しました。秋学期はカナダの生活と授業に慣れることに精一杯で、すぐに時間が過ぎていきました。本格的な冬が近づいてきて、空気が肌に刺さるような寒さですが、雪景色を早く見たいので、とてもわくわくして冬を楽しんでいます。今回は、秋学期のFinal Examの詳細と冬休みの過ごし方についてお話ししたいと思います。

Final Examについて

 今学期受けた4つの授業のうち、Final Examがあったのは2つでした。Final Examは約1週間の間に行われ、いつも授業を受けている場所とは異なる場所でテストを受けます。ビショップス大学ではFinal Examの結果が最終評価に大きくつながるため、とても大事なテストです。そのため、テストが近づくと、一か月ほど学内は静かになります。特に寮内ではQuiet timeというものが設けられ、基本的に24時間静かに過ごし、特に夜7時~朝11時まではより静かに過ごすというルールが決められたりしています。試験日程は個人によって異なり、早くから冬休みに入る人もいれば最後まで学内に残ってテストを受ける人もおり、様々でした。

・ESL110 Introduction to English for Academic Purposes I (対面)
 この授業は学期を通して定期的に行われる計4回のshort assignmentと、計2回の単語テスト、計2回の授業理解のテストがありました。特にFinal Examはなく、代わりにabstractを書く練習をするちょっとした課題の提出がありました。授業もFinal Examの前に終わったので他の授業の勉強に集中することができました。

・ESL125 English Phonetics & Pronunciation (Online)
 この授業もテスト期間中にFinal Examはありませんでした。しかし、学期を通して自分の発音を録音したものを提出する課題が3つほどあったり、個人プレゼンテーションがあったりと、定期的にテストがありました。最後のテストの前にTheory Testというこれまで学んできたことについて正しいか正しくないかを選ぶオンライン上でのテストがありましたが、詳細まで聞かれる質問が多くあったため、とても苦労しました。最後のテストは、先生の前で長文を読むというテストがありました。これまで学んできたことを活かして、発音や間に気を付けながら読まないといけなかったため、前日までに復習をしっかりしました。

・ENG104 Approaches to Short Fiction (対面)
 Final Examは全体評価の30%を占めるため、とても緊張しました。テスト内容はこれまで読んできた短編小説に関する質問で形成され、答え方は2つのOptionから選ぶことができました。一つはMidtermの形式と同様に、その場で聞かれる質問に対して自分の意見を一段落で答えるものでした。こちらは教科書やノートを持ち込むことができないため、作者や題名、内容、引用文などの情報を全て理解、把握してテストに挑まなければいけません。もう一つは、750字以上のエッセイを書く方法です。こちらは、あらかじめ先生から提示されたテーマに沿って、2つの小説を比較し、自分なりの質問と答えを導かなければいけません。後方の答え方はいつもより長く答えを書かなければいけなかったため難しかったですが、早くから準備をして、テストのためのノートを1枚だけ持ち込めることができたので、私はこちらの答え方を選択しました。

・FRE100 French I (対面)
 Final Examはオンラインテストで行われました。教科書全てが範囲とされており、文法と表現(レコーディング)問題の2つで構成されていました。文法問題は、3部で構成されており、定期的に行われていたテストから出題されましたが、そのうち2部は選択問題、もう1部は短い文を書く問題でした。表現問題では、指定された長い文章を読む練習をしてから、声を録音し、提出する問題でした。文法問題は1時間弱の制限で1回しか挑戦することができなかったため、時間との勝負でした。表現問題では40分の時間制限のある問題を2回挑戦することができ、1回目は読む練習、2回目には録音をすることができたため、心に余裕を持って挑戦することができました。

カナダの冬について

 カナダの冬はとても寒いです。12月に入ると日中でも0度を下回る日々が続きます。そのためビショップス大学での生活を乗り切るには、ウィンターコートとウィンターブーツが必須です。そして長い靴下です!雪がふくらはぎ程の高さまで積もるため、ブーツは防水とマイナス20度まで耐えられるものを購入することをお勧めします。そして、なんといっても乾燥がすごいです。そのため、乾燥しないためのリップや保湿クリーム、化粧水などをたくさん用意することをお勧めします。カナダにもNIVEAやビオレがあるため、リップや保湿クリームはこちらでも購入できます。

冬休みについて

 冬休みは食堂やカフェ等、大学の機能がストップするため、基本的に学生は寮を出なければいけないため、実家に帰る学生が多いです。申請を出せば寮に留まることも可能ですが、自炊しなければいけません。私もカナダ国内やアメリカに旅行して過ごしたかったのですが、新しいコロナ株がケベック州で流行し、観光することが困難な状況にありました。そのため、寮に滞在申請を出し、冬休みの前半は、友人と旅行をし、後半は大学に戻り、寮で過ごしました。私は比較的に早くFinal Examが終わったため、1か月ほどの冬休みを過ごすことができました。

 オタワに旅行に行きました。教会や美術館など歴史のある建物を見て回りました。夜の街は光がとてもきれいでした。

 モントリオールを旅行しました。モントリオールを一望できるRoyaleという山に登りました。

 クリスマスは友人のお家で過ごしました。映画で見るようなきれいなクリスマスツリーとたくさんのプレゼントがあるのを見ることができ、とても嬉しかったです。この後にプレゼント交換をしました。

(左)マイナス20度の世界で凍った湖の上を歩いています。 (右)雪の上を移動するATVという小さな車を見せてもらいました。

最後に

 早くも留学生活の半分が過ぎてしまいました。秋学期を過ごして、勉強面でも生活面でも海外の生活を体験でき、とても良い経験ができました。残りの半分もすぐ過ぎると思うので、しっかり楽しんで、就職活動にも力を入れながら過ごしたいと思います。