学長挨拶・プロフィール

山口県の課題は、世界の課題に・・・

 山口県立大学は、山口県唯一の「県立大学」として、「人間尊重の精神」「生活者の視点の重視」「地域との共生」「国際化への対応」の4つの教育理念のもと、地域の要請に応える「地域貢献型大学」として、健康や福祉・文化の分野で専門的教育と研究を行い、優れた地域人材を輩出するとともに、研究成果を還元することを目指しています。
 本県は少子高齢県として、全国上位に位置づいており、本県の課題は、日本の課題であり世界の課題でもあります。故に、本学において、地域課題への取り組みを通し学修することは、世界の課題を学修することに通じます。

地域の未来を一緒に切り拓く「大地共創」

 そこで、地域に学び・地域と育ち・地域を拓くために、本学では「大地共創」と銘打っています。「大地共創とは、大学と地域が単に連携するだけでなく、地域の将来を一緒に切り拓くこと、創り出すこと」と捉えた、本学独自の表現です。少子高齢社会の進行やグローバル化の進展、社会全体のデジタル化など、変化する社会の状況や地域のニーズに応えるべく、地方創生に資する人材養成の拠点であり、「地域に不可欠な大学」として存在感を高めるために掲げられたものです。

「創造する力」を磨き、地域を拓く

 本学の特徴は、地方創生に資する人材養成であると共に、世界の課題を思考する人材養成でもあります。地域からより広い世界を見通して思考しようとする際、何が必要になってくるでしょうか。そこには「創造する力」が不可欠ではないかと考えます。生き・生活する中で、様々にうける刺激から「心が動く」などとした体験はないでしょうか? 優しい歌声を聞き、心がときほぐされる。戦いを目にし、涙することはないでしょうか。
 こうした心の動きを、知性や理性につなげ思考するために、「創造する力」が必要と考えます。「創造する力」は、イノベーションをもたらし、時代はイノベーションを起こせる個人を求めています。感受性・観察力・洞察力・発見力・質問力・調査力・分析力・判断力等がフュージョンされた「創造する力」を磨く学修者本位の学びを積み重ね、地域を拓く力にして欲しいと願います。

学長 田中マキ子

学長(副理事長)
田中 マキ子

九州大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程修了。博士(比較社会文化)
平成8年山口県立大学看護学部に講師として赴任、平成15年に教授に昇任。
学生支援部長、健康福祉学研究科長、看護栄養学部長、地域共生センター所長、副学長(大地共創担当)などを経て、令和4年4月学長就任。