2017.07.26

学長ランチトーク(7月)を開催しました


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 7月20日(木)、ラーニングコモンズにてランチトークが行われました。
 今月のゲストスピーカーは長坂祐二学長、テーマは「糖質制限食の真実~信じるか、信じないかは、あなた次第~」。
 さまざまな研究データを根拠に、ダイエットや糖尿病など糖質制限にまつわるウソホントを解説されました。


 アンケートから見ても「糖質制限」というと学生の間では「ダイエット」のイメージが強いようで、ダイエットに効果があるのかどうかというところに関心が集まっていました。
・エネルギーが一定であれば、タンパク質や脂質など摂取する栄養素にばらつきがあっても減量にはあまり影響がない。
・糖質制限によるダイエット効果は長い目で見るとあまり効果がない。
といった研究結果に学生は驚いたようでした。ダイエットは糖質や脂肪を制限するよりもやはり消費エネルギー>摂取エネルギーで、「ダイエットするときは運動して痩せようと思った」と学生からコメントがありました。

 次に糖質制限による血糖値のコントロールや糖尿病への影響を見ていきました。これについては沢山の研究がなされており、比較的新しいデータから、以下のような結論に至りました。
・糖質制限と血糖値のコントロールとの関係は、血糖値の値(高い人と低い人)で効果に差が出る。
・糖分の摂取量と糖尿病が発症する確率は必ずしも比例しないが、過剰に摂取すれば糖尿病になるというのは本当のようだ。
・長期的に糖質制限を続けると生命を維持するのに必ずしも良い影響があるとは言えない。

 世間で言われている糖質制限の効果は、研究結果の見方によっては本当だったりそうでなかったりということが分かりました。人間の体には、栄養素に多少の過不足があってもそれに対応する能力が備わっていますが、健康に生活していくには、糖質の過剰摂取はやはりよくありません。肥満・糖尿病予防に限らず、炭水化物・タンパク質・脂質の比率をきちんと守りバランスのよい食事をすることに尽きることを改めて学びました。

学生のアンケートから
・糖質制限のダイエットに興味を持っていたので、効果について知ることができてよかった。やはりお米は食べたいので、ダイエットはやめようと思う。
・メディアでよく言われる情報の「本当なのか?」という疑問を解消できてすっきりしました。あまりうのみにせず何を根拠にしているのか、など考えられるようになればいいなと思いました。
・糖質制限ダイエットは痩せやすいと思っていたので、今回の話を聴いて違うということが分かり驚きました。

今月のお弁当


前期のランチトークは今回で終了しました。
次回は10月19日(木)に開催予定です。皆さんの参加をお待ちしています!