ビショップス大学 国際文化学科3年 窪田早記 <1号 2019年9~10月>

はじめに

 ビショップス大学へ来て早くも2か月が経ちました。留学が決まってから実際にカナダへ来るまで約1年ありましたが、その間の様々な準備を経て、カナダでの留学生活を無事に過ごせていることに不思議な感覚を覚えます。出国時のハプニングも含め、これまでの2か月間を振り返ります。

出国

 カナダへの航空券は、復路も含め、日時指定で出国の2か月ほど前にインターネットで取り、旅行会社を介さずの購入であったとことと、直行便ではなくアメリカで乗り換えのある便であったため、20万円ほどで済みました。しかし、コストカットに浮かれて確認不足があったことに、出国直前で気づきました。本来カナダへの直行便であれば必要ないのですが、アメリカで乗り換えがある場合には、ESTAというビザを取らなくてはいけませんでした。そのため、山口宇部空港へ見送りに来てくれていた親や友人にはとても心配をかけてしまい、自分自身も別れを惜しむ暇などなく、羽田空港までの約1時間のフライトの間に必死でESTAの申請を行いました。申請自体は20分ほどで出来ますが、申請許可が下りるまでは目安として72時間以内とされており、不安でいっぱいでしたが、羽田空港を発つまでにはなんとか無事に許可が得られ、カナダへと出発することができました。

ビショップス大学初日

 ビショップス大学に到着したのは夜中であったため、寮に関する説明を聞いて自分の部屋へと移動した後、軽く荷解きをしてからシャワーを浴び、次の日に備えてすぐに寝ました。シャワーは始め水しか出ず、夜中であったにも関わらず、山口県立大学から一緒に留学した3人で騒いでしまったのをよく覚えています。また、布団に関してはプレオーダーをしていなかったため、日本から持ってきていたタオルケットをかけて、少し寒い思いをしながら眠りにつきました。特に寮に関して、ビショップス大学とのメールのやり取りには注視すべきだと感じました。

授業

 大学に到着後1週間ほどあるオリエンテーション・ウィークを通して、様々な国の人と交流し、たくさんの友人を作って過ごした楽しい時間はあっという間に過ぎ、すぐに授業が始まりました。授業を選択するまで約1週間、県立大学と同じように自分の興味のある授業を見て回ることができる期間があります。少しでも興味のある授業があれば見学するといいと思います。また、ビショップス大学は建物が多く、初めの頃は教室が分からずよく迷子になるので、オリエンテーション・ウィークでの建物の説明をよく聞いておくと後々とても役に立ちます。いくつか見学した後で実際私が受けている授業は、ESLの授業(英語が第二外国語の学生向け授業)2つ、フランス語、心理学の計4つです。

Oral Discourse Ⅰ
 授業内において計5回のプレゼンテーションを行います。内容に関しては毎回教授から指示があるため悩むことはないです。制限時間については今まで最大で5分との指定がありました。教授はとても親切で明るいため、楽しく授業を受けることができています。この授業は主に発音について重点が置かれているため、プレゼンテーションなどで間違っていた発音を教授がピックアップし、クラス全体で練習を行います。あくまでESLの授業であることを前提に授業が行われるため、プレッシャーは少なく英語の発音やスピーキング力を身に付けるには最適な授業です。

Business English
 ビジネスに関する英語やイディオムなどを学ぶ授業です。毎回課題はありますが、少量であるため負担に感じることは少ないです。授業内ではペアワークなども行われるため、飽きることなく3時間の授業を乗り越えることができます。これまでにVideo Assignmentとして15分程度のビデオを見た後で要約をし、自分の意見を書くといった課題がありましたが、教授からのフィードバックが細かく丁寧であるため、とても為になりました。また、11月末にはグループに分かれての1人8分程度の個人プレゼンテーションが予定されています。

French Ⅰ
 フランス語初心者のための授業です。ケベック州は公用語がフランス語ということもあり、この授業を取りました。約3エピソードごとに小テストのようなクイズが行われます。授業は週に2回あり、新しいエピソードを学習する回と、その内容の復習をグループに分かれて行う回との2つに分けられて授業が進められます。毎回予習と復習は欠かせません。

Introduction to Psychology
 心理学に関する初歩的な内容の授業です。講義形態で授業が進められ、専門用語も多いため、復習は欠かせません。また、週1回の授業の後に、大体課題が与えられます。成績に反映されるため、期限内にしっかりと提出する必要があります。10月にはmid-termとして成績の35%を占めるテストが選択制の形でありました。計100問と問題数は多かったですが、電子辞書の使用も許可されておりしっかりと勉強しておけば乗り越えられます。

おわりに

 平日は毎日予習や復習などに追われ勉強の日々ですが、休日にはモントリオールや近くのショッピングモールに行ったりと、しっかりリフレッシュすることができています。だんだんと寒くなってきていますが、体調管理をして12月にあるFinal-examに向けて準備をしていきたいと思います。


ある日のお昼ごはん(食堂には時々巻き寿司が現れます)

休日に訪れたナイアガラの滝