ビショップス大学 国際文化学科4年 橋口芽衣 <1号 2021年9~10月>

はじめに

 留学がいよいよ始まり、とても緊張していましたが、すぐに2か月が経ちました。今年度は新型コロナウイルスの影響を大きく受けているため、想像以上に大変なことがたくさんありましたが、カナダに来てからは更に目まぐるしい日々を過ごしています。

留学前

 留学準備はとても大変でした。授業を受けながら、サークル活動に参加しながらと準備を進めていくため、金銭的、時間的余裕をもって計画的に進めることをお勧めします。今年度は、新型コロナウイルスの影響もあったため、例年通りの手順ではありませんが、少しでも参考になると嬉しいです。

3月
・ビショップス大学の留学申請の手続きと、県立大学への書類提出等、手続きが始まりました。
・自分の基本情報や、寮の申請をビショップス大学のポータル(YPU Portalのようなもの)上で登録しました。

4月
・ビショップス大学から入学許可書が届き、CAQの申請をインターネット上でしました。CAQとはケベック州独自のビザでstudy permit申請の前に取得する必要があります。しかし今回は、取得前にCAQ申請済みの証明を提出してstudy permitの申請を開始することができました。

5月
・CAQ取得後、study permitの申請をしました。今回はコロナの影響で、各国のカナダビザセンターが閉館していたりという状況だったため、申請から取得まで2か月ほど時間がかかりました。

6月
・Study permitの取得にはバイオメトリクス登録といって指紋登録をしなければいけないため、東京か大坂の二か所にビザセンターがあり、授業の合間をぬって大坂に指紋を登録しに行きました。最終的に取得するのに8月上旬までかかり、渡航予定までに間に合って、とても安心したのを覚えています。

7月
・航空券の購入に関しては、通常であればstudy permit取得後の購入をお勧めしますが、今回はstudy permitがいつもらえるか分からない状況だったため、旅行代理店の方から情報をたくさん聞いて、study permit取得前に航空券を購入しました。復路は変更できるオープンチケットを購入しました。稀に、入国の際に帰国便のチケットの確認があるため、できるだけ往復の航空券を早めに購入することをお勧めします。
・両大学の海外保険に加入
・授業選択

8月
・上旬にstudy permit取得
・今回は世界中がコロナ禍ということで、カナダも入国制限を設けていました。しかしカナダはワクチン接種が進んでいる国の一つということもあり、ワクチンを2回接種していたため入国後14日間の隔離の免除がありました。しかし、出国前のPCR検査は必須だったため、空港での検査予約やカナダでのホテル予約など、コロナウイルス関連の予約準備も大変でした。

新入生オリエンテーション

 ビショップス大学では学期開始1週間はO-Weekと呼ばれるオリエンテーションWeekがあります。1日目に所属したいチームを選び、残りの日はそのチームごとに行動をすることが多いです。毎日、集会やアクティビティーがあり、夜はライブやダンスパーティーが開催されており、とても賑やかな一週間でした。

O-WeekではBishop's UniversityのSchoolカラーである紫色のスウェットを着てイベントに参加しました。

授業

 クラスは少なくとも4つ履修することを求められます。山口県立大学と同じように、履修登録期間があるため、渡航前に登録していても興味のある授業に参加した後に変更できます。様々な分野の授業があるため、自分の得意なことや興味のあることに合わせて選択することができます。

・ESL110 Introduction to English for Academic Purposes I (対面)
この授業(ESL)は第一言語が英語ではない学生向けの授業で、多国籍に富んだ環境となっています。パラグラフの構成方法を学んだり、いろいろな長さの文章を読んだり、ノートの取り方を学んだりします。定期的に授業の振り返りとしてsmall testがあります。代わりに大きなテストがないため、小さな積み重ねが大事な授業となっています。

・ESL125 English Phonetics & Pronunciation (Online)
この授業は、英語の発音を中心とした授業になっています。節やイントネーション、発音記号などのルールにのっとって、正しい発音を学びます。予習はたくさんの動画を見て、実際に自分で発音をしながら練習をします。定期的にあるテストでは、自分の発音を録音してポータル上に提出します。この授業を受講し始めてから、他の授業で文章を読むときにふいに発音のルールを思い出して読んだりしています。

・ENG104 Approaches to Short Fiction (対面)
英米文学の授業です。18:30から21:30まである遅い時間帯の授業ですが、教授が熱心に面白おかしく話を進めてくれるため、話の流れを把握しながら聞くことができます。自分の勉強スタイルにあった授業だったため、この授業を選びました。

・FRE100 French I (対面)
この授業は初めてフランス語を学ぶ学生向けの授業です。受講生の中には、ある程度フランス語を話せる学生もおり授業に追いつけないこともあるため、予習が必須の授業です。ビショップス大学では、大学内も学外でもフランス語を話す人がたくさんいるため、フランス語の需要はとても高いと思います。この授業を受講して、初めて会う人にフランス語で挨拶ができるため、フランス語を学んでよかったと感じています。

食事・寮

 私はNortonという寮に住んでいて、共有のシャワーとトイレ、一人部屋といった所で過ごしています。一番古い寮ですが、学校の中心にあり、隣に図書館があり、さらに教室が近いため、快適に過ごせています。食事はFlexible meal planといって一日に制限なく食堂で食べることができるプランを日本で申請しました。食堂は、友人と話すチャンスの一つでもあるため、友人を作り、英語を話す良い時間だと思います。

(左)朝ごはんは普段オムレツが大好きで食べていますが、たまにパンケーキやクレープ等カフェのような朝食を食べています。
(右)授業後に友人と街に出でdinnerを食べに行きました。poutineという伝統料理はとても美味しいです。

授業外の過ごし方

 平日の授業外の時間は、予習や復習をしたり、友人とカフェでおしゃべりをしたりしています。
 週末はアクティブに過ごしています。紅葉が綺麗なので友人とハイキングをしたり、ショッピングに行ったりしています。こちらの学生は平日にしっかりと勉強をして休日はしっかり休み楽しむという感じなので、休日は外に出かけることが多いです。

(左)友人と一緒にハイキングに行きました。山や岩を登ったので、想像以上にハードでした。
(右)Old Quebecと呼ばれる古い街並みが特徴の街に行きました。あるテレビドラマの撮影地になったこともあり、観光客が多かったです。こちらの扉に見覚えがある方はいるでしょうか...

さいごに

 カナダに来てからあっという間に2か月が過ぎました。日本にいるときとは全く違う生活、文化を体験しているため、毎日なにか発見がある日々です。勉強、そして友人との時間との両立が大変ですが、とても貴重な体験であり、これからもここでしかできないことにチャレンジしていこうと思います。