センター大学 国際文化学科3年 春田陽向 <1号 2023年9~10月>

1. はじめに

センター大学に来てから約2ヶ月が経ちました。去年の今頃はこの報告書が更新されるのを楽しみにしていた私が、報告書を書く立場になりました。

2. 準備や到着してからの過ごし方について

留学準備は、センター大学からの書類が来てから始めましたが、結局出国直前になってバタバタ必要なものを買い込んだり用意したりしました。留学準備はできることから計画的に準備をしておくことをお勧めします!センター大学に到着して入寮してから約1週間、留学生向けのオリエンテーションがありました。その期間は他の留学生やISOLと呼ばれるオリエンテーションのリーダーたちと過ごす機会が設定され、その期間に仲良くなった留学生達とは今でも一緒に過ごすことが多いです。

3. 授業について

春田さんが取っている授業

私がFall Semesterで取っている授業は以上の通りです。センター大学の授業は上の表にもあるように、それぞれの授業がアルファベットと数字で区別されていて、数字は数が大きくなるほど難易度が高くなります。また、右に書かれているのはそれぞれの授業が何曜日の何時に行われるかを示しています。例えば、CHN110は月・水・金の9:10-10:10AM、加えて火曜日の8:30-9:30AMに行われます。今回は、それぞれの授業のMidterm(中間試験)までの内容や取り組み方、そしてMidtermについて書いていきたいと思います。

CHN110 Fundamental of Chinese-I

中国語の基礎、初心者向けの授業です。私は、県大で1年間、中国語の講義を取っていたので、今のところは少し復習というか「ああ、これ習ったことあるかも!」という内容が多いです。でも、中には日本語との違い(書き順や意味)や「そういう仕組みだったんだ!」というような新しい発見があり、学んでいて楽しいです。課題の量としては、約一週間に一回のWorkbookの課題の提出、小テスト(単語テスト: 一回に10-20程の単語の中国語の書き方、ピンイン、英語の意味を覚えて、範囲の中から10語、その三つの内一つが空欄となっているので穴埋めをする)が、週に1~2回あり、今のところは個人的にはそこまで負担には感じていません。またこの授業はMidtermがなく、代わりに教科書のUnitがひとつ終わる度に、Written Exam(筆記試験)、Oral Exam(口頭試験)というように単元テストがあります。この試験は教授がどのような問題が出るのかを試験の直前ではありますが、明確に示してくれるので、各自で準備・復習をして臨むことが出来ます。また、教授が言語習得と同時に、中国の文化を知ってほしいという気持ちから、単元が終わるごとに中国の映画を見たり、中国文化に関するプレゼンを生徒一人一人が行ったりということも授業内で行われます。さらに、チューターの方に質問をしたりアドバイスを頂けたりする機会もあります。

CRW240 Intermediate Poetry Writing

この授業は名前の通り、詩を書く授業です。具体的には週に一個作品を教授に提出します。その提出した詩には教授がコメントやアドバイスを書いてくださいます。授業ではお互いの書いた詩を評価し合うワークショップを行ったり、詩を書くためのアイデアを見つけるためのエクササイズを行ったり、他の方の作品を読んでその詩について話し合ったりします。この授業は中級者向けの授業であり、私はこの授業を取る前まで英語で詩を書いたことがなく、それに関する知識も他の生徒に比べて足りないので、授業内で発言をするのが難しいと感じているのですが、他の生徒や教授の話をよく聞いて、内容を聞き取ってできるだけ理解できるようにしています。Midtermでは、今までにみんなの前で披露した詩を修正したものや、まだ披露していない詩をみんなの前で声に出して読むということが行われました。

MUS193 African Drum Ensemble

この授業は週に一回しかなく、教授のお手本を見て聴きながら、アフリカンドラムの演奏をしています。授業時間が2時間と他の授業に比べて長いのですが、毎回時間が過ぎるのがあっという間で、楽しく演奏ができています。リズムを言葉に当てはめて、説明してくださる時もあり、すぐリズムが頭に入ってくると個人的には思います。私は今まで何かの楽器をやっていたというような経歴はないのですが、それでも楽しく演奏が出来ていると思います。

この授業は私も含めて5人しか生徒がいないので、すぐ顔見知りになって授業前後に良くおしゃべりをするような関係にもなれました。また、教授がとてもおしゃべりで多才な方なので、授業中にいろいろな話をしてくださるのも楽しみの一つになっています。また、他の授業と比べて発言や話し合う機会が少なく、黙々と演奏をする時間が多いので、あまり考えすぎずに気楽に授業を受けることが出来ると思います。この授業ではMidtermのようなものはなく、11月か12月に行われる演奏会に向けて練習をしています。

週に一回演奏している太鼓です。→

週に一回演奏している太鼓

THR117 Acting-I

この授業は演技をする授業です。いくつかのプロジェクトを学期内にこなしていきます。その間に演技をするための必要な能力を考えたり身に着けたりするアクティビティを行ったりもします。現時点で二つのプロジェクトが終わり、今は三つ目に取り組んでいます。一つ目はPassion Projectと言って自分が好きなもの、情熱があるものを選んで自分がなぜそれに情熱があるのか、それによってどのような感情になるのかを文字を使わずに表現するというものでした。二つ目はShort Sceneで渡された台本を読んで該当のシーンを二人一組で演じました。三つ目はLong SceneでShort Sceneよりも長いシーンを二人一組で演じます。この授業ではMidtermに特別何かをするということはありませんでした。また、Short SceneとLong Sceneでは、該当のシーンを演じるだけでなく、劇全体の台本を読み、記述の課題もありました。自分とは全く違う考え方や価値観を持ったキャラクターを演じるのは難しいですが、何度もペアの方と練習をしたり、台本を読み返したりすることで、だんだん内容がつかめてきて、自分なりに表現できるようになっていくというのが面白いなと思いました。

THR133 Foundation of Drama & Theatre-I

この授業では、様々な国や地域、時代の演劇について学んだり、演劇の台本を読んで思いついた考えや質問についてクラス全体でディスカッションをします。また週に1~2回、500-700 wordsのエッセイを書く課題が出されます。Midtermでは、それまでに学んだ内容を復習し、グループに分かれてクイズ大会のような形式で、質問の答えをホワイトボードに書き、制限時間以内に答えるというようなことをしました。それに加えてエッセイ(4つの問題が出され、そのうち2つを選んで、それぞれ500-700 wordsで回答する)課題もありました。

THR111 Light Practicum

この授業は授業というよりも作業というような形で、11月上旬に行われるA Doll's House, Part 2という演劇のLighting clueとして準備を行っています。なので、毎週何曜日の何時に集まるという訳ではなく、不定期に集合して(ほとんどの場合夕方から夜です。)作業を行います。専門的な知識や用語が飛び交う機会もありますが、分からないことがあれば、一緒に作業をしている学生やディレクターの方に質問してライトを掛ける位置や方向を確認しながら作業を進めています。ライトを適切な位置にかけた後、ライトが照らすべき場所を照らしているかの確認やライトのシャッターを調整して必要なところだけにする作業を行いました。

Weisiger Theatreのバルコニー

Weisiger Theatreのバルコニー

(この上で作業をすることが多かったです。この写真ではあまり分かりませんが、ステージよりも二つ上の階にあるので高いところが苦手な人は慣れるまで大変かもしれません)

4. 最後に

まだFall semesterが続きますが、次の学期とその次の学期でどの授業を取りたいかを考えなければいけない時期になってきました。センター大学での生活に慣れてきたかと聞かれると、はっきり自信をもって「はい!」とはまだ言えない状況だなと個人的には思っています。自分が留学したいと思って応募をして行かせていただいているので、メリハリのある生活を過ごしていきたいと思います。また、少しでも交換留学に興味がある方、来年度行く予定の方はできるだけ多くアメリカやセンター大学の情報を集めておくことをお勧めします。私自身が情報不足のままアメリカに来てしまい、「え?それ聞いてないんだけど?」というようなことがよくあったので、グローバルセンターの方やセンター大学のお世話をしてくださる方、過去又は現在センター大学に留学経験のある方に是非聞いてみて下さい!