インバウンドモニターツアー「山口まちめぐり食めぐり」開催報告

 本学が推進している「地(知)の拠点整備事業」(COC事業)では、山口県の地域課題解決に向けて「やまぐち学」研究チームを構成し、山口県のインバウンド観光に関する研究を行っています。

 この研究の一環として、早春の3月5日、大内文化発祥の地である山口市大殿地区を中心に、日本の食文化体験を組み込んだインバウンド観光のモニターツアーを行いました。
 アメリカ、カナダ等出身のALT(外国語指導助手)や留学生、ちょうど山口を観光で訪れていた人などの7名が、通訳者による英語での説明も交えながら山口の歴史や食文化を体験しました。

 山口駅の大内人形前で集合し、県立大のバスで一路国宝瑠璃光寺へ。歴史観光ガイドを行っている「萩往還語り部の会」のベテランの方の説明で、大内氏や毛利氏の足跡をたどりました。



 山口ふるさと伝承センターでは、大内塗の人形や箸の作り方を見学し、国際文化学研究科の大学院生を講師として簡単な茶の湯の話と基本の所作を学んだあと、参加者自身で茶を点てる茶道体験を行いました。
 また、箸の使い方をはじめ、和食の特徴など日本の食文化を学び、毛利隆敬公が参勤交代の折に食したといわれるものを再現した弁当を楽しみました。



 昼食後には、竪小路、龍福寺、池泉庭園、大殿大路を散策しました。
 参加者は史跡めぐりと山口の歴史語り、さらに和食と茶の湯を通じて、日本文化への理解が深まった様子でした。