ラップランド大学(2018年度交換留学生)国際文化学科4年 平松栄一郎 <3号 2019年1~2月>


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Moi!
 さて新学期になり、新たな留学生たちを迎えて大学内も賑やかになりました。講義もはじまり、レポートに追われています。新しいルームメイトが来ると思っていましたが、6人部屋に2人で住むようになりました。とても広いです。

 今回は、ちょっと不思議な履修と授業についてお伝えします。
 山口県立大学だと、同じ時間に2つの講義が取れない時間割になっているため、履修登録の際は手引きをよく見ながら一所懸命スケジュールを考えていました。しかし、ラップランド大学では同じ時間にどれだけ授業がかぶっていても関係なく、スケジュール管理の全ては自己責任、という方針だそうです。
 加えて更に特殊なのが、大学院の授業も学部生が履修できて単位も取れることです。講義内容も専門的でおもしろいのですが、その分課題やレポートは大量にあります。ラップランド大学は、自由に学べる分、すべて自己責任だということをひしひしと感じます。
 授業内容は、とにかく決まった形式がないのが特徴です。現在履修中の"Human Capital in Tourism"や"Supply chain of tourism"など観光学についての授業、"Reflections on Intercultural Communication"など国際文化学など幅広く履修することができます。
 ラップランド大学はデザイン系の学生のイメージがありそうですが、実際はデザイン、法学、政治学、国際文化学、観光学、教育など非常に多岐に渡り学修できます。
 僕は、社会科学学科に所属していますが、担当教授の許可が下りれば他学科の履修も可能ですし、単位も取れます。山口県立大学で単位交換が可能かどうかはまだ確認できていませんが、ラップランド大学の特異なコース"Arctic program"が存在します。半期で25単位しっかり取れるプログラムで、北極圏に関する講義(北極圏保護に関する法、生態系の保護や持続可能な循環への取り組み等)を履修することになります。このプログラムの一部だけを履修することも可能です。
 留学生に向けたプログラムもたくさんあります。もちろんデザインだけではなく、観光学のプログラムもあるので、興味があれば挑戦してみてください。
 学生自治連合も自由に活発に活動しており、パーティーの企画など、学生向けにイベントを次々に提供してくれます。僕はパーティーが苦手なのであまり行きません。
 さて3月に入り、日本では桜の開花予想もそろそろ出始めるころだと思いますが、ロヴァニエミはまだマイナスの気温です。3月上旬には、これまでにない程雪が積もりました。初めて自転車が漕げないほどの雪を体験しています。乾燥肌に苦しめられる日々ですが、対策はばっちりしています。とても質の良い保湿クリームや化粧水(天然のベリーや、雪解け水を使ったもの)がスーパーでお手ごろ価格で買えます。
 「住めば都」とはよく言ったもので、思ったほど厳しい環境ではなく、楽しく生活しています。


ちなみにこんなオーロラが運がよければ寮のベランダから見られます。