曲阜師範大学(2016年度日本語TA)国際文化学科3年 櫛田楓<最終号>


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 実感もないまま中国を訪れた日から、約1年が経ちました。このような長い時間を日本語TAとして活動してきたと思うと感慨深い気持ちでいっぱいです。中国に来たばかりの頃は、「先生」として扱われることに寂しさを感じたり、買い物をする時の簡単な中国語さえ聞き取れず、外に出るのが嫌だったこともありました。しかし、慣れてしまえば、ひとりで出歩けるようになり、行動範囲も広がりました。
 前期に担当したのは、3年生の「日本語高級会話」と「日本語作文」で、特に作文の授業では教え方に苦労しました。加えて、3年生は27人という大人数の会話の授業もあり、いかに発言の機会を均等に与えるかという点で悩みました。また、2年生の「日本語中級会話」も担当しました。最初、2年生は初級を終えたばかりで本当に簡単な単語しか通じず大変でしたが、黒板に絵を描いてみたり、ジェスチャーを使ってみたり、試行錯誤しながら理解してもらえるよう努めました。
 後期は一気に授業が減り、2年生の会話の授業だけになりました。後期は授業だけでなく、もうひとりの日本語教員の方と「日本語スピーチ大会」や「日本語アフレコ大会」なども開催しました。
 この1年間を通して、日本語を教えることの大変さや楽しさだけでなく、中国という国を身をもって体験できたことは、大変貴重だったと思います。興味がある人は、ぜひ日本語TAとして中国に行ってみてください。


学期末のパーティー

学期末のパーティー:日本食を食べました