センター大学(2018年度交換留学生)国際文化学科4年 亀山琴美 <4号 2019年3~4月>

はじめに

 帰国まで残すところ1週間程となりました。春学期が始まったのが昨日の出来事かのように思えるほど忙しく充実した日々を過ごしています。今回は春休みや授業、体調管理、普段の生活について報告します。


日本が大好きな友人に浴衣を着せてあげたらとても喜んでくれました。

春休み

 3月中旬に中間テストがありました。レポートやテストがとても多かったため、寝る時間も食事をとる時間も惜しんで毎日必死に勉強しなければならず、とても大変でしたが、なんとか乗り切り、無事に9日間の春休みを迎えることができました。私は4年で卒業予定なので、卒業論文などを進める必要があったため、寮に残りました。寮に残ってはいたものの、友人と一緒に料理を作ったり映画を観たり、ケンタッキーホースパークやハイキングに行ったりなど、毎日朝から晩までとてもアクティブに過ごしました。日本の友人が就職活動をしている中で、毎日勉強に追われ、帰国後の進路ついて強い不安を感じていたので、春休みの間にしっかりとリフレッシュし、冷静に自分と向き合うことができました。


ケンタッキーといえばKFCと馬です。

この日はカレーを作りました。

学期末試験

各授業の期末試験について簡単に説明します。

Fundamentals of Chinese-II
 秋学期と同様に、2,3人組でのスキット(中国語での劇のようなもの)、教授の研究室にて一人ずつ行われる口頭試験と、筆記試験があります。内容は難しく覚えることも多いため大変ですが、楽しみながら準備をしています。中国語の授業は教授もクラスメイトも本当に仲が良く毎日楽しみながら授業を受けていたので、終わってしまってとても寂しいです。

Introduction to Drawing
 自画像、または教授が複雑に配置した箱や球体などの絵を描くという課題が最終プロジェクトとして課されました。テスト期間には、それぞれが制作した最終プロジェクトについて、クラスメイトみんなで批評をします。私は箱などの絵を選びました。ただ鉛筆で描くのではなく、炭を使って影などを表現するため時間はかかりますが、完成した時の達成感は大きく楽しく制作を進めることができました。

Intro to Cultural Anthropology
 期末試験と最終プロジェクトがありました。期末試験は範囲がとても広く、記述問題ばかりです。記述問題の中には、新聞記事を読み文化人類学的観点から分析するというものもあり、とても難しかったですが、なんとか時間内に全て解き終わることができました。最終プロジェクトは、各自テーマを決め研究を行い8枚程度のレポートを書き、最終日に一人ずつ研究内容を簡単に発表します。私は、留学生はアメリカ人学生よりも留学生同士で交流していることが多いと感じ、アメリカ人学生とのより密接な関係が、語学的にも精神的にも留学生にとって大きな手助けになるのではないかと感じたため、「キャンパス内において現地学生は留学生とどのように交流すべきか」というテーマで、先行研究の分析と、留学生にインタビューを進めています。時間がかかり大変ですが、実際にインタビューを行うと色々な価値観に触れることができるため、とても興味深いです。

Topics in Writing Better College Writing
 最終課題として4~6枚のレポートを書きました。内容は比較的自由だったのですが、反対にテーマがあいまいだったため、書き始めるまで少し苦労しました。しかし、教授が的確なアドバイスを下さり、友人も文法や内容をチェックしてくれアドバイスもくれたため、納得のいくものを書き上げることができました。期末試験は、中間試験と同じように主に文法問題です。面白いことに、英語が第二言語である私たちは中学校から英文法を習ってきたため、英語が母語であるアメリカ人よりも比較的簡単に内容を理解することができます。


Drawingの授業で描いた作品の一つです。

体調管理について

 私は留学が始まってから今まで一度も体調を崩したことがなかったのですが、友人と一緒にメキシコ料理を食べた後に食中毒になってしまいました。あまりの辛さに一睡もできず、朝から病院に行きましたが、完全に体調が治り食べ物を食べられるようになるまで3日間かかりました。この3日間の内に2つのレポート提出もあったため本当に辛かったです。留学中は何が起こるか分からないので、これから先留学をする人は、普段よく服用している薬などを留学先に持っていくことをおすすめします。

普段の過ごし方

 たくさんのレポートやテストがあるため毎日とても忙しく、目まぐるしく時間が過ぎていきます。ですが、友人と一緒に映画を観たり、ご飯を食べに行ったりなど交流する時間を極力作るようにしています。そうすることで、気持ちを切り替えて効率よく勉強することができます。また、春学期から私のルームメイトはロンドンへ留学に行ったため、私は部屋を一人で自由に使っていました。ところが、一週間ほど前に中国人とアメリカ人の友人が突然私の部屋に来て以来、ずっと3人で一緒に暮らしています。中国人の友人は日本語がとても上手で、私も中国語を勉強しているため、部屋では英語、中国語、日本語が飛び交っています。毎日一緒に励ましあいながら遅くまで勉強し、一緒に運動をしたり食事をしに出かけたりしています。一人部屋はとても快適でしたが、二人が来てから毎日が更に楽しくなりました。


Mammoth Caveに行きました。

トランポリンパークで子供に混ざって思いっきり遊びました。

よく誕生日パーティーがあります。この日は山口県立大学に留学したことがあるアナさんの誕生日パーティーでした。

終わりに

 長いようで短かった留学生活がついに終わろうとしています。早く家族や日本の友人に会いたい気持ち、大量の課題やテストから逃げ出したい気持ち、友人とまだまだ一緒にいたい気持ち、教授やアメリカで出会った全ての人に恩返しをしたい気持ちなど、色々な感情が入り混じっていますが、胸を張って帰国できるように、楽しむことを忘れずに最後まで精一杯頑張ります。