事業の特色


 「元気な地域は元気な国の基となり、地域のグローバル化は元気な地域を作るカギとなる」という考えに基づき、国際文化学部の8割の学生を在学中に海外に派遣し、世界と日本の地域をつなげて課題解決に向かう姿勢と、地域の歴史的、文化的、自然的、人間的な資源の価値や可能性に着目し、地域を世界に「売り込める」力を有するインターローカル人材を育成します。

1 言語能力+異文化コミュニケーション能力を身につける

  • CALL/eラーニング環境を整えた「アクティブラーニング・ランゲージ・ラボ(LaLabo)」で学習します。
  • eラーニングについては、英語・中国語・韓国語・スペイン語から一つの言語を選択し、入学から卒業に至る過程での自己目標を定め、到達度を測る「語学力管理システム」を活用しながら、語学力と異文化コミュニケーション能力を伸ばします。
  • 各種検定結果と「YPU語学スタンダード」(各言語のレベル別到達目標に示した尺度)の2つの指標を見ながら、現場で使える実践的なコミュニケーション能力を段階的に仕上げていきます。

卒業時の到達目標の設定

 学生たちは学科ごとに設定された到達目標を目指します。
 留学を希望する場合には、更に高いレベルを目指します。

■国際文化学科[2015年度以降入学生用の卒業時到達目標 ※]
TTOEIC700点以上 または、
中国語検定試験3級、ハングル能力検定試験3級、スペイン語技能検定試験4級以上

■文化創造学科[2015年度以降入学生用の卒業時到達目標 ※]
TOEIC550点以上 または、
スペイン語技能検定試験4級以上
※2015年度以前入学生用の到達目標については、グローバル人材育成支援までお問合せください。

2 域学共創学習プログラムでリアルな現場感覚を伸ばす

  • 入学から卒業までの一貫した学習プログラムにより、世界と日本の地域の課題を学ぶとともに、自らの力で課題を解決するスキルを育成します。
  • このプログラムでは、地域やグローバルな課題について取り上げ、具体的な課題の提示→情報収集→グループ学習→解決策の提案→プレゼンテーション→ミニレポートの作成というサイクルを持った授業を行うことで、企業や社会で求められている発想力や企画提案力を高めていきます。
  • また、産学公(産業界、海外の大学、行政、NPO/NGO等)から講師を招いてより実践的な教育を行ったり、ICTを活用して国内外をインターネットでつないだ講義も展開します。

域学共創Ⅰ グローバル人材とは ラーニングメソッドの習得 自分の学びのマネジメント力を身につけます。
域学共創Ⅱ 地域の資源・課題を知る 地域のキーパーソンに出会う 地域講師を招き、地域資源や地域課題について学びます。
域学共創Ⅲ 実践・留学準備クラス グローバル視点から地域課題を考える 産学公の講師とともに地域課題に関するテーマについて調査分析を行い、留学先での研究計画を立てます。
域学共創Ⅳ 留学後のキャリア教育 地域と協働し、地域の未来を構想する 留学中の研究結果を地域で発表し、学びを深めて卒業後の就職につなげます。

3 域学共創コンソーシアムで就職や将来につながるネットワークを構築する

  • 「域学共創学習プログラム」において学生の学びを支援する産学公の協力体制を構築します。
  • 山口県内をはじめ全国の企業や行政、NPO/NGO、海外の大学が集まって学びの輪をつくります。実際に学外講師を招くほか、ICTを活用した講義、現場に出かけての実地体験、留学前の地域課題提供、留学後の成果発表を支援する場となります。
  • 企業等との出会いは、卒業後の進路や就職につながる場ともなります。

4 ACCrOSS能力で日本を知り世界へ近づくクロスボーダー力を育成する

  • インターローカル人材に必要な6つの能力を「ACCrOSS」能力としています。「ACCrOSS」は、国、文化、世代などの様々なボーダーを越えることができる力です。
  • これらの能力を伸ばすためにはどの科目を履修し、どういった活動をすれば良いか、eポートフォリオを使って学生自身が目標を立てて、自分の成長を測り、次の目標が立てられるようになっています。

Alternative perspectives and all encompassing vision
既成概念からは異なる視点からものを見る能力、個人を超えた未来感
Communication,collaboration and community mindedness
4技能(総合的外国語運用能力、ICT活用力、連携・協働する力、地域に根ざした行動力)+α
Cr Critical reflection and creative thinking
批判的に振り返ることのできる力、想像力・創造力
Open-mindedness and objective-based action
オープンマインド、目的に基づいた実行力
1 Self-identity and self initiative
日本人としてのアイデンティティ、自発的に学び、課題に取り組む力
2 Systems thinking leading to sustainable solutions
複雑な課題の原因を見極め、さまざまな要因のつながりと関係を理解し、持続可能な解決策を提案する力

5 IPDポイント制度でインターローカル人材を認定する

  • IPDポイント制度により、海外研修や実習、留学を希望する学生に対し奨学制度を活用して経済的支援を行います。
  • 様々な学びや体験をIPDポイントとして蓄積し、一定のポイントを貯めることで、留学の選考で有利になったり、奨学金を受けたりすることができます。
  • 指定された科目の履修、言語や異文化体験に特化した語学文化研修、専門領域に特化した海外実習、留学など、IPDポイントリストを参考にポイントを貯めていきます。
  • 入学前の留学体験や語学検定結果、ボランティアなどでもポイントを貯めることが可能です。また在学中のインターンシップ体験、語学のコンテスト出場経験、各種検定結果、国際交流活動をはじめとする自主的な活動にもポイントがつきます。
  • 150点以上のIPDポイントを獲得した学生には「インターローカル人材認定証」を授与します。
  • 社会ではグローバル人材が求められています。インターローカル人材認定証という具体的な証明を持つことで、自己のキャリア形成や就職活動への自信につながります。