センター大学 国際文化学科3年 春田陽向 <2号 2023年11~12月>

1. はじめに

センター大学に来てからの日々は日本にいたときよりもあっという間に過ぎていき、もう少しで留学生活の折り返し地点になろうとしています。

2. 授業について

今回は前号の続きとして、Fall Semesterの各授業のMidterm以降の内容とFinal(期末試験)について書いていきたいと思います。また、前号もそうであったように、私は他の方よりも授業に関する内容を多く書いています。なぜかというと、授業選びは単純なようで難しく、実際に受けてみると自分が学びたい内容と違うと感じたり、その学期の生活を大きく左右したりするので、少しでも多くの情報を共有できたらいいなと思ったからです。実際に私は授業を選ぶのに、毎回提出期限のぎりぎりになってしまい、それでもこの授業で良かったのかなと決まった後に考えることがありました。学期が始まって約一週間の間なら選んだ授業を変更することができるので、最悪の場合を考えて、代わりに取りたい授業を決めておくと良いと思います。加えて全く同じ名前の授業であっても、どの学期に取るのか、またどの教授によって行われるかによって内容や取り組み方が変わってくるので、どの授業を取るか迷ったときは今までにその授業を取ったことがある学生に話を聞いたり、教授に直接メールやコンタクトを取って質問をしたりしてみてください!

CHN110 Fundamental of Chinese-I

基本的には教科書にそって授業が進められていき、Unitが終わるごとにWritten Exam(筆記試験)、Oral Exam(口頭試験)というような単元テストがありました。Finalとしては、Skitの課題が出され、2-3人のグループに分かれて今までに学んだ語彙や文法を使って台本を作り、それを覚えて動画を制作しました。最後に台本と動画の両方を提出しました。このSkitの課題は、個人的にこの授業の課題の中では一番楽しかったのですが、思っていたよりも時間がかかって、動画が完成したときはとても達成感がありました。この学期に学んだ内容の続きをSpring Semesterに行うとのことなので、引き続き授業を受けていこうと思います。

CRW240 Intermediate Poetry Writing

授業後半も週に一つ以上の作品を教授に提出したり、詩を作るためのアイデアを見つけるエクササイズを行ったりしました。授業前半になかったこととしては、ペアを作ってワークショップが行われたことです。これはペアごとに、ワークショップでどのようなことをしたいのか、それによって何を得たいのかなどを話し合い、お互いのワークショップを提案したり作り上げたりするというようなものでした。私のペアの子は、授業開始時から私によく話かけてくれる子で、授業外で話し合いを行ってお互いに自分が理想とするワークショップをすることが出来たと思います。Finalとしては、今までに制作した作品の中から三つ以上をクラスメイト以外の生徒や教授も含めて、図書館にある「Grissom Reading Room」という場所で発表をするという音読会のようなものが行われました。個人的にはこの授業が一番苦労しましたが、教授やクラスメイトにたくさんアドバイスや助けをいただけたおかげで何とか乗り切ることができ、英語で詩を読んだり書いたりする楽しさを体感することが出来ました。

MUS193 African Drum Ensemble

12月の一週目に開催する演奏会に向けて練習を行っていきました。この授業のFinalはなく、この演奏会が授業最終日に設定されていました。本番が近づくにつれて、演奏会で行うものを通しで練習する回数が増えていき、演奏会を行うという実感が湧いてきました。そして演奏会当日、開演前に集合して2回程全体を通しで練習し、本番に臨みました。

人前で演奏するのが初めてだったので、ステージに上がってすぐは緊張しましたが、ドラムをたたき始めると今まで練習してきたことを思い出して緊張がほぐれ、ドラムを叩く楽しさでいっぱいになりました。授業を受ける前まではアフリカンドラムを見たことも触ったこともなかったのですが、この授業を通して演奏会で発表できるまで叩けるようになり、クラスメイトとも仲良くなって、週に1回の授業とは思えないほどの経験をすることが出来たと感じました。

演奏会の様子です→

演奏会の様子

THR117 Acting-I

三つ目のプロジェクトは、Long Sceneでした。二人一組になって、渡された台本の該当するシーンのセリフを暗記して演じました。私は自分とは考え方や価値観が全く違う役を演じることになり、その役が何を考えてその言動をしているのかを理解するのが難しかったのですが、何度も台本を読んだりペアの子と話し合ったりして、自分なりにその役を演じることが出来たと思います。最後のプロジェクトはモノローグでした。各自でモノローグに適している台本を探して、それを暗記して演じました。授業内で何度かクラスメイトや教授の前で発表する時間があり、Finalとしてオーディションのような形で最終発表がありました。この授業を通して英文を暗記するだけでなく、普段使わない語彙や言い回し、様々な表現方法を知り、活用する体験が出来ました。

THR133 Foundation of Drama & Theatre-I

Midterm以降も前半と同様に様々な国や地域、時代の演劇についての講義の日と、台本を読んでディスカッションを行う日がありました。加えていくつかの演劇は、実際に映像を見るということもしました。FinalとしてはToday's Classicsという課題で、古典の演劇とそれをもとにして作られた現代の演劇を比較、分析して1200-1800 wordのエッセイを書き、プレゼンテーションを行いました。この講義は私がこの学期に受けていた授業の中で一番リーディングが多かったのですが、なんとか乗り切ることが出来てよかったです。

THR111 Light Practicum

本番まではリハーサルが毎日のように行われ、11月8日から11日の4日間、「A Doll's House Part2」が開演しました。私は照明を担当し、本番の日は開演2時間前に集合して、ライトが正常に動くかというような最終確認を行いました。本番最終日の夜と、次の日には片づけを行いました。リハーサルに参加する中でキャストの演技を何度も見てきたのですが、本番当日に客席で観覧してみるとその熱量や迫力が伝わってきて、このステージを一緒に作り上げることが出来てよかったなと思いました。

不定期に集合がかけられ、夜遅くまで作業をすることもありましたが、みんなで一つのステージを作り上げる経験を通して、とても充実した達成感を感じることができました。Centre Theatreのクルーとして参加したい人は、各演目のキャストのオーディションの時にクルーの募集もあるので参加してみて下さい!照明以外にも、音響や衣装、ステージで使われる小道具を作る係、ステージマネジメントなどがあります!

開演前のステージ→

開演前のステージ

3. 休暇の過ごし方

11月下旬に約一週間のThanksgiving break、12月に一か月弱のWinter breakがありました。どちらもほとんどの期間はキャンパス内にいたのですが、Thanksgiving breakの期間には、友人が実家に招待してくれてThanksgivingの食事を食べたり、彼女の親戚に会ったりしました。Winer break期間中には数日間だけですが、他の日本人留学生と一緒にニューヨークへ旅行に行きました。Thanksgiving breakとWiner breakの違いとしては期間以外に食事がありました。Thanksgiving breakでは、食堂に隣接するカフェで食事が提供されたのですが、Winter breakではその期間に入った瞬間に食堂は完全に閉まってしまうため、自分で食料を調達する必要がありました。私は今年度から運行が開始したBluegrass rideという無料の市民バスのようなもの(日曜と祝日以外は運行している)を利用して、「Walmart」や「Kroger」へ買い物に行きました。

↓Thanksgivingのときにデコレーションしたジンジャーブレッドハウス

Thanksgivingのときにデコレーションしたジンジャーブレッドハウス
グランドセントラル駅近くにあったクリスマスツリー

グランドセントラル駅近くにあったクリスマスツリー↑

4. 最後に

Fall Semesterが終わり、その感想を一言にすると「生き残れてよかった」です。この学期でセンターでの生活に慣れようと思っていたのですが、結局慣れたのかはよく分かりません。しかしこちらに来て間もない頃よりは、自分が置かれた状況を理解してそれに適応する能力はついた気がします。留学が終わる前までにこのような曖昧な回答が確信に変わるように、今自分がすべきことは何かを考えて行動をしていきたいと思います。