慶南大学校 国際文化学科4年 寺沢茉莉 <3号 2023年7~8月>

はじめに

慶南大学は6月末から8月末まで夏休みで、9月1日から2学期が始まりました。今回の報告書では夏休み、そして2学期が始まるまでの準備について報告します。

韓国の梅雨は日本よりも1ヶ月遅く来ます。また雨も激しいことが多かったです。そのため靴よりもサンダルやクロックスのような水に濡れても大丈夫なものを履いている方が良い場合が多いので、用意しておくと良いかと思います。

夏休み

夏休みの部屋割りや料金、荷物保管については前回の報告書に書いたため、今回は一時帰国後の荷物の受け取り等を中心に書いていきます。

一時帰国前に寄宿舎の管理人に、いつ韓国を出国し、いつ帰ってくるかを報告してあるため、荷物を預けたC棟の寄宿舎には私がいつ荷物を取りに行くのか、管理人が報告してくれます。そのためC棟の警備室に行って荷物を受け取りに来たことを伝えれば、受け取ることができました。

寝具についてはB棟の寄宿舎にある洗濯室でクリーニングと保管をしてもらいましたが、料金は22000ウォンでした。ただB棟の洗濯室の営業時間は9:30からと書いてあるものの13時から開いたり、定休日ではないのに開いていなかったりすることはざらにあります。そのため行く前に確認の電話をするか、寄宿舎の管理人に問い合わせをした方が良いです。今回私が寝具を預ける時も、洗濯室が予告なく工事をしていて預けられず、D棟の警備室に一旦預かってもらい、そのまま洗濯室に渡す流れになりました。

寝具を受け取る時は、私が韓国に着いたのが夜の7時ぐらいだったのですが、洗濯室が開いておらず布団を受け取ることができませんでした。そのため一晩布団なしで過ごすことになりました。一時帰国から戻る際は、寄宿舎の管理人への報告や荷物の受け取り連絡の他、洗濯室に預けた布団の受け取りについても連絡した方が良いと思います。もしそれも無理な場合は友人等に頼んで受け取ってもらっておくのが良いかと思います。

一時帰国から韓国に帰ってくる際、不安に思ったことや心配なことはすぐに寄宿舎の管理人に相談することが大切だと思います。大丈夫だろうと思ったり、躊躇して連絡しないと不便なことが起こります。管理人とはKakaoトークでやりとりができるので、気になることは細かく連絡して良いと思います。

部屋割りについては、一時帰国後も変更になり、8月25日には2学期の部屋割りに移動しました。2学期の部屋割りは国籍ごとに分けられます。

履修登録

はじめに履修登録の流れを今学期の日程と共に説明していきます。

まず7月の25日から27日まで履修したい講義の予備申請をしました。この申請は先着順ではないので好きな時に申請することができます。その後8月4日に予備申請した講義の受講の不可が発表されました。講義に設けられている制限人数を超えていなければ、予備申請のままで講義を受講することができます。ただ制限人数を超えていた際は、本申請の時に先着順でもう一度申請することになります。本申請の期間は8月8日から10日でした。申請が先着順のためかなりの争奪戦です。開始時間に申請サイトに入ったとしても申請できないものばかりでした。最後に2学期が始まって最初の週の最後、9月の6, 7日に訂正期間がありました。この期間内では講義の申請の削除も追加もできます。

次に講義の形態について説明します。慶南大学の講義は主に3種類あります。全て対面の講義と、オンラインと対面が半々の講義、全てオンラインの講義です。特に全てオンラインの講義はとても人気が高く必ずと言って良いほど本申請の先着順で申請することになるそうです。対面とオンラインが半々の講義もまあまあ人気があるので、取りたい講義がそのような形態だった場合は取れないことがあるかも知れません。ただ最後の訂正期間において、取りたい講義に空きができて申請できることもあるので、よく見ておくと良いです。

講義は、どの学科のものでも申請することが可能です。ただ内容的に専攻していないと難しいものがあるので、よく分からない時は講義の担当教授に直接問い合わせました。

私は2学期では、「中国の理解」「言語の神秘と文化」「韓国語語文規範」「日本政治と朝鮮半島」「アジア生活文化探究」を取りました。

寺沢さんの2学期の時間割
図1 2学期の時間割

TOPIK受験

今回第91回のTOPIKを受験することにしました。そのTOPIKの申請について日本と韓国では違いがあったので書いていきます。

11月にあるTOPIKの申請は9月5日から8日でした。ただ地域ごとに申請できる日が異なっており、慶南で申請できるのは7日でした。申請期間になると、スマホなどの機器ではサイトに入ることができずパソコンで申請しなければなりません。またサイトに入るにも一苦労なので、申請期間に入る前に会員登録をしました。

会員登録について特に注意すべきことは写真です。韓国は日本のように証明写真を撮れる機械がないので、私はスマホで自撮りをしました。ただ写真の規格やサイズの規定があるため、注意して登録しなければなりません。

申請についてですが、7日の10時から申請開始でした。しかし10時にサイトに入っても2500人以上が待機しており40分以上待たなければなりませんでした。また会場選択も先着順で、慶南大学はすぐ埋まってしまいました。そのため申請する際は時間の余裕とWIFI環境がよい場所が必要だと思います。さらに受験料の支払いにはクレジットと口座振り込みがあるのですが、クレジットの場合韓国のカードでのみになるので日本のカードでは支払えません。そのため私は慶南銀行で支払いました。受験料は55000ウォンでした。

寮の生活

2学期に入り、寄宿舎で変更になった部分があるので報告します。

1学期では月曜日から木曜日まで毎日夜11時40分から点呼がありましたが、2学期からは月に一回の点呼となりました。毎月第二水曜日に行われます。そのため1学期まで必要だった外泊届も必要なくなりました。

部屋の鍵も番号を打ち込むものから、カードキーに変更になりました。寄宿舎に入る時も部屋に入る時も同じカードを使います。

寄宿舎の開閉時間も変更になりました。夜の12時に閉まり朝の5時に開くようになりました。

その他

夏休みにはソウルに旅行に行きました。大学からソウルにはバスやKTX(韓国高速鉄道)を利用して行きました。KTXが乗れる最寄りの駅はマサン駅です。KTXのチケットは駅でも買えますが、アプリで購入するのが便利です。韓国のアプリでは「KORAILTALK」というアプリで予約、購入できます。また日本のアプリでは飛行機の予約等ができる「Trip.com」というアプリでも予約できました。座席は電子チケットの提示等ではなく、その座席に座っているかどうかで確認しているようでした。

ソウルは慶南大学があるところよりも日本語の表記が多く、韓国の歴史を学びやすいところがとても多かったです。夏休みは2ヶ月以上あったので、いろいろなところに行ってたくさんの経験や学びができました。

また日本語教育学科の教授がよくしてくれて、授業への参加や在学生との交流の場の提供、食事に誘ってくれるなどしてくれました。

ソウル旅行の写真
図2 ソウル旅行
日本語教育学科の教授との食事の様子
図3 日本語教育学科の教授との食事

最後に

韓国に来て、1学期、夏休みが終わり残すところ4ヶ月のみとなりました。今まで学んだことや得たことを振り返り、今後の4ヶ月で何ができるか、何を目標にするのかを明確にし、講義は勿論日常生活でも積極的な学びをして、多くのことを得られる留学生活にしていきたいと思っています。