受託研究の事例


萩山口信用金庫 創立100周年通帳デザイン

受託研究委託者萩山口信用金庫
受託研究研究者文化創造学科 准教授 小橋 圭介
研究期間 平成30年度

研究背景

 萩山口信用金庫の創立100周年の節目であり、地域に根ざした信用金庫の存在をなおいっそうアピールするため通帳デザインのリニューアルを行った。
 デザインするにあたり、「通帳」という媒体を通して萩山口信用金庫のアイデンティティ(コーポレート・アイデンティティ、ビジュアル・アイデンティティなど)の視覚化を目指した。

研究内容

 委託者からの要望を念頭に、情報収集を重ねた上で通帳デザイン案を提示して、相互によるイメージの共有化を図った。デザイン案の作成は本学学生(文化創造学科2・3年生 計17名)が担当し、研究代表者はラフ段階からデザイン指導や制作上の助言を行った。プレゼンテーションによりデザイン案を6点に絞り、その後、萩山口信用金庫の各支店において投票を実施して、採用するデザイン案を決定した。


プレゼンテーションの様子

研究結果

 話題性を生み出しながら選出していった甲斐もあり、萩山口信用金庫の方針である「地域密着型」を広く発信していくことができたうえ、愛着をもって気に入っていただける「通帳」が完成した。
 山口県内の観光地や名産品等を柔らかいタッチで描き、誰にでも好まれるデザインを目指したもので、通帳を開くと「ハート」が浮かび上がる工夫が施されている。

 入賞作品の発表・表彰式は、萩山口信用金庫本店にて開催された。委託者側から「コンテストによって社内外から様々な意見をもらい、自社を改めて見直すことができた」とコメントがあった。これは「視える化」するというデザインの役割を示した一つの成果と言える。
 その後、通帳の採用デザインをベースにキャッシュカードもデザインした。

応用・展開

・商品のリニューアルデザイン
・企画・商品開発のトータルプロデュース