ナバラ州立大学 国際文化学科2年 津留花奈<1号 2025年9月~10月>

パンプローナに到着して、早くも2か月が経ちました。少しずつこちらの生活にも慣れてきて、充実した留学生活を送っています。スペインに来る前は英語が通じない場所があるといった情報を聞いていたり、現地の生活に不安もあったりしましたが、スペインに到着後には荷物を運ぶのを手伝ってもらったり、バスの乗り方が分からないときに親切に教えてもらったりと多くの人に助けられながら過ごした2か月でした。

ビザ申請

90日を超えて滞在する場合はビザの取得が必要ですが、申請に必要な書類には準備に時間がかかるものもあるため早めに行動することをおすすめします。学生ビザを申請するためには東京にある駐日スペイン大使館まで行かなければなりません。以前は予約が不要だったようですが、2024年7月ごろから申請にはメールでの事前予約が必要になっていました。予約で指定できるのは曜日のみで、日付や時間を指定することはできませんでした。私が予約をした際はメールを送信してから約1か月後の日程が案内されました。

ビザの申請に必要な書類の中に、本籍地のある警察署で発行してもらえる犯罪経歴証明書や健康診断書があります。犯罪経歴証明書は都道府県によると思いますが、事前予約が必要で、留学先の大学からの入学許可書など正当な理由を証明できる書類が必要です。申請から発行まで2週間程度かかりました。健康診断書は、私は犯罪経歴証明書の申請をしに実家に帰省した際に近くの病院で書いていただきましたが、病院によっては対応していない場合もあるため、事前に病院に確認してみるのが安心だと思います。犯罪経歴証明書は発行から3か月以内、健康診断書は発行から1か月以内のものしか受け付けていないので、申請のタイミングには注意が必要です。

ビザは申請から1か月もかからずに郵送で届きました。申請時にレターパックを提出するため受け取りに再度東京に行く必要はなく、申請の際の一回のみ行けばよかったです。

出国

ナバラ州立大学では、留学生は学期が始まる1週間前から任意で無料のスペイン語の授業を受けることができます。オリエンテーションが8月26日だったため、私は20日に日本を出発し、22日にパンプローナへ到着しました。仁川、アブダビ、バルセロナを経由して移動しました。バルセロナのサンツ駅からサラゴサまではAVEという高速鉄道で移動し、サラゴサからパンプローナまでは列車で移動しました。AVEに乗るまでに荷物のX線検査があり、発車時刻が近づいても列が一向に進まず、予約したのに乗れるのか不安でしたが無事に乗車でき、バルセロナを出発して5時間ほどでパンプローナに到着しました。バルセロナからパンプローナまでは"Omio"というアプリでチケットを購入しました。

スペインに到着してからの移動手段を事前に調べていなかったため、空港からホテルまでのバスの乗り方、やサンツ駅からパンプローナまでのチケットを当日になって調べることになり、大変だったので到着後の移動方法も確認しておくべきだったと感じました。

滞在先

出発前から滞在先を調べていましたが、探し始めるのが遅かったことや円安の影響もあり、納得できる滞在先が見つからないままスペインに到着しました。スペインに到着してから3,4日ほどはホテルに滞在していました。到着後も色々な滞在先を探したのですが、最終的に大学を通して紹介していただいた、過去に県大の留学生も滞在していたピソに決めました。ピソではもう1人の日本人とウクライナ人のオーナー、そして猫と一緒に生活しています。オーナーはとても親切で、ショッピングセンターをはじめパンプローナの街を一緒に散歩したり、食事に誘ってくださったりと様々な経験をさせていただいています。オーナーとは基本的にスペイン語と少しの英語で会話をしています。最初は翻訳に頼ることが多くありましたが、今では授業で習った表現を使って会話をしたり、スペイン語でどのように言うのかを尋ねたりと以前よりスペイン語を使ってのコミュニケーションが増えています。また、オーナーと話すことで授業内容を実践する良い機会にもなっています。

勉強

26日にオリエンテーションがあり、翌日にスペイン語のクラス分けテストがありました。選択問題と記述式の問題があり、その日のうちにクラスが発表されました。私のクラスはスペイン語の初歩から始まる内容で、授業は英語で進められ、日本で学んだことの復習に近い部分もありました。この授業では、実際に街の中心部へ行き、教会やマーケットに行く機会もあり、日本とは違った様子を楽しむことができました。

街の中心部にあるパンプローナ市庁舎
街の中心部にあるパンプローナ市庁舎

授業

今学期は英語、スペイン文化、そして2つのスペイン語の授業を履修しています。スペイン語のうち1つは大学内の授業で、もう1つは語学センターで行われている授業です。語学センターの授業は、別途費用がかかりますが個人レッスンがあり、理解できなかった部分を直接質問できるため十分に価値があると思います。大学のスペイン語の授業は最初英語で進んでいましたが、途中からすべてスペイン語で行われるようになりました。文法説明はスペイン語だけだとあまり理解ができない時もありますが、ペアワークが多いので他の学生に聞いたり教授に質問したりしています。それでも理解できない時は語学センターの個人レッスンで質問をして、疑問を残さないようにしています。スペイン文化の授業では授業はすべてスペイン語で進むのですが、最初は語彙が全く足りず理解するのが難しかったですが、指示された課題をしっかりしていったり、少し先の授業の内容を予習していったりすることで、少しずつですが授業の内容や指示を理解できるようになってきました。また、この授業を取っている留学生の多くはスペイン語のレベルがB1以上で、最初は語彙や発音の面で自信が持てず、スペイン語を話すことに抵抗がありました。しかし、「日本はどう?」聞かれたり、当てられたりした時には、完璧でなくてもとにかく話してみるという意識をもったことで、今では以前ほど抵抗なくスペイン語を話すことができています。また、私の拙いスペイン語でも聞き取ろうとしてくれたり、発音が伝わらない時には助けてくれたりと優しいクラスメイトたちに支えられています。

旅行

こちらに到着してからはサン・セバスティアンやビトリアなど、パンプローナからバスで1時間程度の場所に日帰りで出かけました。パンプローナとは異なる街並みや雰囲気を楽しみ、バスク地方ならではの言語であるバスク語に触れたり、バスク地方伝統の食べ物を味わったりと、非常によい経験になりました。

サン・セバスティアンの景色
サン・セバスティアンの景色
バスク地方の伝統菓子 Goxua(ゴシュア)
バスク地方の伝統菓子 Goxua(ゴシュア)

スペイン語はまだ文法も語彙も十分ではありませんが、この2か月で以前より成長していると感じています。困難に直面することもありますが、引き続き学びを続けていきます。