海外留学

国際文化学部では、学内での国際交流・語学文化演習・交換留学・海外フィールドワークなど、正課科目(授業)や正課外活動に多くの学生が参加しています。グローバルな視点や異文化交流体験を積み、国際化や情報化の進む中で、3つの学科それぞれの強みを生かして行動できる力を身につけます。

学内での国際交流

「国際交流」は、本学に来学するアジアや欧米からの大学生と交流しながら共に学ぶ授業です。事前学習でしっかりと準備をして実際の交流学習に臨みます。また、オンラインで海外大学とつなぎ、双方向型で海外の大学生と様々な分野の講義やプロジェクトを行うCOIL授業もあります。さらに、外国人留学生のチューター学生になる制度もあり、外国語と日本語をお互いに教え合いながら交流することができます。

語学文化演習・交換留学・日本語TA

1か月以内の語学文化演習は、中国・韓国・台湾・フィリピン・ベトナム・カナダ・オーストラリア等で行っています。交換留学は、中国(2大学)・韓国(2大学)・アメリカ(2大学)・カナダ・フィンランド・スペイン等と行っています。日本語TA(ティーチングアシスタント)は台湾の大学で行っています。

詳細はこちら→ 「留学・国際交流のサイト」

海外フィールドワーク

国際文化学部の専門領域について学ぶ海外フィールドワークです。現在、以下のような活動を授業の中で展開しています。

インドネシア:阿部真育先生

「国際マーケティングについて一(いち)から考える~インドネシアのコーヒーに着目して~」をテーマに実施。気候変動の影響を受けて、2050年には世界のコーヒー農園が激減することが予測されています。コーヒーは嗜好品ではありますが、開発途上国における一大産業となっており、日本を含めた先進国が消費国上位を占めています。コーヒー農園が激減した際のコーヒー市場の姿を誰も想像できませんが、美味しいと思えるコーヒーを残すための未知のマーケティング手法に関しては、消費国と生産国が協力して今からでも考えることが可能です。このプロジェクトは、心の豊かさを生む嗜好品を、社会変革後においても如何に次の世代に残せるかを生産国と共に考える試みとなっています。

インドネシア:阿部真育先生

タイ:進藤優子先生

「タイ・モン族の村における持続可能な農業と環境調査」をテーマに実施。タイの山岳地帯に暮らす少数民族モン族の村において、遺伝子組み換えトウモロコシの栽培によって荒廃した農地を果樹林へと転換することを目指すNPO法人シャンティ山口の取り組みについて学びました。現地では、環境調査のフィールドワークを実施し、この団体が支援する農地の視察、農作業の体験などを行いました。また、村の生活水準や経済状況を把握するため、住民の協力を得て果樹による収入調査を実施し、得られたデータの分析を行いました。これらの活動を通じて、持続可能な農業の可能性と地域環境の保全に向けた課題について理解を深めることができました。

タイ:進藤優子先生

台湾:井竿富雄先生

「山口と台湾の過去・現在・未来」というテーマで実施。台湾近代の著名な画家陳澄波(1895-1947)の絵が防府市立図書館で発見されたことからこの企画は始まりました。台湾と山口には、歴史上の接点があったのです。そして今日、台湾は今日デジタル化や半導体輸出でも世界に知られています。山口県もDX(台湾では「数据化」)を推進し、台湾との結びつきを強化しています。台湾と山口の歴史的な関係、現在の結びつき、そして創造的な未来を学ぶプロジェクトです。

台湾:井竿富雄先生

ハワイ:岩中貴裕先生

「東部地域グローカル人材育成事業に携わる」をテーマに実施。山口県教育庁高校教育課が令和4年度より実施している「東部地域グローカル人材育成事業」に、本学学生がメンターとして参加しています。この事業は、地球規模の視点や国際的な経験(グローバル)を活かし、地域社会(ローカル)に貢献できる人材の育成を目的としています。プログラムは事前・事後学習に加え、ハワイでの海外研修を含む構成となっており、旅行業界や教育関連企業の職員と連携しながら実施されています。大学生1名が10名程度の中高生を担当し、e-ポートフォリオを活用することで生徒一人ひとりの学習状況を可視化した支援を行っています。総勢約100名の生徒の学びを支援しながら、リーダーシップ力の向上を図っています。

ハワイ:岩中貴裕先生