ビショップス大学 国際文化学科3年 有吉理紗 <2号 2019年11~12月>

はじめに

 留学生活の半分である4か月が過ぎました。1日1日が濃かったため、早かったようにも遅かったようにも感じます。本格的に冬になり、10分以上外にいると体に突き刺さる寒さに襲われるようになりました。今回の体験記では主に期末テスト、冬季休みの過ごし方について説明していきます。

授業

 授業が始まった最初の2か月は、どのように予習復習をして授業を受ければ効率よく学習できるのかを模索しました。今は、教科書やパワーポイントがあるものは授業前に読むことで内容を頭に入れ、授業中のノートテイキングは全てパソコンで行っています。復習は、中間テストで形式が分かったので、テスト勉強がしやすいようにノートをまとめています。慣れてきたのか、予習、復習を効率的に行えるようになり、心にゆとりができたように感じます。

Final exam

 私は、12月2日から12月5日の間に全てのテストが組み込まれていて、他の人より早く終わりましたが、その分テスト勉強は詰め込んで行わなければならなかったため、とても大変でした。しかし中間テストと違い、期末テストは授業範囲終了後にテスト週間があるため、テスト勉強だけに集中できました。ESLのクラスであるoral discourse はプレゼンテーションで成績がでるため、筆記のテストはありませんでした。従ってそれ以外の3つの授業の期末テストについて説明します。

Introduction to Psychology I: Basic process
 授業でカバーした範囲から、選択問題で100問出題されました。毎回80ページほどあるパワーポイントで授業を進めていくので、テスト範囲もとても広かったです。このテストでは、先生に辞書の持ち込み許可をもらい、テストに挑みました。

CDC100 Introduction to Communication Theory and Practice
 質問に対して単語で答える問題と、単語や状況を説明する記述式でした。説明を求められる問いが多いため、授業内容を完全に理解していないと答えられないテストでした。また、この授業では中間テスト終了後に、これまで習った範囲で自分が好きなトピックを選んで書く800wordsのレポート課題がありました。

ESL131 Business English
 リスニングテストと筆記のどちらもありました。ビジネスシーンで使う単語や状況を問われます。ESLの授業であるため、上の二つの授業よりは比較的取り組みやすかったように思えます。

 ちなみに、筆記テストのなかったoral discourseの授業は、一番和気あいあいとした雰囲気で、最後のクラス終了後にみんなでお菓子を持ち寄り、お菓子パーティーをしました。


oral discourseのメンバーとの写真

 中間テストが終了してから、期末テストまでにレポートやプレゼンテーションも多く、常に何か課題に追われている状態が続きました。テスト週間は、食堂も図書館も夜中の1時まで開いており、勉強に集中できる環境です。そこで出会う友人に進捗具合を聞き、励まし合い、無事全ての課題、テストを終えることができました。

日常生活

 これまでテストや授業について述べてきましたが、勉強以外の生活を少し紹介します。
 まずはクラブ活動です。私は、前期にバドミントンクラブとダンスクラブに参加しました。どちらもゆるい雰囲気で、自分が行きたい時にふらっと行って参加できます。バドミントンクラブは、ラケットやシャトルの無料貸し出しがあります。私は幼少期からバドミントンをしていたこともあり、男子学生と本気で試合をして、汗だくになることもあれば、友人と座っておしゃべりをすることもあります。ダンスクラブはいくつか種類がありますが、私が参加したものは、学生がコーチで、彼らからレッスンを受けています。全くの初心者な私にも優しく教えてくれるので、とても楽しいです。どちらにも共通して言えることは、スポーツに語学や国籍は関係なく、普段はなかなか話さなかった人とも、仲良くなりやすいということです。後期は新しいクラブにも参加したいと考えています。
 他にも学内にある、Gaitと呼ばれるクラブのような場所で開かれるパーティーにドレスアップをして参加したり、友人の家に遊びに行って手作りピザを作ったり、Sherbrookに新しくオープンしたラーメン屋さんへ行ったりしました。
 楽しい予定もたくさんあったため、うまく勉強の息抜きをしながら充実した生活を送っています。


友人が卒業するため、みんなで大学近くのバーに行きました

映画に出てくる家のようにおしゃれな友人の家で、手作りピザパーティー!今まで食べたピザの中でダントツに美味しかったです。

冬休みの過ごし方について

 私は、テストが12月5日で終わり、それから1月8日まで冬休みでした。寮は12月14日までに出なければなりません。しかし、申請をすれば延長は可能のようです。延長するか悩みましたが、食堂は閉まってしまい、私たちの寮にはキッチンもないので、早めに旅行の出発をすることにしました。

トロント(12月15日~12月21日)
 最初の目的地はトロントです。モントリオールからバスで、6時間ほどかかりました。トロントではAirBnBにステイしました。大学のある街とは違い、都会なため、交通の便が便利で、日本食もよく見かけました。前期で卒業し、トロントに住み始めた友人や、以前トロントの語学学校に通っていてビショップス大学に入学した友人と、一週間を共に過ごしました。


昼のナイアガラの滝

夜のナイアガラの滝。夜のライトアップが見たかったので5時ごろに行きました。明るい時とライトアップ後では雰囲気が全く違うので、夕方に行くとどっちも楽しめると思います。

トロントクリスマスマーケット。平日は無料で入れます

トロントのクリスマスマーケットはマーケット内にお店がいくつかありました。寒くてすぐお店に避難してしまいます。店内の可愛いクリスマス雑貨を見たり、アップルサイダーやホットココアを飲んで温まりました

ケベックシティ(12月21日~12月27日)
 次にケベックシティへ行きました。トロントからVIA RAILという新幹線のようなものを利用して、モントリオールに戻り、バスに乗り換えて3時間ほど移動します。ケベックシティはヨーロッパのような街並みで、建物がとても可愛かったです。ここでもケベックシティ出身の友人がスキーに連れて行ってくれたり、ローカルなパブに連れて行ってくれたりしました。


ケベック料理が食べられるパブ

Battle of the Plains of Abraham

Notre-Dame de Quebec


ケベックシティの街並み

モントリオール(12月27日~12月29日)
 ニューヨークへのバスは、モントリオールから出ているので、モントリオールへ戻りました。ここでは大学の友人と会う約束があったので、特に観光はせず、カラオケやレストランに行きました。

ニューヨーク(12月29日~1月3日)
 ついに!最終目的地であるニューヨークへ向かいました。greyhoundというバスで、8時間ほどかかります。ここでは、アメリカに留学している交換留学生と一緒にステイしました。一番の目的はtimes squareで年越しをすることでした。良い場所を確保するため1時ごろから場所取りに向かいました。しかしどの入り口も人!人!人!状態で、なかなかバリケード内には入れませんでした。死にものぐるいで人混みをかき分け、15時前に場所取りを完了し、そこから10時間待機しました。私たちがいた場所はメインの場所から少し遠く、ゴールドロップをゲットすることができませんでした。コンサートが見たい人やゴールドロップを取りたい人は、午前中から場所取りを開始することをおすすめします。よく、「times square の年越しは地獄だ」という話は聞いていましたが、私たちは近くで待っていた人たちと仲良くなり、話をしていたら、割とあっという間に年越しを迎えられました。極寒の中、長時間身動きが取れないのはハードですが、それよりも「Happy New Year!」をみんなで言い合う瞬間は、達成感と感動で包まれます。もし行きたい人がいれば、オムツ、防寒着、食料をお忘れなく!


年越しの様子

ニューヨークの街並み

The Metropolitan Museum

Brokenly Bridge

最後に

 留学前から、どこに行こうかワクワク考えていた冬季休みも、終了しました。後期は、留学生活に加え、就活も本格的に始めなければなりません。不安なこともありますが、新しいことに挑戦したいという、ワクワクした気持ちでもあります。残り4か月、どんなことも楽しみながら乗り越えていきたいと思います。