ビショップス大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 別府空見子<最終号>


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はじめに

 ビショップス大学での留学生活を終え、無事日本に帰ってきました。8か月という期間は思っていたよりも本当にあっという間で、名残惜しい気持ちでいっぱいです。今回は帰国までの流れと、留学生活全体を振り返り、その中で私が学んだことを報告します。

期末試験終了から帰国まで

 冬学期の期末試験を終え、大学の寮をチェックアウトした後、帰りのフライトまで1週間空いていたので、冬休みにホームステイしたご家族の家に滞在させてもらいました。「あなたがいなくなると寂しくなるね」というホストマザーの言葉に、これまでお世話になった感謝の気持ちと、まだまだカナダにいたい、という思いでいっぱいになりました。フライトの前日、ホストファミリーとその親戚の皆さんが集まり、寿司レストランでお別れ会を開いてくれました。
 いよいよ出国の日、フライトは早朝だったので、ホストマザーがモントリオール空港まで車で送ってくれました。往路と同様モントリオールからバンクーバー、東京(羽田)と飛行機を乗り継ぎ、合計16時間ほどかけて宇部空港に到着しました。帰国してしばらくは時差ボケがとれず、体内時計を日本時間に戻すのに苦労しました。また私は単位認定を希望していたので、帰国後すぐに単位交換申請のため県立大学へ向かいました。

寿司レストランでお別れ会

留学生活を振り返って

 私がビショップス大学での交換留学を決意した理由は、高校時代にさかのぼります。教育実習で来ていた県立大学の先輩から、実習が終わったらカナダへ留学に行くというお話を伺い、興味を持ちました。先輩は自分の目標や夢に向かって留学先でも努力を重ねられ、現在は英語教師として活躍しています。そんな先輩の姿に憧れ、私も「大好きな英語を磨いて、日本に来る世界中の人を笑顔でお迎えする仕事をする」という夢への第一歩としてカナダ留学を決めました。
 留学生活が始まって最初にぶつかった壁は、やはりコミュニケーションです。授業はもちろん、学生とのささいな日常会話の速さにもついていけず、自分の未熟な英語力に落ち込みました。そこで私が学んだことは「なぜ留学に来てまで英語を学びたいのか」という、自分を動かす心の原動力を持ち続けることの大切さでした。「大好きな英語を磨きたい、夢を叶えたい」という原動力を忘れてしまっては、せっかく留学に来て英語を学んでも、その努力は長続きしません。留学に来てすぐに英語が完璧になる人なんていない、私は私のペースでいこうと考え、持ち前の明るさを生かしクラスメイトやルームメイトに積極的に話しかけ、友達の輪を広げていきました。授業でわからないことがあれば先生に質問したり、友人に聞いたりなどして、分からないことを分からないままにしないよう心がけました。
 留学生活にも少し慣れ、英語も以前より少しだけスキルアップしたかなと実感していた11月頃のことです。文化の違いから、ルームメイトとトラブルになりました。私が秋学期に利用した寮の三人部屋は1階にあり、室内にはしきりもなく、騒がしい環境でした。ルームメイトのうち1人は特に活発な学生で、毎晩部屋に友人を招き、ひどい時は朝方4時頃まで映画を観たり、大声で騒いだりしていました。我慢できなくなった私はそのルームメイトに静かにするよう注意したのですが、彼女は態度を改める様子はありません。結局私は諦めて、他の寮へ移ることを決めました。この1件で私が学んだことは、異文化を理解し受け入れることの大切さでした。「察する」という文化は日本独特の文化であり、海外ではあまり通用しません。海外では、自分の思いや意見は言葉にし、相手にはっきり伝わるまで主張しなければなりません。実際私のルームメイトも、私が注意するまでは、私やもう1人のルームメイトが夜眠れず困っていたことなど全く気付いていない様子でした。だからといって、日本の文化が正しい、優れているという考えが全てではありません。人にそれぞれ長所と短所があるように、国の文化にも様々な違いがあり、それを理解し受け入れようとする姿勢が大切なのだと学びました。
 このように、留学生活を通じて多くのことを経験し、そして多くのことを学びました。時には辛いこともありましたが、嬉しかったこともたくさんあり、今となっては、それらは全て大切な思い出です。カナダで学んだこと、全ての思い出を忘れずに、残りの大学生活、そして来年から始まる社会人生活を充実したものにできるよう、頑張りたいです。

おわりに

 留学先でお世話になった先生方、ホストファミリーの皆さん、友人、留学中もご指導いただいた県立大学の先生、職員の方々、そしていつも支えてくれる家族、祖父母に、この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。留学は終わりましたが、留学で学んだ多くのことを糧に、これからも夢や目標に向かって努力を続けていきます。