センター大学 国際文化学科4年 大木もも <最終号 2025年5~6月>

はじめに

センター大学での交換留学が終わり、日本に帰国しました。約9か月振りに母国に帰ることが出来た喜びと、思い出の詰まったケンタッキー州を離れたことへの寂しさとで、複雑な感情です。帰国後は、驚くほどあっという間に終わった充実した留学生活を振り返り、未だに浸っています。

いちごのデコレーション
5月上旬にはルームメイトの家で彼女の誕生日会をしました。
スペースがなくなるまでいちごをデコレーションしました。
いちご狩り
いちご狩りに行きました!たくさん取れました
ヤギ1
ヤギ2
ヤギも沢山いました
カプレーゼ
大好きなフラットブレッドを用いたカプレーゼを食べながら外で勉強しました

最終試験

ANT110

今回は中間試験の時よりもかなり早く勉強にとりかかりました。友人やルームメイトと協力しながら、テスト範囲である全ての授業内容のスライドを把握し、多くの用語を暗記しました。その量が膨大で、一つ一つを理解するのに時間はかかりましたが、前回よりは万全な状態でテストに挑むことが出来ました。テスト前日の夜、もう疲れて勉強したくないという私に同感してくれたルームメイトは、「外へ出て散歩でもしてリフレッシュする?」と提案してくれました。翌日にテストが控えているにもかかわらず、まるでテストが終わったかのようにスキップしたり歌ったりして面白かったです。今ではとてもいい思い出になっています。おかげで疲れが飛びました!テスト当日、問題量は思っていたよりとても少なく、回答時間にはかなりの余裕がありました。10問ほどの選択問題、数問の正誤問題、そして短い記述式の問題が3問出題されました。このテストを終えて思ったことは、「久しぶりにこんなにたくさん暗記した」ということです。範囲が広く、覚える量も多いことから、一番たいへんは教科でした。しかし、だからこそテスト勉強を頑張った!と思える達成感が感じられました。この授業は、本当に友人やルームメイトに沢山救われて乗り越えることが出来たものだと思っています。

ART220

ファイナルの作品では、風景画か人物画か選べたため、私は同じ授業をとっている友人を書くことにしました。最後の授業では、なぜそれを描くことに決めたのか、描くにあたって何に苦労して何に満足したのかなどを発表しました。私は別のテストが翌日にも控えていたため、一晩でその絵を仕上げました。描くのはとても楽しく、出来上がりは悪くはなかったのですが、100%満足したわけではなく、もっと時間をかけて丁寧に取り組みたい気持ちもありました。しかし、モデルになってくれた友人に絵をプレゼントすると、そっくり!と言ってとても喜んでくれたので嬉しかったです。私の美術の教授兼ホストファミリーであるアンディーは、授業中もフレンドリーに話しかけてくださったり、行きたいところに連れて行ってくださったりと、とてもお世話になりました。最後の授業ではお別れを言い、悲しかったです。この教授の授業を二回も取ることが出来て本当に良かったと思っています。

風景画
最後の風景画が課題の作品

ENG170

ライティングにあたるパラグラフの書き方や、文章の簡潔な略し方などと、授業で習ったことのある総復習といった感じでした。3時間の制限時間があったのですが、問題数はかなり少なく、時間に余裕をもって終わらせることができました。この教授は、留学生である私に親身になって対応してくださったのでとても心強かったです。

SOC110

聞きなれない社会学の専門用語や、その意味をひたすら暗記しました。この授業が最後のテストだったので、一刻も早く明日になってテストが終わってほしいという思いで勉強していたのを今でも覚えています。課題も多く、すべて終わらせることなど到底できないような授業でしたが、教授はとても優しく、分かりやすい説明で授業も聞いていて非常に興味深かったです。

最終試験が終わって

やっとテスト勉強から解放された時は本当にうれしかったです。テストが終わり帰国までの最後の貴重な1週間は有意義に過ごすことができました。何をするにもここでこれをしてこの人と話すのは最後なんだと感じると、とても悲しかったです。

バーガーとワッフル
友人と一緒にバーガーとワッフルを食べました
4年生専用お別れパーティー
友人が誘ってくれたテスト後の4年生専用お別れパーティー
カフェでランチ
大学近くにあるカフェでの最後のランチです
図書館
勉強のために多くの時間を費やした場所図書館
ドライブスルー
お別れ前にドライブスルーに連れて行ってくれた友人
部屋から見える景色
私の部屋から見える景色
ルームメイトと思い出の詰まった部屋
ルームメイトと思い出の詰まった部屋を掃除した時はとても悲しかったです

センター大学を離れた後は帰国までの数日間、ルームメイトの家にお泊りさせてもらいました。最後の最後の日まで充実していて楽しかったです!

遊園地1
遊園地2
ジェットコースター好きの私を、オハイオ州にある遊園地に連れて行ってくれました!
レストラン
帰りに寄ったレストラン
かき氷
シロップたっぷりのかき氷です。
グミベアや綿菓子、ココナッツやバニラなど、日本にはないような味の種類が沢山あって面白かったです。
スモア
お庭で火を起こしてスモアを作りました
最後の夜
最後の夜はみんなで火を囲んでたくさんお話して笑いあいました。

最後に

アメリカの大学への留学は昔からの夢で、ずっとしたいと思っていました。私の両親が洋画や洋楽といった外国の文化が好きということから影響されたのか、幼い頃からなぜか外国人を見るとわくわくしていました。そして、私自身も海外ドラマや映画、音楽などを聴くようになり、とくにアメリカへの想いは、気づけば次第に大きくなっていきました。その結果、「実際にアメリカに行ってネイティブと触れ合いながら英語を勉強してみたい」という思いを強く抱くようになりました。念願の留学ができたのは、そんな私を理解してこのような貴重な体験をさせてくれた両親と、留学をサポートしてくださった大学関係者の方々、そして留学を楽しませてくれた人々のおかげであり、本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。

この9カ月の留学は勉強と私生活と共に、とても充実しており、驚くほどに一瞬で終わりを迎えました。センター大学での勉強はとても大変だと出国前に散々聞いていましたが、確かに毎回出される宿題すべてを完璧に終わらせることはとても大変であり、困難でした。宿題に毎日追われる日々で、「いやだなあ」と思う自分もいましたが、留学の終わりにかけて、苦しいはずの勉強でも、「これを味わってみたかったんだ」と努力している自分に嬉しく思うようになっていました。私生活においては、学内よりもむしろ学外の人々と多くの時間を過ごす機会に恵まれました。ルームメイトの家族や彼女を通してつながった人々と交流することで、現地の文化やネイティブの日常生活により深く触れることができ、本当に楽しく、かけがえのない経験となりました。

今回の留学を通して、非常に濃密で貴重な時間を過ごすことができました。この経験は、私の人生における一生の宝物です。残念ながら、私たちの代をもって本学からセンター大学への交換留学制度は終了となりますが、歴史ある協定校に最後の交換留学生として留学できたことを心から誇りに思っています。

この留学を通じて出会えた人々、そして数々の素晴らしい思い出は、これからも私の人生を明るく照らし続けてくれると信じています。