センター大学 国際文化学科3年 春田陽向 <3号 2024年1~2月>

1. はじめに

極寒だったCenter Termを乗り越え、こちらで過ごす最後の学期であるSpring Termが始まり、その学期ももうMidtermが近づいてきています。

↓偶々ほぼ同じ場所から撮った写真(左: 雪が積もっていて晴天だった日、右: 曇っていて雪が降りやまずに積もっていた日)

雪が積もっていて晴天だった日
曇っていて雪が降りやまずに積もっていた日

2. 授業について

○Centre Term

歴代の留学体験談を読んでも分かる通り、センター大学には、1月に約4週間の短い学期があり、この期間は一つの授業を受けます。私は、ENG238 Speaking from Nature: Poetry, Creativity, and Expression in Chinese and American Traditionsという授業を取りました。授業によっては、3時間授業がぶっ通しで行われるものもあったそうなのですが、私の受けた授業は、8:50-10:20AMと2:20-3:50PMというように一日二回のセッションが月曜日から金曜日まで毎日行われました。概要としては、中国と英米(特に詩)における自然を主題とする文章を取り上げて、両方の自然についての理論や概念について学ぶという授業でした。具体的に行ったこととしては、授業までに指定されたリーディングを行って、その読んできたものについて個々の考えを持ち寄ってディスカッションをするというような形でした。

授業前半は、主に中国の書物や詩集である老子道徳経や荘子、詩経などを読んで、後半では主に実際の詩を読みました。当たり前ですがすべて英語で書いてあり、一日二回のセッションそれぞれにリーディングがあったので、リーディングの量がとても多く苦労しました。また、学期内に授業で扱った内容や詩に関するレスポンスを少なくとも6つ、Short Essayが二つ、Longer paperが一つ課されました。EssayやPaperはトピックを特に指定されなかったので、私は、同じ生き物を主題とする詩をいくつか取り上げて、その生き物がそれぞれの詩にどのような影響を与えているかというような比較とそれぞれの詩の分析を行いました。

授業の最後には、Oral presentationがありましたが、これまでの授業の延長のような形でとてもラフにこれまで授業で扱ったそれぞれの詩を一つ、または二つ持ち寄ってそれについて考えたことや分析したこと、推測したことなどをみんなの前で発表しました。みんなの前でと言っても、この授業は教授を含めて8人だけなので、授業全体を通してアットホームな雰囲気でした。加えて、担当の教授が、学生一人一人と一対一でのミーティング(主にはオフィスアワー)を推奨する方だったので、私は毎回のEssayのアイデアや下書き、返却されたEssayを持って、教授にアドバイスをもらいに行きました。私は授業前半、あまり授業内で意見を述べるということが出来ていなかったのですが、教授が何度も「あなたの意見や声をみんな聞きたいと思っている」と思うよというような言葉をかけてくれたり、気にかけてくれたりしてくださったので、少し気持ちが楽になって最後まで授業に臨むことが出来ました。

↓一か月弱、毎日二回通った教室です。毎朝椅子がとてもきれいに並べられていたので思わず写真を撮りました。

一か月弱、毎日二回通った教室1
一か月弱、毎日二回通った教室2

○Spring Term

私が取っている授業は以下の通りです。

Spring Termの授業

・ANT110 Culture and Human Experience

人類学の入門の授業です。指定された範囲の教科書を事前に読んで授業内で教授がパワーポイントを使って詳しい説明や補足を行ったり、グループを作ってディスカッションを行ったりします。私はこの分野に関する知識がほとんどないので、毎回のリーディングやクラス内でのディスカッションを理解することでさえ苦労しています。予習と復習を十分に行って授業についていくことができるように頑張っていきたいと思います。また、教授が授業のスライドをPeardeckというものを使って授業後に共有してくださるのですが、同時に授業内で質問に対する回答やコメントをPeardeckに書く機会があり、それを行わないと毎回の出席が確認されず、スライドの共有もされないとのことだったので、毎回ばたばたとコメントを打ち込んでいます。(教授がスライドを別のものに切り替えると打ち込めなくなるので書き込む時間が短い時が多いです。)

・CHN120 Fundamentals of Chinese-Ⅱ

基本的な進め方はFall termのCHN110 Fundamental of Chinese-Iと同じです。教科書に沿って語彙や文法を学んでいき、授業内でスピーキングやリスニングの練習をして、Unitがひとつ終わる度にWritten Exam(筆記試験)とOral Exam(口頭試験)があります。Fall termから変わったこととしては試験の形式くらいだと思います。Written Examはほとんど変わっていませんが、Oral Examは、一人で文章を作って話すMonologueのパートと、ペアでのdialogueという設定に沿った会話を行うパートの二つになりました。どちらもスクリプト等の持ち込みが不可なので、暗記またはその場で文を作って言う必要があり少し苦戦しました。まだ一度しか行っていないのですが、ほぼ練習をせずに一発本番のような形で受けてしまったので、評価はそこまで悪くはなかったのですが、少し後悔が残るという結果になりました。次回以降はしっかり準備をして臨みたいと思います。

・ENG170 Topics in Writing

簡潔にいうならば、より良いAcademic Writingを行うために受ける授業です。ライティングのスキルや知識を身に着けるために教材としてAlice in Wonderlandを用いてpassage analysisを行ったり、Thesis statementを含めた導入の段落の書き方を練習したりなどをしています。担当の教授が提出したessayに丁寧にコメントをしてくださったり、授業内で生徒との距離が近かったり、お話を聞いていて飽きない方なので、個人的には毎回の授業があっという間で、次回も頑張ろうと思える授業です。過去に県大の方がこの授業を受けたことがあるようなので、日本人の学生はこうだよね?というような問いかけがたまに飛んできてびっくりする時もあるのですが、ライティングは得意とは言えないので、この授業を通してより良いessayやpaperが書けるように頑張っていきたいです。

・FLM250 Silence and Sound in Film

この授業では、映画の特に音や音楽に着目してその歴史を学んだり、実際に映画を見てそれについてディスカッションを行ったりします。私は、この授業の授業名に魅かれてこの授業を取ったのですが、授業のために映画を鑑賞するというのがまだ少し不思議な感じがしています(リーディングのときの方が多いです)。具体的には、教授がリーディングで扱った内容について説明、補足を行う講義の日とクラス全体(20人弱)でディスカッションを行う日があります。また、事前に行う場合は範囲と日程を知らされる小テストのようなものもあります(1問2点の5問)。これに加えて、Spring break前までにpaperが二枚とMidtermがあります。現在は、一つ目のMasking Paperというものに取り組んでいます。これは、3-5分の映画のシーンを選び、masking exerciseを行ってそれによって気づいたことをまとめるという課題です。masking exerciseとは、video masking(映像なしで映画のシーンの音声を聞く)か、 audio masking(音声なしでシーンの映像を見る)というもので、このどちらかを選んで取り組みます。私は、今のところ、授業で一つ目に扱ったThe Last Laugh (1924)というサイレント映画のワンシーンを選ぶつもりです。200番台の授業ですが、音楽や映画の知識が前もって必要な訳ではないので、200番台の授業の中では取りやすい授業なのかなと思います。

・THR111 Lighting Practicum

4月下旬に行われるAlice by Heartというミュージカルにて、Lighting Clewとして作業を行います。活動自体は4月に入ってから開始予定なので、現時点ではスケジュール確認だけしか行っていません。私のこれまでの報告書を読んでいただくと、また同じことをこの学期にもするの!?と思われるかもしれません。演目が変われば演出も変わりますし、作業自体はあまり変わり映えしないかもしれませんが、前回の経験を活かして行動していきたいと考えています。また、このCentre Theatreに関わることのできる最後の機会なので、是非参加したいとも思いましたし、何よりこの活動を楽しみたいと思います。

3. 最後に

留学生活が後半戦に入ってきました。まだ、Spring termの授業や生活に完璧に慣れてはいませんが、その日、その時にやるべきことを見極めて活動していきたいです。

今回も授業のことを長々と書いてしまいました。最後まで読んでくださりありがとうございます。

リスの写真
←学内で見かけない日がないと言っていい程、見かけるリスの写真です。何度も見かけては写真を撮っている気がするのですが近づくとすぐ逃げてしまうので、なかなか上手に撮れません...
ちなみに背景の建物は私の寮です。