はじめに

　カナダに来て約2か月が経ちました。今、私が留学できていることに関して、留学させてくれた両親、そして私を支えてくれたすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。思い通りにいかない日々が続きますが、２か月経ってやっと留学生活にも慣れてきました。

準備

　留学準備は全て自分で行わなければなりません。ビザはCAQとstudy permitの2つの申請が必要です。ビザ申請時の規制や条件は変わる可能性があるので、最新の情報を確認しながら行ってください。入国前の準備をまとめたので、参考にしていただければと思います。

3月

・ビショップス大学入学許可の申請
　4月1日までに入学許可の申請をしなければなりません。ビショップス大学から申請方法が書かれたメールが3月までに届くと思います。3月までに届かない場合はグローバルセンターまで相談してみてください。
　入学許可の申請には、①パスポートのコピー②TOEICスコア（IPも可）のコピー③英文の成績証明書の3つの書類を提出しました。英文の成績証明書の発行には約1週間かかるので、早めに発行の手続きをしておくことをおすすめします。

・myBUの登録(ypuポータルのようなもの)
　ログインするためのユーザーネームとパスワードがメールで送られてきます。ビショップス大学への書類提出はメールではなくこの「myBU」を通じて行ないます。また、重要な情報が記載されているのでよく目を通しておくといいと思います。

4月

・大学から入学許可証受理

・寮の申請
　ビショップス大学から入学許可証を受け取ってから申請ができます。寮を申請時にC$500、そして8月5日までにさらにC$800支払うことで、申請が確定されるのですが、申請時にC$500とC$800を合わせて支払うことをおすすめします。私は分けて支払ったので、C$500はクレジットカードで支払えたのですが、C$800はflywireを使って支払わなければなりませんでした。
　また、申請する際は申請フォームを送信した後に緑のチェックマークが表示されているか確認してください。表示されない場合は申請できていない可能性があります。

5月

・CAQ申請
　14日にCAQの申請を行いました。1週間後にメールが届き、・パスポートの写し・入学許可証・署名した書類を提出しました。また、CAQの申請後は、すぐにstudy permitの申請をすることをおすすめします。
　署名する際にはパスポートに記載されている通りに、そして丁寧に自分の名前を書かなければ、申請拒否される可能性があるので注意してください。私は他の2人と同じ時期に申請したのですが、申請が承認されたのは１人だけで、私の申請は6月1５日に一度拒否されてしまいました。再申請するのではなく、不備のあった書類を再提出することで2回目の審査を受けることができました。最終的に私のCAQが承認されたのは7月15日でした。
　CAQが承認された後、本来なら原本が自宅に届きますが、私は届きませんでした。入国時は原本の代わりにCAQの承認書を提示することで入国できましたが、ビショップス大学にCAQの原本のコピーを提出しなければならなかったため、カナダに到着後、電話をして再送してもらいました。

・コース登録
　９月２０まで変更可能ですが、定員数が決まっているので履修したい授業があれば早めに登録しておくことをおすすめします。

6月

・Study permitの申請
　申請には①申請書、②CAQの承認書、③デジタル証明写真(パスポートサイズ)、④パスポートコピー、⑤入学許可証、⑥残高証明書(カナダドル表記)を提出しました。私は6月14日に申請を行いましたが、その後CAQの申請をやり直したため、Study permitも申請しなおさなければならず、7月6日にもう一度申請しました。
　Study permitの取得には、オンラインでの申請後に「バイオメトリクス（個人識別情報）」の登録をする必要があります。私は6月25日に大阪のVFS GLOBAカナダビザ申請センターに行き、登録を行いました。事前に予約が必要なので注意してください。Study permitはバイオメトリクス登録後1週間も経たないうちに承認されました。今回は比較的早く承認されましたが、数週間かかる場合もあるので早めに申請しておくといいと思います。Study permitの原本は入国の際にモントリオール空港で受け取りました。

7月

・SIMカードの購入
　日本のオンライン通販で事前に購入しました。

・航空券の購入
　山口宇部空港から羽田空港に行き、羽田空港からシカゴを経由してモントリオール空港まで行く航空券を購入しました。往復航空券を購入したので約33万円かかりました。

・Linen kits注文
　ビショップス大学からlinen kitsの注文フォームがメールに送られてきます。Linen kitsにはベッドカバー、毛布、タオルが含まれています。ここで注文しなければ自分で用意することになるので、注意して下さい。

・Aeronavette予約
　モントリオール空港からビショップス大学に行くためのシャトルバスを予約しました。空港から大学まではこのシャトルバスを利用することをおすすめします。

8月

・ESTAの申請
　カナダへ渡航する際にアメリカを経由したので、ESTA（電子渡航認証システム）の申請を行いました。アメリカを経由する際には必須です。

・山口県立大学保険加入

・Residential Lease
　ビショップス大学からメールで"residential lease"が送られてきます。このresidential leaseに署名したものを大学に到着するまでにメールで送らなければ寮に入居できません。

9月（入国後）

・ビショップス大学の保険に登録（sunlife insurance）
　ビショップス大学のホームページに登録方法が記載されています。登録するには電話してメールを送ってもらう必要があります。また、登録後に指定の場所でお金を支払います。

・在留届の登録

・ビザの提出
　ビショップス大学に①CAQ、②study permit、③パスポートのコピーをオンラインで提出しました。

　入国時には、①CAQの承認書、②study permitの承認書、③大学からの入学許可証、④ワクチン接種証明書などすべての必要書類を印刷して持っていきました。
　一人で準備を進めるのは大変だと思うので、一緒に留学に行く人と確認し合いながら、入国準備を行うことをおすすめします。

授業

　私は以下の4つの授業を履修しました。科目数が少ない分、日本と比べて授業時間が倍になるので、授業の進度も早く、予習の量も多いです。

ESL211: Adv Communicative Skills I
　この授業では小説を読んで問題に答えたり、授業内で与えられたテーマに対してプレゼンテーションを行ったりします。毎週、予習として２章分の物語を読んで問題に答え、授業内でディスカッションを行います。また、期末テストがないため小テストを６回、プレゼンテーションを４回行います。この授業では文章の読解力を高めるだけではなく、プレゼン力も高めることができます。

ESL212: Adv Communicative Skills II
　この授業はESL211の続編で、先生も内容も同じなのでただ時間を倍にした感じです。ESL211を履修するにはESL212も履修しなければなりません。

ENG100: Introduction to English Studies
　詩や小説、デジタルメディアなど様々な文章を読んでディスカッションを行い、文学について学ぶ授業です。隠喩表現や比喩表現の多い詩を読んだり、古典文学を読んだりと予習をしていても授業についていくのは大変ですが、様々な分野の物語が読めるためとても楽しいです。毎週、予習として2章分のテキストを読み、授業内でのディスカッショントピックに対する考えをまとめ、ポータル上に課題を提出します。他にも、中間テストと期末レポートが2つあります。

ESL127: Oral Discourse II
　この授業では主にプレゼンテーションの方法を学びます。授業内で計5回のプレゼンテーションを行います。毎回プレゼンテーションのフィードバックを行う際に発音の仕方についても教えてくれます。プレゼンテーションとは別に小テストが2回行われます。何度プレゼンを行っても練習通りにはいきませんが、全部完璧にするのではなく、毎回1つ目標を決めてプレゼンを行うようにしています。

大学生活

　大学ではパーティーやコンサートなどのイベントが頻繁に開催されています。それに参加することで多くの人に出会うことができるのでとても楽しいです。また、寮の外に出るだけでも友人と会って話すことができるので、日本にいた時より寂しいと思うことがなくなりました。大学内にあるカフェや食堂によく学生が集まるので、時間がある時はそこに行って友人と話したりしています。

　他にも、友人とシャーブルックに買い物、パーティー、カラオケ、Escape game、ラグビーやバスケの試合観戦など休日でなくても時間がある時に友人と楽しい時間を過ごしました。ハロウィンの日にはピエロの仮装を買い、メイクをして本格的なハロウィンの仮装を楽しみました。

寮・食事

　私はpollackに住んでいます。図書館と教室はとても近いですが、食堂までが少し遠いです。自分の部屋から教室までは3分で着きます。一人部屋ですがお風呂とトイレがみんなと共同なので、この寮での生活に慣れるまで少し時間がかかりました。
　個人的には Kuehner, Abbott, Munsterの3つの寮は新しく綺麗で快適に過ごせると思います。Norton, Bandeen, Pollack, Mackinnonは古い寮です。Patersonは4人共同部屋になっています。12月には新しい寮ができます。
　食事はMeal planに入っているため、いつも食堂で食べています。食堂は外国の友人と話すとても良い機会になるので、おすすめです。長いときで3時間ほど食堂に滞在することもあります。

おわりに

　カナダに来て、自分の想像以上に大変なこと、辛いことがありましたが、沢山の人と交流し素晴らしい友人に出会えたことが何よりも嬉しかったです。私は全てをこなすことができなかったため、自分がこの留学で何を一番大切にしたいかを決め、その一つのことに全力を注ごうと思います。試行錯誤の日々ですが、ここでの生活を楽しみながら残りの時間も自分らしく頑張ります。