受託研究の事例


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玖珂縮を活かした商品開発

受託研究委託者 岩国西商工会
受託研究研究者 国際文化学部文化創造学科・国際文化学研究科 教授 水谷由美子
研究期間/平成25年度

研究の概要

 旧玖珂町において地域の伝統文化を再興しようと京都の染織作家の指導のもと玖珂縮の会によって反物が織られたが、十数年そのままで保管されていた。2013年、玖珂縮の会が再開することになり、玖珂縮を活かした商品開発について受託研究の依頼があった。

研究計画

以下の衣服デザインと土産物などの生活小物を開発した。
1.玖珂縮の反物からハオリーナとモンペッコのデザイン開発
2.広島東洋カープとコラボレーションした小物のデザイン

 

3.作品の発表と商品化
 ハオリーナとモンペッコは2013年10月に実施された農業スタイルコレクション2013(ラポールゆや・長門市)にて発表した。また、広島東洋カープとのコラボレーションを前提とした商品開発品およびアンサンブルは、2014年2月開催の「ジャパン×フィンランド 地域資源を活かす服飾デザイン展」(ケースギャラリー、東京)にて展示し、マーケティング調査を行った。

期待される成果

 広島東洋カープとコラボレーションしたお守りについては商品化し、2014年4月現在で150個まで生産され、岩国の海の駅や潮風公園みなとオアシスゆうにおいて販売している。今後、本格的な商品化をするために、タグデザイン、パッケージデザイン、販売促進用の広告などさらにデザイン上の工夫をすることで、玖珂縮を広くアピールし、地域資源を活かした商品開発が地域経済の活性化につながることが期待できる。