センター大学(2018年度日本語TA)国際文化学科4年 山下璃帆 <2号 2018年11~12月>


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はじめに

 留学も折り返し地点になり、2018年も終わろうとしています。今回は11月の授業や生活の様子、Thanks giving breakと期末試験について書きます。

11月の生活の様子

 11月は基本的に忙しい月です。月末にThanks giving 休暇があり、その1週間後にすぐに期末試験が始まるために課題やプレゼンテーションなどが多くあります。実際に私もアジア宗教で多くの課題がありました。友人と遊んだり課題をしたりしているうちに、あっという間に時間が経ったというのが11月の印象でした。
 日本語の授業は、休暇前にスピーキングテスト、休暇中に作文提出があり、学生は期末試験の勉強をしながら最終課題のグループ小劇をしなければなりません。そのため、手伝いに呼ばれることや添削を頼まれることが多々ありました。自分のスケジュールに余裕を持つため課題は早めに終わらせ、いつでも手伝える準備をしていました。全ての日本人、アメリカ人に当てはまるわけじゃありませんが、「空いていたらやろう」という感じでアメリカ人の友人からは急に連絡がきます。もちろん人にもよりますが、日本人とは「何時なら空いている?」などと先に相手の予定を聞くことが多いですが、ストレートに言うのがアメリカ人の国民性だと思いました。

 せっかくケンタッキー州にいるのでKFCに行ってみました。日本のKFCを食べたことがないので味は比べられませんでしたが、食べ放題もあり、フライドチキンがお腹いっぱい食べたいときにはもってこいだと思いました。

Thanksgiving Break

 11月21~25日がThanks giving breakでした。私はナッシュビルにあるルームメイトの実家に泊まり、課題もしながらゆっくり過ごしました。22日は朝から料理をし、3時ごろから家族が集まってThanksgiving dinnerを食べました。料理の種類が今まで想像していたものとは違い黒人文化というものを教えてもらいました。センター大学は白人が多く、黒人の数は留学生よりも少ないので、普段からあまり黒人文化を経験することがありません。ルームメイトの家族や親戚と一緒にいると今までアメリカにいて学ぶことのできなかったことを学ぶことができました。さすがは多文化国家、アメリカに1年以上いてもまだまだ新しい文化に出会うことがあります。様々な場所に行き、人に会うことで視野が広がっていくと思います。
金曜日はブラックフライデーです。私たちは木曜日の夜中から朝方にかけて買い物に行きました。半額以上の安さで物が買えるのでショッピングモールは人が溢れ返っていました。朝方家に帰り、仮眠をとってまた買い物に出かけるというハードスケジュールでした。残りの休暇はゆっくり過ごし、また寮生活に戻りました。

 Thanks givingが終わるころにはクリスマスの準備が始まります。ツリーの飾り付けをしました。

期末試験

 期末試験の前のギリギリまで授業があるので、試験勉強をする時間があまりありませんでした。授業時間によって試験日が決まるため、しっかり予定を立てて勉強することが大事です。私は、かなりハードスケジュールでした。1日目、2日目に試験が一つずつあり、全ての課題が試験前提出だったので一夜漬けで勉強する感じでした。自信のある中国語は2日目にあったため少しは余裕がありましたが、アジア宗教は覚えることが多く、Thanksgiving break にしっかり復習しておくべきでした。

Chinese210
 試験内容は今まで習ったことのまとめなので、しっかり授業を受けていれば難しくありませんでした。忘れていた単語を復習するぐらいで9割は取れます。自分がすでに漢字を習得している日本人なので書く練習をしなくてもいいのが簡単だと思う一番の理由です。しかし、作文、スピーキングテストとペアで小劇(10分程度)を最終週にしなければならないのでかなり大変でした。

Asian Religion130
 アジア宗教のテストは比較的容易なものでした。103ある単語を覚え、その中から出てくる8つの単語についての説明と10ページほどの論文です。時間をかければ誰でも高得点が狙える科目です。

Japanese 110/210
 最終週は自分の課題、試験勉強で忙しい中、宿題の添削と8ページほどの論文を書かなければなりませんでした。最後の最後に忘れていた宿題を全て提出する学生もいました。成績は宿題の占める割合が割と高く、宿題の出来次第で成績が一つ変わってしまうことがあるので、遅くても出す人がほとんどです。また3~4人グループの小劇があるため手伝いに呼ばれることもありました。活用が難しいと嘆いている学生が多いですが、たくさん使って慣れるしかないと思います。私はアニメを全く見ませんが、最近では「一緒にアニメを見よう」と誘ってくる人も多く、英語字幕で見ることが増えました。アニメの中にある日本文化に関する質問をされますが、なかなか答えづらい、答えがわからないものも多くあります。例えばメイド喫茶はなぜできたのか、靴箱に手紙を入れて告白するのはなぜか...などアニメをもとに日本文化を知る人が多くいます。自国文化を知るために様々な分野の勉強をする必要があり、日本語の授業以外でもTAとしての役割を果たせるように頑張りたいと思います。 論文のテーマは教授と決めることができるため、書きたいものがあれば自由に書けます。

 日本食が恋しくなります。ラーメンを食べましたが、えのきが生で麺も太く粉っぽくて味もイマイチでした。17ドル(1,800円程度)でした。自分で日本料理屋を出店したらかなり儲かるのではないでしょうか!

冬休み

 休みの過ごし方は人それぞれです。申請すると寮に残れますが、ほとんどの人が実家に帰るので冬休みの寮は閑散としています。3週間ほどあるので時間を無駄にせずに過ごすことが大事だと思います。年が明けて1月3日から授業が始まるので、新年を味わうことなく、残りの留学生活がスタートします。

 友人の寮でクリスマスパーティーをしました。靴下からできた猿のぬいぐるみです。アメリカならではだそうです!