青島大学 国際文化学科3年 田中夏帆 <1号 2019年3~4月>

 去年、1ヶ月の海外語学・文化研修に参加した時以来の中国だったので、中国料理を早く食べたいと思いながら日本を出発しました。空港に到着後、送迎車が待っているはずが来ていなかったため、50元で電話カードを買い、オリエンテーションの時に配られたしおりにある緊急連絡先に電話をしました。しかし、それでも上手くいかず困っていたところ、偶然、同じ便に乗っていた梅光学院大学から同じく青島大学に留学するグループも送迎を待っており、引率の先生に青島大学と連絡を取っていただき、彼らのバスに乗せてもらうことが出来ました。
 予期せぬトラブルにより、不安を抱えながら始まった留学となりました。

銀行口座開設

 銀行の口座開設は、中国に到着して携帯番号取得後、早めに行うことをお勧めします。私は中国建設銀行で口座を作りました。ここはマイナンバー、パスポート、運転免許証、携帯番号などがあれば簡単に口座が作れます。他の銀行は、手続きや揃えなければならない書類が多く、口座開設が大変だそうです。イオンの近くにある中国建設銀行には日本語を話せる方がいらっしゃるので、中国に来たばかりの私でも安心して利用することが出来ました。

VISAの申請

 入国30日以内に中国公安局に申請し、『居留許可』を得なければなりません。大学事務の先生が日付を指定し、連れて行ってくれます。ここで400元ほど手数料を払います。またパスポートも数日間提出しなければいけません。

携帯電話

 寮から少し遠いですが学内にある中国移動(China Mobile)という携帯ショップで月18元のSIMカードを売っていて、留学生のほとんどが使っています。私が日本で使用していた携帯はSIMロックがかかっていたため、中国用の携帯を600元で買いました。また、中古の携帯も400元から売ってあり、日本で買うほど高額ではありません。それに学内で売ってあるSIMカードを入れて使っています。

外国人体格検査

 中国に留学する際、外国人体格検査をしなければなりません。私は日本で受けていきました。(日本では日中友好病院か国公立病院でのみ受けることができます。)
 青島大学からの案内には英語か中国語の診断書を提出と書いてあったため、英語に翻訳された診断書を提出したのですが、中国語でなければならないといわれ、指定の病院に行くことになりました。日本で受けた健康診断書を提出すると、血液検査だけ再度受けることになりましたが、費用もあまりかからず、すぐ終わりました。

出費

寮 費 ... 13,800元
保険等 ... 600元
Wi-Fi ... 400元(半年) 600元(1年間)
VISA ... 400元
携帯代 ... 400~600元(+SIMカード18元/月)

留学を始めて

 出発前は初めての留学ということで、不安ばかりでしたが、実際に来てみると思っていたより困ったことはなく、楽しく過ごすことができています。去年の海外語学・文化研修で中国料理に慣れていたので、食事面も問題ありませんでした。
 授業に関しては、先生の言葉の内容を理解するのに必死でしたが、最近は何となく分かるようになってきました。しかしまだ自分の言いたいことを簡単な文法を用いてなら伝えられますが、しっかりと伝えることが出来ず、勉強不足を思い知らされます。

普段の生活

 朝ごはんは基本的に寮の真横にあるコンビニで、おにぎりとヨーグルトを買って済ませています。寮内に簡易的なキッチンがあるので、料理道具を買えば作ることも出来ます。お昼は寮内にある食堂やカフェ、大学付近にある料理店に行っています。また、寮や教室棟から少し離れた場所に大きな学生食堂があり、多くの中国人学生が利用しています。そこはたくさんの種類の料理があり、最もお気に入りの学食です。しかし、ここは携帯や現金での支払いが出来ず、学食カード(現金をチャージするタイプのもの)を作らなければいけません。
 授業は午前中で終わり、午後はフリーです。予習・復習をしたり、日本語を学んでいる中国人学生が主催する日本語コーナーや授業に参加したり、留学生同士で遊びに行ったり、山登りをすることもあります。青島は治安もよく、親切な方も多いので一人で青島をめぐる留学生も多々おり、私もたまに一人で様々な観光地を訪れますが、安全です。
 また、去年、青島大学から山口県立大学に留学に来ていた学生と会い、色々な場面でサポートしてくれています。

大統領の青島訪問

 中国海軍創設70年の行事に伴い大統領が青島に訪問するということで、数日前から町全体の警備が厳しくなりました。留学生が大学から出入りする際、いつもは自由なのですがこの時だけは学生証の提出が義務付けられました。また大統領が青島に滞在中はより厳しくなり、学外に出る際は大学事務局に申請し、許可書をもらわなければいけません。中には許可されない留学生もいました。


大学裏にある山にみんなで登山

クラスでの遠足

祝日に行った中山公園。
人の多さに驚きました。

学食。中国料理は基本的に脂っこいですが、バイキング形式もあるので、量を調整できます。重さによって金額が変動するため、食べた分だけを支払います。