Q&A

■学び

情報社会学科ではどのようなことを学ぶのですか?
情報社会学科では、情報技術の正しい使いどころを判断する能力を育成します。正しさとは、公平さ、平等、善さなど人々の幸福の向上に資することを意味します。そのために人文学の知識(政治、宗教、環境、倫理、経済、経営)などを情報技術と合わせて学びます。人文学の知識を基礎にして、どのような場面で情報技術を用いることが相応しいのかを把握できる人材になることができます。
情報社会学科で学ぶことによって、どのような力を身につけることができますか?他大学の情報系学科と異なる部分をわかりやすく教えてください。
情報社会学科の特徴は、人文学の視点を基盤に情報技術を学べることです。技術は使い方次第で社会に大きな影響を与えます。そのため、文化や政治、倫理などを踏まえて判断できる力を養います。学びの柱は3つです。
「つくる」:ネットワークやAI構築など技術を学び、創造する力を身につけます。
「つながる」:情報技術を使って人や地域、企業を結びつける方法を学びます。
「かかわる」:社会や人々との関わり方を理解し、実践する力を育てます。
他大学の情報系学科との違いは、技術だけでなく「社会にどう活かすか」を重視している点です。
"デジつよ文系"はどのような役に立つのですか?
デジタル技術に関する知識をふまえた企画提案やコミュニケーションが現代社会では求められています。さまざまな人々とコミュニケーションするための文化的知識と情報技術の組み合わせはこれからの時代を生き抜くために必要な力です。
情報社会学科はなぜ国際文化学部の一つの学科なのでしょうか?国際文化とのつながりを教えてください。
多くの大学では、情報系の学科は工学部にあり、理系の学びが中心です。でも本学では、情報社会学科を国際文化学部に置いています。それは、文科系の知識や智慧を用いて、技術をどのように生かすかを考えられる人材育成を目指したためです。AIを作る専門家ではなく、AIをどう使うかを考える人になるためには、国際的な視野や幅広い知識が欠かせません。文化や社会を理解しながら、技術をより良く活用できる人材を育てる――そのために、国際文化学部に情報社会学科があるのです。
入学者数、男⼥⽐、学科の雰囲気を教えてください。
定員は40名ですが、令和7年度は44名が入学しました。山口県立大学全体では女子が多い傾向にありますが、情報社会学科は男女比がほぼ半々です。学科の雰囲気は、互いに刺激し合いながら、活発に学びに取り組み、意欲的で前向きな雰囲気があります。
2つの履修モデルについて教えてください。
情報社会学科には2つの履修モデルがあります。「情報科学モデル」は、プログラミングやデータ処理などの技術を深く学び、情報科学を使って新しいものを生み出す力を身につけるモデルです。「社会連携モデル」は、情報技術を活用して企業や地域社会、人々をつなぐ力を養うモデルで、社会課題の解決や地域活性化に関心がある方に向いています。どちらも情報技術を基盤にしていますが、より技術寄りか、社会とのつながりを重視するかで選ぶとよいでしょう。
授業でVRを使いますか?
情報社会学科では、VR(バーチャルリアリティ)を使った学びにも取り組んでいます。しかしながらVR自体がまだ早熟の技術であり、この技術が社会の中にどのように受け入れられていくのかは誰も解答を持っていません。そのため様々な場面でのVR技術の適応を、カリキュラムを通じて実験してゆきます。技術系の科目だけでなく、「地域学」や「情報社会Ⅰ~Ⅵ」などの授業でもVRを活用し、バーチャル空間での討論など新しい学び方にも挑戦していく予定です。
地域課題解決に興味があります。「DXによる地域課題解決(PBL)」はどのような授業でしょうか?
「DXによる地域課題解決」は、地域や企業が抱える課題を実際に現場で調べ、学んだ知識を使って解決策を考える授業です。特徴は、デジタル技術やデータ分析を活用すること。例えば、データを集めて分析し、解決方法を提案したり、VRを使って新しいサービスを考えたりします。学期末には成果発表会があり、実践的な力を身につけられる科目です。
国際文化学科や文化創造学科の授業を履修することはできますか?
はい、可能です。情報社会学科では、関連科目はもちろん、他学科の授業も履修できます(ただし、他学科の科目は卒業単位には含まれません)。また、ゼミについては学科を超えて参加できる場合がありますが、各教員が提示する条件を満たす必要があります。興味のある分野があれば、積極的にチャレンジできます。
プログラミングはどこまで学びますか?新しいソフトウェアを作る人材を育成するのでしょうか?
すでに多くの高校生はプログラミングに触れた経験があると思いますが、重要なのは「その技術をどう活かすか」という視点です。プログラミングやソフトウェアはあくまで道具。その道具を使って、誰にどんな価値を届けるかを考えることが大切です。こうした考え方は一人では身につけにくく、社会とつながる学びが必要になります。本学では、Scratchのような基礎的なプログラミングから、サーバー構築まで幅広く学びます。そして、愛玩動物型ロボットなど、身近なテーマにも応用しながら、技術を社会にどう展開できるかを考える力を育てます。新しいソフトを作ることがゴールではなく、技術を社会に役立てる人材になることを目指しています。

■他大学との違い

観光やまちづくりに興味があります。情報社会学科ではどのようなことを学ぶことができますか?地方自治体や観光関係の仕事に就くことはできますか?他大学の地域創生系の学部と異なる部分をわかりやすく教えてください。
情報社会学科では、DX(デジタル技術)を活用した地域課題解決を学べます。観光やまちづくりに関心がある方には、地域の特性や文化資源を生かし、持続可能な地域社会をつくる方法を実践的に学ぶ授業があります。例えば「観光まちづくり論」や「観光まちづくり演習」では、実際に地域と連携し、課題解決に取り組みます。本学科には、全国規模のコンテストで学生を最優秀賞に導いた経験を持つ教員が在籍しており、プロジェクトの進め方やプレゼンテーションの指導を受けながら、実践力を磨くことができます。他大学の地域創生系学部との違いは、国際文化学を基盤にしている点です。海外事例を使ったディスカッションや、世界で行われているワークショップ手法を学べるので、グローバルな視野を持って地域課題に取り組めます。卒業後は自治体や観光業界、コンサルタントなどで活躍する道があります。

■学科選択

観光に関する学びの内容は、文化創造学科と情報社会学科でどのように違いますか?
観光まちづくり関連の担当教員は、文化創造学科から情報社会学科へ異動しましたので、今後の入学生の皆さんにつきましては、情報社会学科にて学ぶことができます。
国際文化学科と迷っています。違いがわかりません。
両学科とも人と人をつなぐ架け橋となれる人材を育成しますが、国際文化学科では「語学と文化」、情報社会学科では「情報技術と文化」を学びます。
文化創造学科と迷っています。デザインに興味があり、数学が得意です。どちらが良いでしょうか?
文化創造学科は、プロダクトデザインやグラフィックデザインなど、デザインを使って新しいものを生み出すことを学びます。表現や創造に重点を置きたい方に向いています。一方、情報社会学科では、デザインをデジタル化し、情報として扱う技術を学びます。例えば、デザインをより美しく見せるプログラムや、平面デザインを立体化する技術の開発などです。「デザインそのものを創りたい」なら文化創造学科、「デザインと情報技術を組み合わせて新しい価値を生み出したい」なら情報社会学科がおすすめです。

■数学

大学で学ぶ数学は難しいですか?数学が苦⼿でも⼤丈夫でしょうか?
数学が苦手でも心配しなくて大丈夫です。総合型選抜と学校推薦型選抜で合格した人には、入学前学習で高校の数学を復習してもらいます。授業では、内容を丁寧に説明し、身近な題材を使ってわかりやすく学べるよう工夫しています。例えば「データ科学のための数学入門」では、ドーナツの価格やカロリーなど身近なデータを使って、数学がどのように役立つかを学びます。本学で学ぶ数学は、難しい理論よりも実践的な活用に重点を置いていますので、安心してください。
高校で修得することが期待される数学のレベルを教えてください。
授業にスムーズに取り組むためには、数学Ⅱと数学Bの内容まで学んでおくと安心です。ただし、数学Ⅰや数学Aまでの学習でも、取り残されないように配慮して授業を進めますので、あくまで目安です。

■英語

英語が苦手でも大丈夫ですか?英語の授業についていけるか心配です。
英語が苦手でも心配しなくて大丈夫です。総合型選抜と学校推薦型選抜で合格した人には、入学前学習としてオンラインで英語を学習してもらいます。情報社会学科では英語は重要ですが、授業はレベルに応じてクラス編成されます。入学時にTOEICを受けて、自分の力を確認したうえで学習を進めます。科学論文や最新のソフトウェアのマニュアルは英語で書かれていることが多いため、英語力は将来役立ちます。授業や勉強会などのサポートもあるので、努力すれば着実に力を伸ばせます。海外で学びたい方も、大学がしっかり応援します。

■検定・資格

⼊学前に検定や資格を取っておいた⽅が良いでしょうか?
入学前に必ず取らなければならない資格や検定はありませんので、心配しなくて大丈夫です。ただ、高校時代に語学検定などを取得していると、留学を目指す際に役立つことがあります。資格や検定は、入学後に必要に応じて挑戦できます。興味がある場合は、学びの準備として取り組むのも良い選択です。
在学中に取得できる免許・資格について教えてください。
在学中に取得できる資格としては、「情報Ⅰ」の教員免許があります。また、ITパスポートや統計検定なども挑戦できます。すでに資格を持っている方は、さらに上位の資格取得を目指すことも可能で、大学としても応援します。資格は必須ではありませんが、学びを深めたり将来の選択肢を広げたりするために、在学中にチャレンジできる環境が整っています。

■留学

⻑期留学は可能でしょうか?費⽤についても教えてください。
長期留学は可能です。ただし、どこの大学でも同様ですが、欧米圏への留学では100万円以上の費用がかかることが多く、経済的な準備が必要です。さらに、TOEICやTOEFLなどの英語試験の成績、そして本学での成績(GPA)が選抜の重要な基準になります。留学を希望する場合は、入学時から学業と資金計画をしっかり立てておくことが大切です。
留学先はどこがあるのですか?留学に向けて何を勉強すると良いですか?
本学のWebページに詳しい情報がありますが、長期留学先はアメリカ、カナダ、フィンランド、スペイン、中国、韓国などです。短期語学研修では、ベトナム、台湾、シンガポール、オーストラリアなどがあります。
留学準備としては、まず語学力を高めることが大切です。そのうえで、留学先で学びたい分野を日本でできる範囲で学んでおくと良いでしょう。また、行きたい国の文化や歴史を理解しておくことも重要です。さらに、日本の文化や歴史についても質問されることがあるので、しっかり学んでおくと安心です。

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■就職

情報社会学科を卒業して、山口県内に就職できますか?
卒業生が出るのはもう少し先ですが、山口県内での就職は十分可能です。県内には情報関連企業が少しずつ進出しており、さらに企業や自治体もDX(デジタル化)を進める中で、情報やデジタルに強い人材を求めています。こうしたニーズは今後ますます高まるので、情報社会学科でしっかり学ぶことが、県内での活躍につながります。なお、本学では、自治体・企業との連携のもと、人的・知的資源の交流及び活用を図り、相互に協力して地域の活性化に寄与すること、また、学生の資質向上を目的として 連携協定 を締結しています。
卒業後はどのような就職先がありますか?また、情報社会学科での学びをどのように社会で活かすことができますか?どのような場面で役立ちますか?具体的に教えてください。
まだ卒業生の実績はありませんが、情報社会学科で学んだ知識は幅広い分野で活かせます。例えば、自治体や企業でのDX推進や情報分析担当、データを使って業務改善や課題解決を行う仕事があります。また、IT関連業務やマーケティング、コンサルティングなど、情報技術と社会の知識を組み合わせる職種にも強みがあります。学科で身につけるのは、技術だけでなく「人にわかりやすく伝える力」や「課題を整理して解決策を提案する力」なので、現場で頼られる人材になれます。

■入試

学校推薦の「県内⾼校枠」と「地域貢献⼈材発掘枠」は、どのように違うのですか。
「県内高校枠」は、山口県内にある高等学校、中等教育学校、特別支援学校高等部、または高等専門学校3年次に在籍し、卒業(修了)見込みの方が対象です。一方、「地域貢献人材発掘枠」は全国の高校等が対象で、地域の活力創出や健康づくりに貢献できる人材を発掘することを目的としています。山口県内の方は両枠に出願できますが(併願は不可)、県外の方は「地域貢献人材発掘枠」のみ対象です。この枠では、学校内外で意欲的に取り組んだ活動の過程や成果、将来の展望などを重視して評価します。両枠とも出願要件や試験内容が異なるため、詳細は 学生募集要項 をご確認ください。
総合型選抜と学校推薦型選抜は、どのように違うのですか?
最も大きな違いは、学校推薦型選抜では高等学校長等の推薦が必須である点です。推薦がなければ出願できません。一方、総合型選抜は推薦不要で、自分の意思で出願できます。さらに、総合型選抜には「二段階選抜」という特徴があります。まず一次選抜として、自己推薦書などの書類審査を行い、その合格者のみが二次選抜を受験できます。情報社会学科の二次選抜では、講義理解力試験と個人面接が課されます。学校推薦型選抜は、推薦を受けたうえで学力や人物を総合的に評価しますが、総合型選抜は主体性や将来の目標、活動実績などを重視します。両者とも出願要件や試験内容に違いがありますので、必ず 学生募集要項 で詳細をご確認ください。
総合型選抜の受験対策、⾯接の質問内容について教えてください。
総合型選抜は二段階で行います。まず、自己推薦書を提出し、文章力や内容で審査します。ここで選ばれた方が第二段階に進みます。第二段階では「講義理解力試験」と面接があります。講義を聞いた後、課題レポートを60分で作成し、その内容のプレゼンテーションを行います。ここでは知識・理解、思考力、判断力、表現力を評価します。面接は集団形式で、一人約5分の質疑応答です。学科での学びに必要なテクノロジーへの理解や思考力・判断力・表現力、主体性を評価します。過去の面接では、「技術の活用」についての質問がありました。過去問は こちら をご参照ください。
学校推薦型選抜の⼩論文や面接の内容などを教えてください。
大学のWebページに、小論文の 過去問題 を掲載していますので、必ず確認してください。面接は枠によって異なります。「県内高校枠」では集団面接を実施し、1グループ3人程度で、同じ質問に順番に答えます。1人あたり約5分で、異なる文化や多様な考えを持つ人々と共生するために必要な意欲や表現力、思考力を評価します。「地域貢献人材発掘枠」では集団ディスカッションを行い、1グループ30分程度です。例えば、過去の入試では、他者と自分の「情報弱者」としての違いを整理し、その原因を考えたうえで、将来どのように支援すべきかを結論づける課題が出題されました。両枠とも評価の観点や形式が異なるため、詳細は 学生募集要項 をご確認ください。
⼀般入試の共通テストの得点率や合格ラインについて教えてください。
一般選抜では、大学入学共通テストの得点と個別試験の得点を合計し、その総合点の高い順に合格者を決定します。そのため、「確実に合格できる得点」や明確な合格ラインは設定されていません。年度や受験者の状況によって必要な得点は変動します。参考として、本学では昨年度の合格者における大学入学共通テストの最高点、平均点、最低点を こちら に掲載していますので、ぜひ確認してください。また、詳細は学生募集要項をご覧ください。
⼀般入試の面接や小論文の対策を教えてください。
面接では、暗記した答えを話すだけでは不十分です。予想外の質問にも対応できる柔軟な思考力と瞬発力が求められます。また、小論文や面接、ディスカッション等では、必ずしも「情報」や「テクノロジー」に関するテーマとは限りません。幅広い社会問題や身近なテーマが出題される可能性があるため、日頃から多様な分野に関心を持ち、自分の考えを整理する練習をしておくことが大切です。