ビショップス大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 山本和樹<1号 2017年9~10月>


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はじめに

 ビショップス大学での留学生活が始まり、早くも2ヶ月が経ちました。到着したばかりの頃は少し雨が続きましたが、その後は天気も良くとても暑い日が続きました。しかし、現在は段々と気温も下がってきて、恐ろしい冬が近づいています。寒いのが苦手なので、毎朝、辛いなと思いながら寮から外に出ています。ただ、毎日がとても濃く、苦しいことももちろんありますが、とても楽しんでいます。では、この2ヶ月間どのように過ごしてきたか報告します。

フロッシュウィーク

 9月2日にカナダに到着し、2日後にはフロッシュウィークが始まりました。
 フロッシュウィークとは、この9月からビショップス大学に入学した1年生、長期・交換留学生を対象とした1週間に及ぶオリエンテーションです。ただ、オリエンテーションと言っても、日本であるようなものではなく、どちらかというとお祭りといったほうが近いかもしれません。
 流れは、まず参加費80$(約8,000円)を支払います。チームが10ほどあり、それぞれ交流の仕方が違います。参加するには、各チームのリーダーに聞きながら、自分の興味のあるチームに入ります。そして、様々なイベントにチームで参加して、Judgesと呼ばれる審判から、たくさんコインをもらったチームが勝ちというものです。
 私はチームのメンバーにとても恵まれたと思っています。日本人1人で入ったので、少し不安もありましたが、リーダーをはじめ、メンバーがとても優しくすぐにチームに溶け込むことができました。パーティーの時にはKAZUコールも起こり、なぜか皆がすごく歓迎してくれ、とても楽しい時間を過ごせました。夜の12時から3時まで行われるコンサートでは、皆で歌ったり踊ったりして騒ぎまくりました。また、更なる衝撃は、Field Dayと呼ばれるイベントでは、ケチャップやマスタードをかけあったり、生のタマネギをどちらが早く食べることができるか勝負したり、他にも本当に大変なことをしました。服はとても汚くなり、使うことができなくなりましたが、とても良い経験でした。
 フロッシュウィークのメンバーとは、今でも一緒にご飯を食べたり、映画を観たりなどして楽しんでいます。今までビショップス大学に留学した先輩や友達から、「フロッシュウィークはヤバい!!」とは聞いていましたが、想像通りヤバかったです。ただ、本当に友達も増えるし、楽しみながら、ビショップス大学について知ることができるので、県立大学にもこのようなイベントがあればいいのにと強く思いました。

フロッシュウィークのチームのメンバー:
フロッシュウィークのメンバーとは、今でも一緒にご飯を食べたり、映画を観たりなどして楽しんでいます

授業

 履修については5月頃にビショップス大学から授業のリストが送られてくるので、その時に自分の興味のある授業を選択して、期限までに選択したものをビショップス大学の方にメールで送ります。ただし、これは仮登録なので、ビショップス大学に来てから1週間ほどある履修登録期間中に自由に履修を組み直せます。現地に来て、授業を受けてみて本当に興味のあるものを履修することをお勧めします。また単位は50点以上で得ることができます。
 私は5つの授業を履修しています。

ESL126 Oral Discourse1
 スピーキングに重点を置いた授業です。ケーススタディーやディスカッションが主です。検察と弁護に分かれ、裁判を実際に行ったりしました。中間試験はありますが、配分は10%と非常に低く、どれだけスピーキングができるかが大切です。間違っても大丈夫なので、普段の授業で積極的に発言することをお勧めします。

ESL210 Advanced Writing&Text Analysis
 小説を読み、筆者の表現方法や主張についてを分析していきます。先生が配るワークシートを宿題として行い、それをグループでディスカッションをして、最後に全体で意見をシェアしていくという流れです。また3つのエッセイを課題として出されましたが、配分が合計で55%と非常に大きいです。なので、Writing Centerという自分の書いたレポートでの文法のミスや内容についてのアドバイスを親切に行ってくれる場所があるので、提出する前にWriting Centerに行くことをお勧めします。

EWP099 English Writing Proficien
 この授業はライティングに必要な文法中心の授業が週に1回と3人で個別で行われる授業が週に1回あります。この個別指導では、自分のライティングの癖や、より良いレポートにするためにどのような工夫ができるか考えていきます。基礎的な授業ではありますが、とても自分の為になると思います。

EDU102 Philosophy of Education
 この授業では教育に影響を与えた西洋哲学者について学んでいきます(ソクラテス、アリストテレス、デューイなど)。週1回の3時間授業で約1時間講義を聴き、15分ほど休憩があり、その後残りの時間で、授業で取り扱った人物について先生からいくつか質問が与えられ、グループでディスカッションを行い、そして、教室全体で意見をシェアします。このディスカッションが自分にとってものすごく難しく苦しいです。毎回、休憩時間にディスカッションに備え、友達に講義の内容を簡単に教えてもらい、日本語でその人物について調べたりしています。課題の内容も難しく少しハードですが、興味がある授業なので、何とか乗り越えることができています。

REL148 Psychology of Religion
 この授業は宗教心理学の授業で、フロイトやユング、ルターなど様々な人物について学びます。専門用語が多く教科書を読むこともとても難しいです。何とか、講義が理解できるように、講義前に、日本語で、取り扱う人物について予習を少しするようにしています。そうすることで、講義で学ぶことと繋がりができ、理解しやすくなりました。知らないことばかりで、難しいこともありますが、知ることの楽しさも経験できる講義だと思います。

 講義は日本の講義と全く違い、先生が話している時でも、多くの学生が手を上げ質問や意見を言います。Educationの授業でのディスカッションでは発言したい人が多すぎて、時間が足りないくらいです。またESLの授業では発言しない方が、目立つような気がします。恥ずかしがらずに発言することが大切だと思います。そして、私はESLを正直なめていました。しかし、それは間違いで、ESLをとっている学生は、母語が英語でないだけで、基本皆英語のレベルは高いです。授業についていけるように何とか頑張っています。もし、分からない時は積極的に先生や友達に助けてもらっています。

生活

 ビショップスでの生活では確かに勉強は大変です。中間試験があったこともあり、夜中の12時まで図書館で課題をすることも多くありました。ただ、私は勉強も大切だと思いますが、人と関わって思い出を作ることも、より大切だと思います。なぜなら、ここでの生活は8ヶ月しかないからです。日本に帰ると、ここでの友達と会うことも難しくなります。なので、カナダでできた友達と過ごす時間を今は大切にするようにしています。
 Dewiesというビショップスの食堂では、友達と楽しい話をして、かつ英語のスピーキングの練習にもなっていると思っています。カナダでは分からないことばかりなので、友達に助けてもらうことがとても多く、本当に友達の有り難みを感じます。
 では、突然ですが私がどのように友達を作ったのか紹介します。
 ある日、食堂の前で1人で待ち伏せをしていました。そして、優しそうな人が1人で来るのを待っていました。優しそうな人が来たので、挨拶をして「一緒にご飯食べよ!」と誘いました。それから、最初は2人で食べていたのですが、その友達が彼のルームメイトや友達を呼んだりして、気づけば10人ほどでご飯を食べ、一気に友達が増えました。Japaneseだと言ったら、いろんな人から喜ばれ、どんどん友達が増えていきました。


 中でも、今、仲が良いのはJamesという友達です。Jamesが報告書に書いてくれと言うことなので、少し紹介します。Jamesはフランス人と中国人のハーフであり、とにかく自分に自信を持っています。すごいポジティブシンキングの持ち主で、優しく、一緒にいると元気になれます。

おわりに

 ビショップス大学での生活はすごく充実していますが、様々な面で今まで経験したことのないような困難があります。日本に帰りたくなったり、友達に会いたくなったりすることは多々あります。ただ、このような困難を乗り越えることで、強くなり、より成長できると信じ頑張っています。
 また、ある先輩からこんなことを言われました。「外国人という言葉を頭から取り払って、相手も1人の人間として全力で理解しようとすることが大切。」この言葉はすごく、深く心に残っています。カナダの人たちは、第二言語を学ぶ難しさを知っているためか、私に対して、ものすごく優しく接してくれます。授業では何度も救われました。友達なしでは、この充実感は味わえてないと思います。だから、友達を大切にして、この留学期間中に何か大切なことを残すことが、友達に対しての恩返しになると考えています。自分には何ができるのか考えながら毎日を過ごしていきたいです。

おまけ

 ほんの一部ですが、カナダでの写真です。