慶南大学校 国際文化学科3年 藤本愛莉 <1号 2025年3~4月>

はじめに

韓国に来て約2カ月が経ちました。憧れていた留学生活でしたが、今年の留学生が1人ということもあり、正直不安はまだあります。しかし、慶南大学校の先生や友人に支えていただきながら楽しく生活できています。少し不便なこともありますが、1日1日充実した日々を過ごせていると思います。

留学準備

留学出発までの流れとしては、8月初旬: 派遣内定通知→9月中旬: 慶南大学への提出書類案内が来る→12月末: 慶南大学提出書類締め切り→2月初旬: 入学許可証が届く・ビザ申請・航空券購入→2月末: 出国 です。昨年に比べ、アポスティーユ申請の必要が無くなったり、グローバル部門を通して慶南大学に提出したりと少し変化したこともありましたが、早めに準備を行っていたことから余裕をもって終わらせることができました。

ビザ申請については、山口に住民票を置いているため、駐広島大韓民国総領事館で申請をしました。自分で書類を作成し直接申請しましたが、10分もかからず申請が完了しました。そして慶南大学校は残高証明書の提出が必要ありませんでした。また、ビザとパスポートの受け取りは広島県外に住んでいることから着払いで送ってもらいました。

留学に行く前に教務部門へ遠隔授業の申請書や慶南大学校で履修する予定の授業の申請を行いました。私の場合は、申請期間までに履修授業が決まっていなかったことから、履修予定の授業を提出し、履修が確定した際にメールで授業を送りました。

私の場合、昨年留学に行っていた先輩から留学についてたくさんお話を聞いたので、準備について心配なことがあれば留学の経験がある先輩方に聞くのが一番良いと思います。

韓国に到着後

出国前後の初期費用は大体以下のとおりです。

  • 航空券 約1万8千円
  • SIM代 約1万8千円
  • 大学指定の保険代 約14万8千円
  • タクシー代 1人 ₩17500 (4人で₩70000)
  • 布団 ₩64000
  • 寮費 ₩809000
  • 外国人登録代 ₩35000
  • 結核検査 ₩7000

福岡空港から飛行機に乗り、金海空港へ到着後は大学が用意してくれたタクシーで大学の寮まで行きました。換金は、福岡空港で約20万円分行いました。今年は昨年に比べていろいろなものが値上がりしていたので、もう少し多めに持って行っても良かったと感じました。現金は大学内にある慶南銀行で日本の口座からデビットカードを使用して引き出せます。また銀行窓口で換金できるのでとても便利です。

到着した次の日にはオリエンテーションがあり、日本語教育科の学生が来てくれて通訳などをしてくれました。また、慶南大学校に親しい先生がいたこともありたくさん手伝っていただきました。オリエンテーション終了後、外国人登録に必要な書類や銀行口座を作成するための書類を日本語教育学科の学生に助けてもらいながら作成しました。指紋登録も外国人登録のために必要でした。留学生担当の先生が教えてくださるので指示に従って出入国管理事務所まで行き、指紋登録を完了させました。注意事項としては、慶南大学校から事前に送られてくる書類がすべて韓国語・英語・中国語で日本語がほとんどないため翻訳などをして、しっかりと目を通して準備しておく必要があります。

私は、1年次に夏の語学研修に参加していたこともあり、大学近くや寮について知っていたことから不安が少なかったです。留学を考えている人は、慶南大学校の先生や学生とも知り合えるので語学研修に参加するのをお勧めします。

オリエンテーション後の書類作成の様子
オリエンテーション後の書類作成の様子

寮について

私以外に2人日本から来た留学生がいましたが、私の場合は日本人留学生と2人部屋でした。初めて出会ったのですが仲良くなれて、お互いに助け合いながら生活しています。シャワー室やトイレは共用になっています。電子レンジは2階にあり、洗濯機と乾燥機は12階にあります。洗濯機・乾燥機はどちらも₩1500で使用することができます。12階には洗濯物を干すところもあります。寮の門限は24時で、それを過ぎると朝の5時までは外出ができません。外泊届は、遠出をする際は必要ですが、それ以外は必要ありません。テスト期間中は門限が30分ほど伸びます。

寮費については請求書を部屋まで持ってきてくださいます。慶南銀行の口座がまだできていなかったので大学にある銀行窓口に行って現金で支払いました。

さらに、寮で生活する人は全員結核の検査を韓国で受ける必要があり、大学で指定された期間まで現金とパスポートを持って検査を受けました。期間内であれば、寮の前に検査車が来ているので別で病院に行く必要はありませんでした。

前期履修科目について

授業は一コマ75分、休み時間は15分で同じ授業が週に二回あります。一つの授業では3単位取得することができ、最低12単位、最高19単位を取得することができます。私は、大学で授業を決めてくださったので、12単位分を受講しています。

前期時間割表
前期時間割表

韓国語文法 中級(留学生専用)

教科書に沿って文法を学んでいきます。県大で韓国語を学習している学生は簡単に感じるかもしれません。中間テストはほとんどの問題が4択の中から選ぶような形だったのでとても簡単でした。

韓国語読み書き 中級(留学生専用)

この授業は読解や作文をメインで行われます。作文が苦手でしたが、書き方が決まっていたので簡単に感じました。中間テストは、教科書の読み書きがそのまま出るような形でした。

韓国語会話 中級(留学生専用)

教科書に沿った会話文で会話する形で行われています。友達とペアになり会話文を作り、発表します。先生が自然な韓国語を教えてくださいます。中間テストは、先生の前に座り2人1組で会話をしたり、お題に対して一人で話したりする形で行われました。

英語スピーキング

この授業は教養科目のため韓国人の学生と一緒に受けています。英語だけではなく韓国語で会話することもあるのですごく勉強になっています。テストがない代わりに発表が3つあります。発表は先生と1対1で行われます。先生が優しい方で気にかけてくださり、とても楽しい授業です。

授業外には、日本語会話の授業をお手伝いしたり、近くの高校へ交流に行ったりと日本語教育の教授にお誘いいただき活動しています。2カ月たって、履修授業が留学生用のものばかりなのでもう1つくらいは、教養の授業を履修しても良かったのではないかと思いました。

週末や余暇ついて

私は授業が午前中に集中していたこともあり、大学内にあるカフェで友人と過ごしたり、大学の周辺にお店が多いのでそこに行ったりしています。まだまだ行ってみたいお店があるので、たくさん回りたいです。

週末は必要なものの買い出しに行ったり、馬山駅の周辺にあるカフェに行ったりしています。勉強したいときは、大学の近くに24時間営業のスタディカフェがあるので、そこに友人と行っています。

友人と行ったチキン屋
友人と行ったチキン屋
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