釜山大学校 国際文化学科3年 星萌々夏 <3号 2021年7~8月>

はじめに

 韓国では7,8月が大学の夏休みです。コロナウイルス、そして台風と外出しにくい夏休みとなりましたが、有意義に過ごせるよう自分なりに努力した2か月間だったと思います。今回は夏休み中の活動について紹介します。

季節学期 修了

 夏休み期間にも韓国語の勉強を兼ねて季節学期(県大でいうと集中講義のようなもの)を履修していました。「동양철학의이해(東洋哲学の理解)」という授業で、月~木の10:00~13:00を4週間というハードなスケジュールで行われました。毎日課題が出るなどかなり大変な思いはしましたが、普段の生活にも役立つ哲学を学ぶことができました。


教授が書かれた本です。受講者のうち成績優秀者の3人にプレゼントして下さいました!

社会統合プログラム 受講申請

 韓国には主に移民や海外同胞に向けた韓国語・韓国文化・韓国社会について理解を深める授業があり、これを社会統合プログラムといいます。ビザ取得のために受講する人がほとんどと聞きましたが、私も外国人ビザ専門の行政士に相談したところ今後のビザ申請時に役立つ可能性があるため受講を強く勧められ、今回申請をしました。

 0~4段階は「韓国語および韓国文化」の授業、5段階は「韓国社会理解」の授業となっており、韓国語のレベルに合わせて段階を決定することになります。私はTOPIK6級を取得していたため、多文化センターを直接訪問しTOPIK連携申請すると0~4段階の授業は免除となり5段階の「韓国社会理解」を70時間受講するのみとなりました。

 釜山大学校から80番バスに乗り一本で行くことのできる「移民者早期適応支援センター」に行き、TOPIK連携申請をしました。

持ち物は
・外国人登録証
・TOPIK成績証明書

のみでした。


社会統合プログラム運営機関「移民者早期適応支援センター」

連携申請自体は15分ほどで終わり、ホームページに講座申請のお知らせが上がり次第オンライン上で申請すればよいとのことでした。

 現在コロナウイルスの影響でZoomで講義を聞くこともできるため、私はZoomでの講義を申請しました。水曜日の18時半~22時半、土曜日の9時~1時という週8時間授業×8週間という時間割です。学期中に聞くこととなるため、かなりハードだとは思いますが気合を入れて頑張ろうと思います。

2学期履修登録

 2学期の履修登録は8月11日から三日間行われました。韓国の履修登録は早い者勝ちなので、少しでも通信環境のいい場所で行うため朝7時からPCバン(韓国のネットカフェ)に行きました。学校の近くのPCバンはほぼ満席状態だったため、一駅離れた場所に行きましたがそこも大半が埋まっている状態でした。


大学の学生支援システムにある履修登録の画面です。

 8時になったとたん所々でアラームが鳴ったり「간다간다!(行くぞ行くぞ!)」などといった声も聞こえ、日本では見られない不思議な光景でした。

 PCバンに行った甲斐もあり、すべての履修登録に成功しました。2学期に私が聞く授業は、

①住宅と室内デザイン
②時事で習う韓国語(対面)
③装飾具の歴史(対面・実習)
④ストーリーテリング民法(サイバー講義)
⑤就業実戦戦略1-職務分析と自己紹介書作成法
⑥デジタル時代の動画と文化(サイバー講義)

の6つです。

ワクチン申請

 韓国は8月9日から18歳~49歳のワクチン接種申請が始まりました。これも先着順で接種日を選択できます。申請方法は、専用サイトにアクセスし個人情報を入力後、近くの接種場所と都合のいい日にちを選ぶだけです。本人認証が必要であるため、韓国の携帯番号が必須となります。私は1回目を9月13日、2回目は自動的に10月25日となりました。

夏休みの過ごし方

 夏休みの前半は季節学期の授業があったため忙しく過ごしていました。季節学期が終わってからは友達を積極的に誘ってカフェで勉強する習慣をつけるよう努力しました。寮の近くのカフェは勉強している人が多く、頑張っている人を見ると自分もやる気が出てきます!

 夏休みは主にビジネス翻訳の勉強をしていました。9月末に検定試験を申請したので、一日に30~40問、問題を解いて対策しています。


ビジネス翻訳3級のテキスト

-ハマン旅行
高校時代からの友人が住んでいるハマンに遊びに行きました。ハマン郡は慶尚南道の中心部に位置し、軍の訓練所がある場所です。久しぶりに友人や友人家族に会うことができて楽しい時間を過ごしました。

-慶州
慶州は日本でいうと京都のようなところです。街並みも韓屋が多く、とてもきれいでした。 慶州のカフェはどこもレトロな雰囲気で、タイムスリップしたような気分になります。


慶州のカフェ

 「추억의 달동네(思い出の月集落)」は70~80年代の韓国を再現した小さなテーマパークです。昔の制服を着たり、タルゴナ(カルメ焼き)作りの体験などもできます。

 釜山大学校から一駅のところに、温泉場駅があるのですが、駅のすぐ近くに小さな市場があります。若い人はほとんど見られないディープな場所ですが、見たこともない食べ物や漢薬が売っていて面白いです。市場にある食堂はどこに入ってもおいしいです。

最後に

 留学生活もあと約半年となりました。一日一日を無駄にしないように工夫して過ごした夏休みでしたが、終わってみると学習面で後悔が残る部分もありました。2学期は授業に加え、翻訳の資格や社会統合プログラムの受講などととても忙しくなりそうですが、後で後悔しないようしっかり頑張ります。