卒業式

3月17日(火)、令和7年度山口県立大学・山口県立大学大学院学位記授与式を執り行いました。学部・研究科・別科の卒業生・修了生合わせて335名が、本学を旅立っていきました。

令和7年度 山口県立大学・山口県立大学大学院 学位記授与式
式辞

令和8年3月17日
山口県立大学学長
田中 マキ子

本日、国際文化学部国際文化学科61名、文化創造学科51名、社会福祉学部社会福祉学科102名、看護栄養学部看護学科54名、栄養学科42名、合計310名の学部卒業生の皆さんに卒業証書及び学位記を授与いたしました。また、大学院国際文化学研究科修士課程7名、健康福祉学研究科博士前期課程4名、健康福祉学研究科博士後期課程4名、合計15名の大学院修了生の皆さんに学位記を授与し、さらに別科助産専攻10名の皆さんに修了証書を授与いたしました。

卒業生・修了生の皆さん、誠におめでとうございます。

皆さんの晴れの門出にあたり、山口県副知事 平屋隆之様をはじめ関係各位の皆様のご臨席を賜り、ここに学位記授与式を挙行できますことは、本学にとりましてこの上ない喜びでございます。ご多忙の中ご臨席を賜りましたことに、心より御礼申し上げます。

また、本日は皆さんをこれまで支えてこられたご家族の皆さまに、山口県立大学教職員を代表して心よりお祝いを申し上げます。

さて、皆さんが入学された2022年の入学式において、私は、Society5.0と呼ばれる超スマート社会の到来、グローバル化の進展、そして社会全体のデジタル化が急速に進む時代にあって、「わからないことから学び、感性を磨き、創造する力を育んでください」とお伝えしました。そして、本学での学びを通して、「地域に学び、地域を拓く力」を身につけてほしいとお願いしました。

それから四年。皆さんは講義や研究だけでなく、地域に足を運び、人々と出会い、仲間と議論を重ねながら学びを深めてきました。やまぐち未来デザインプロジェクトをはじめとする様々な学修と活動を通して、地域の現実に触れ、課題を考え、協働する経験を積んできました。その過程で皆さんは、知識を身につけるだけでなく、物事を多面的に考える力、他者と協働する力、そして自ら行動する力を育んできたことと思います。それらは、これからの社会を生きるうえで皆さんを支える確かな力となるでしょう。

現在、世界は大きな変化の中にあります。技術革新は社会の姿を急速に変え、国際情勢や環境問題、人口構造の変化など、私たちが直面する課題はますます複雑になっています。未来は、必ずしも容易に見通すことのできるものではありません。

しかし、このような時代であるからこそ、学び続ける姿勢を持ち、多様な価値観を理解し、人と人をつなぎながら新たな価値を創り出していく力が、これまで以上に求められています。

皆さんが学んだこの山口の地は、豊かな自然と深い歴史を有し、人々が支え合いながら文化と社会を育んできた土地であります。そしてこの地は、幕末の思想家であり教育者であった吉田松陰 が志ある若者たちを育て、多くの人材を世に送り出した場所でもあります。

松陰は、志を持って生きることの大切さを説き、次のような言葉を残しました。
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。」

夢を抱き、理想を描き、それを実現するために学び、考え、行動すること。その歩みの中にこそ、人の成長と社会の進歩があるという教えであります。

皆さんもまた、この山口の地で学び、人と出会い、地域や社会の課題に向き合いながら、自ら考え行動する力を培ってきました。その経験は、これから歩まれる人生の中で、必ずや皆さんを支える力となることでしょう。

皆さんの中には、この地域に根を下ろして社会を支える人もいれば、全国や世界へと活躍の場を広げていく人もいるでしょう。しかし、どこで歩むことになっても、この山口の地で学び、考え、人と出会った経験は、皆さんの原点として生き続けるはずです。

これからの人生において、順調な時ばかりではなく、迷いや困難に直面することもあるでしょう。そのような時こそ、本学での学びと経験、そして共に学んだ仲間との時間を思い出してください。大学で得た知識や経験は、決して皆さんを裏切ることはありません。

どうか、自ら問い続け、学び続ける姿勢を持ち続けてください。そして、自分の歩む道を切り拓きながら、社会や地域の未来に貢献していただきたいと思います。

本学はこれからも皆さんの母校として、皆さんの成長と活躍を見守り続けます。いつの日か、社会での経験を携えて、このキャンパスに戻ってきてくださることを教職員一同心より願っています。

結びに、卒業生・修了生の皆さんの前途が希望に満ちたものとなることを祈念するとともに、ご家族の皆さまのこれまでのご尽力に深く敬意を表し、私の式辞といたします。

本日は誠におめでとうございます。