受託研究の事例


防府市における景観資源の整理と活用

受託研究委託者防府市
受託研究研究者文化創造学科 准教授 倉田 研治

研究期間 平成25年度~平成27年度

研究背景

 防府市は、「自然」「歴史・文化」「生活」など幅広く多様な景観資源を有し、平成25年から防府市景観条例を施行している。
 本研究では、広く地域住民に景観を活用したまちづくりに関心を持ってもらい、これらの資源を次世代に継承していくことを目的とした。
 本研究は、防府市都市計画課まちづくり推進室と本学学生との協働により進めた。

研究内容、研究結果

 防府市内全域で実施した「景観ワークショップ」にて、地域住民から500余りの地点の景観に関する情報を収集した。これを基にして、GIS(地理情報システム)を使ってマッピング及びフィールドワーク、取材を行った。
 その成果を地域の人たちに理解しやすい形で提供するため、公開サイトの構築及び多世代に親しみやすい紙ベースのイラストマップを作成した。


公開サイト:http://hofu.kura-ken.net


イラストマップ

 本研究については、2014年に「第10回GISコミュニティフォーラム」で事例発表を行い、同年の「G空間EXPO Geoアクティビティフェスタ」で奨励賞を受賞した。
 また、3年間の共同研究の成果報告及びイラストマップの展示を行うため、「景観シンポジウム2015」を実施した。


告知ポスター


シンポジウムの様子

応用・展開

・3年間の本研究の成果を活用するための仕組みづくり
・GIS(地理情報システム)により住民の景観に対する考えや思いの「見える化」を推進
・地域の人たちに興味を持ってもらうことと情報を活用する人材育成の推進することにより、地域資源や文化等の持続的な活用に加え、新たな価値の形成が期待できる。