ビショップス大学 国際文化学科4年 窪田早記 <最終号>

はじめに

 帰国して約1か月が既に経ちました。現在世界的危機をもたらしているコロナウイルスの影響で、私たちの予定は大幅に変更となり当初予定していた帰国日よりも1か月以上早い帰国となりました。急遽帰国を決めたということもあり、大慌てで家族や友人へのお土産を買いパッキングを済ませ、限られた時間の中で友人との別れを惜しみました。想像していた最後とはあまりにも違うことに戸惑いながらもカナダで過ごした7か月間に感謝し、ビショップス大学を後にしました。カナダで過ごした7か月間を振り返りながら、留学を経て得られたこと、今後について報告したいと思います。

カナダで過ごした7か月間

 時間が十分に確保できる大学生のうちに長期留学をすることで英語力の向上を目指し、経験を積みたいとの思いから今回留学を決めました。
 最初の数か月は新しい環境になれるのに必死で日本食が恋しくなったりと試行錯誤の日々でしたが友人も次第とでき、休日には大学でのイベントや友人とのパーティー、プチ旅行をしたりと充実した日々を送ることができました。
 前期は授業の様子も分からず不安の中での参加でしたが、クラスがきっかっけで友人を作ることができたため、とても楽しく授業を受けることができました。クラブ活動としてはバドミントンをしていたためそこでも友人を作ることができ週1回のよいリラックスタイムとなりました。後期には、勉強面での余裕も持てたため新しくダンスクラブに入り、ダンス自体は初めての経験でしたが友人たちと楽しく練習を行い、学内での発表会も無事に終えることができとても良い思い出ができました。
 友人と学食などで話をしているとついつい長話になり、会話の中で学ぶ文化の違いや考え方も多くあり学食で過ごす時間はとても楽しいものでした。しかし、そういった時間も3月ごろにはコロナウイルスの影響でソーシャルディスタンスの確保ということで2メートル間隔での食事となりました。次第に大学内の学生が地元へと帰っていく姿も見られ閑散とした大学内に寂しさを感じるようになりました。自国へと帰らずまだ大学内に残っている友人たちとともに、近づく別れを惜しみながら帰国までの残り時間を過ごしました。想定外の帰国ではありましたが、7か月間を通して、友人との交流が最も楽しく学びの多い時間であったように感じます。

カナダでの留学を終えて

 ビショップス大学には様々な国からの学生がおり、カナダにいながら現地の学生以外の学生との交流も持つことができ、ありきたりな食文化に関する話題から少し踏み込んだ政治的側面における話題や経済などに関して少ないながらにも意見を交わすことができ、自分自身の無知を痛感することも多々ありました。しかし、それがいい刺激となって今までは他人事のように捉えてしまっていた日本の移民に関する政治的論争などにも強く関心を抱くようになり、また、世界の歴史や日本史についてもう一度学習し直し確実な基盤となるような知識を身に付け今後社会に出て貢献していきたいとも考えるようになりました。英語力の向上や他文化に関する理解はもちろんのこと、これまでよりも社会や世界に対する視野を広げることができたということは留学での大きな収穫であるように考えます。

今後について

 想定外の帰国ではありましたが約7か月の留学を終え無事に帰国でき、今後は留学での経験や新たに得た関心ごとへの研究や学びを深めることに力を入れると同時に様々な新しい分野等にも挑戦し自分自身のスキルアップを目指していきたいと考えています。また、コロナウイルスが落ち着くころまでに貯金をしてカナダで出会った友人の母国に会いに行けたらよいなとも考えています。

おわりに

 この7か月間不安も多くあった中、共にカナダ留学を過ごしてきた有吉さん三上さんにはたくさん支えてもらい感謝の気持ちでいっぱいです。濃い時間をともに過ごし思い出も数えきれないほどです。日ごろから周りの友人や親などに支えられ自分があるのだということを忘れず感謝の気持ちを伝えていくとこの大切さについてもこの留学を通して改めて学ぶことができたように思います。カナダ留学での思い出を胸に今後も努力し続けていきたいと思います。


o-weekの時の一枚

初めてのshoppingの時の一枚

帰国日前日に友人が取ってくれた一枚