釜山大学校 国際文化学科4年 金光愛莉 <1号 2023年3~4月>

はじめに

こんにちは。国際文化学科4年の金光愛莉です。昨年は新型コロナウイルスの影響で留学が中止になり、4年次での留学となりました。留学準備から入国、寮生活など、参考にしていただければと思います。

留学準備から入国まで

留学の準備を進めるうえで全体の流れが把握できるといいなと感じていたので、入国までの流れを簡単に説明します。

●8月末 合格通知メール(学校内選考)

→6月末に面接を受け、8月末に合格通知がきました。

●9月末 釜山大学校から申し込み案内メール

→写真、パスポート、スタディープラン、成績証明書、在籍証明書、残高証明書の提出が求められました。スタディープランや成績証明書、在籍証明書はすべて英語で、残高証明書はドル表記での提出でした。証明書関連は事前に学校や銀行に申請しないといけなかったり、保護者のサインが必要な書類があったりするので、夏休みに早めに準備しておくことをおすすめします。その他、わからなかった点は先輩に聞いたり、釜山大に直接メールをしたりしながら準備を進めました。

●11月 海外旅行保険申し込み

→国際交流部門から海外保険の案内メールが来て、必要事項を入力し申し込みをしました。後々釜山大から2024年02月29日まで期間を含んでいることが必須だと連絡があったため、保険期間で迷うことがあれば、2月末までにしておくと間違いないと思います。また、申請した期間よりも早く帰国する場合や延長する場合は早めに国際交流部門に連絡すれば対応してくれるそうです。

●12月末 入学許可証、事業者登録証書の配布

●12月末 資料配布(全体のガイドライン、寮、保険、履修登録など)

→配布される資料は英語か韓国語です。どれも大事な資料なので見落としがないように、印刷をしてメモをしながらしっかり目を通しました。

●1月 寮の申請

→メールの案内に従ってサイトから申請を行いました。ここで寮の食事選択を行い、3日間で入金を行います。入金方法はクレジットカードか海外送金を選択でき、私はクレジットカードで行いました。入金期間が短いので、何か起こった時のことを考え初日にしておくことをおすすめします。

●1月 ビザ申請(広島領事館)

→私は山口県出身なので、広島の領事館に行きビザ申請をしました。必要書類を用意して申請に行くのですが、書類は領事館によって異なるので各領事館のHPを確認してください。また、書類で分からない部分は領事館の方が当日教えてくれました。申請して1週間後にビザを受け取りに行きました。

●1月末 バディから連絡

→メールを通じてバディから連絡がありました。カカオトークを通じて、履修登録や保険、寮など学校生活に対する会話をしています。入国当日は金海空港まで迎えに来てくれました。

●2月 履修登録

→韓国の履修登録は早い者勝ちです。履修登録は、開始時刻に行わないと受講したい授業が履修できないかもしれません。また、釜山大には희망과목담기(希望科目リスト作成)という事前登録制度があります。事前に履修したい授業の一覧を作成しておき、희망과목담기(希望科目リスト作成)で事前に登録しておいた授業が一定数を上回ってない場合、自動的に履修できます。

●2月末 入国

→福岡空港から金海空港行きの飛行機に乗りました。かなりギリギリで飛行機のチケットを予約したのですが、2月末は観光客の行き来が多く、予約が埋まっている便も多かったので、入寮日が分かり次第早めに飛行機を予約した方がいいと思います。

寮生活

私は자유관(自由館)で生活しています。寮は2人部屋で、ルームメイトは日本人の子です。学校が始まるまでの3日間はバディやルームメイトと必要なものを買いに行き、忙しく過ごしました。生活用品等は大学内にある百貨店かダイソー、オリーブヤングなどでだいたい揃います。また、収納は多いので収納には困らないと思います。

寮のご飯
→寮のご飯です。私は週7日2食(昼・夜)を申請しました。

大学生活

●新学期開始

入国した3日後には授業が始まり、生活に慣れないままバタバタスタートしましたが、周りの人に支えられて充実した日々を送っています。

また、講義はすべて対面で行われ、マスクも外している人がほとんどで、コロナ前の生活に戻りつつあります。

釜山大学校のジャケット
→釜山大学校の과잠(ジャケット)です。

●履修登録(前期)

前期の時間割
→今学期(前期)の時間割です。5教科15単位を履修しています。

①인물로보는한국지성의역사(人物から見る韓国の歴史)

歴史上の人物を中心にしながら歴史について学び、韓国人学生に混ざって受ける唯一の講義です。内容は難しいですが、③の유학생을위한한국역사와문화(留学生のための韓国の歴史と文化)と重なる部分が多く、より詳しく韓国の歴史を理解することができます。

②고급한국어(高級韓国語)

教材を中心に、幅広い分野の文章読解が展開される講義です。作文の課題が出されるのでTOPIKの쓰기(筆記)対策にもなる講義です。また、グループワークが多いので色んな国の友達ができます。

③유학생을위한한국역사와문화(留学生のための韓国の歴史と文化)

現在の韓国に至るまでの歴史や文化について学ぶ講義です。ゆっくりと丁寧に講義を進めてくださるので、しっかりと韓国の歴史を学ぶことができます。歴史に興味のある方におすすめの講義です。

④영상속의한국어(映像の中の韓国語)

「サイコだけど大丈夫」「梨泰院クラス」など、人気ドラマを中心に韓国語を学習する講義です。ドラマに出てくるリアルな日常会話から、単語や文法を正確に学ぶことができます。

⑤한국문화의이해(韓国文化の理解)

伝統文化から現代文化まで、幅広い韓国文化について学ぶ講義です。生徒の発表を中心に講義が行われます。私は韓国の大学生活についての発表を行いました。

講義で作成したスライド
→発表で作成したPPTです。韓国の大学生活の特徴について紹介しました。

●バディとの交流

大学付近のおいしいお店に連れて行ってくれたり、日常会話の中で韓国文化を教えてくれたり、留学生活をたくさんサポートしてくれています。

大学内の桜
日本風のカフェ
→写真左は、大学内の桜です。 また、テスト終わりに日本っぽいカフェに連れて行ってもらいました。

●休日

3月に私の誕生日があり、ルームメイトが祝ってくれました。香水を作ったり釜山の観光地である(広安里)で海に行ったり、最高の誕生日を過ごすことができました。

また、韓国にはカフェが多く、カフェに行って授業の予習や復習をしたり、おいしいものを食べに行ったりして休日を過ごしています。

広安里
慶州
→写真左が広安里で、右が慶州の写真です。慶州は新羅時代の首都だったため、新羅の建物や文化が沢山残っています。

終わりに

初めは分からないことだらけで、飲食店で食べ物を注文したり、お会計でレジに行ったり、何気ない行動一つ一つに緊張していました。また、うまく伝わらなかったらどうしよう、とどこか臆病になっている自分がいて、外国で生活する難しさを実感しました。しかし、2カ月経った今、少しずつ韓国での生活に慣れてきて、1日があっという間に過ぎていくのを感じています。1年という時間の中で充実した留学生活を送るために、計画的に行動することを意識し、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。