慶南大学校(2017年度交換留学生)国際文化学科3年 山口日菜乃<3号 2017年7~8月>


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はじめに

 韓国では9月から2学期が始まりました。今回は7月、8月の夏休みの過ごし方や体験したことについて書いていきます。特に語学堂や授業などもなく、前期は個人で図書館で勉強をしていたのですが、果たして自分は充実した夏休みが過ごせているのだろうか...と考え、夏休み後半には週に2~3回言語学習などのために塾に通っていました。途中で自分の計画を見直して変更したおかげで、夏休みが終わってから振り返ってみても、充実していた夏休みを過ごせたように思います。授業が始まって間もないので2学期の履修や大学生活に関しては、今回は省いて次回でまとめます。

友達と日本旅行


韓服を着て京都清水寺見物
 韓国国内の旅行ではないですが...7月末に韓国人の友達とお姉さんたちと大阪、京都、神戸に旅行しました。友達もお姉さんも日本語が全くできないので意思疎通はもっぱら韓国語でした。日本旅行なのに、1日中韓国語を使うということが初めてだったので、大変ではありましたが、非常にいい経験になりました。私を含めて4人で行ったのですが、日本人は私1人という状況で、日本人代表といえば少し大げさかもしれませんが、日本について説明したり通訳したりするのは難しいと改めて実感しました。例えば、タクシーに乗った時に、韓国人のお姉さんが運転手さんと会話がしたかったらしく、私が通訳をしました。お姉さんと運転手さんが韓国と日本の文化について話をしている中で、韓国の文化、日本の文化に関して自分が知らないことがたくさん出てきました。そういった場合、自分が知らないことをどうやって相手に伝えるのかが問題でした。自分が知らないことが話題に上がった時に、そこで話の流れを切ってしまうことになるため、通訳を仕事にしている人にとって知識がいかに必要かがわかりました。また、韓国特有の文化を日本人に説明する際(日本の文化を韓国人に説明する際も同様)に、それをそのまま伝えても理解しづらいため"日本でいう○○に似たものです"と例えたり、その文化の説明を瞬時に簡潔に伝えたりしなくてはならないため、同時通訳は思っていたよりもずっと難しいということを実感しました。実践あるのみだと思うので、来年日本に帰国してから通訳のアルバイトに登録して通訳の実力をもっと伸ばせるように努力していきたいと思います。

日本語学習会

 アルバイトではないのですが、個人的に日本語を教えるボランティアを3つやっています。どれも個人的に頼まれて時間を決めて、日本語を教えています。


ひらがなの読み書き練習をしているところ
①夏休みの途中に友達から、日本語を勉強したいから教えてほしいと頼まれて、週に1回日本語を教えています。ひらがなの読み書きから教えるのは初めてで、しかもすべて韓国語で教えなくてはならないため、非常に難しいです。毎回、ああでもないこうでもないと言いながら友達の理解力に助けられ、何とかやっています。韓国語で日本語を教えることは、今後の自分のための大きな糧になると思うので、こういった機会を得られたことに感謝しています。教える中で、日本で日本語学習について、授業を聞くだけでは知ることのできないことをたくさん学ぶことができます。例えば、韓国人日本語学習者が疑問に思いやすい部分や理解が難しい部分などがわかるので、すべてメモして今後に生かしていこうと思います。


②知り合いから、日本語は教科書で勉強したが日本語の会話の練習がしたいからということで週に1回2時間程度、日本語の会話の練習をしています。韓国人と日本語で話し、途中で間違った表現だったりわからない言葉をサポートしたり文法を教えたりしています。基本的には、すべて日本語で教えるためそこまで難しくはないですが、上級日本語学習者の方と会話をすることで初めて聞く日本語の単語や表現があったり、私たちが日常生活の中で何気なく使っている表現の使い方の違いなどについて質問を受けたりすると自分がいかに日本語について知らないことが多いのかを実感します。またその韓国人の方が教科書や日本の昔の小説などで日本語を勉強されたため、口語体ではなく文語体を使われることが多いです。そういった時に、もっと自然な、日本人が使う日本語かつ若者言葉や流行語ではない会話表現に直す必要があります。もっと語彙を増やさなくてはいけないと実感します。

③ひらがなの読み書きができる初級レベルの中国人の方が、文法や会話など特に指定なく漠然と日本語を学びたいということで、週に1回1時間、韓国語で授業をすることになっています。"することになっています"というのは、先週頼まれたため初回が来週だからです。どういった形で行うのか、どういったことを中心に教えるのかが全く決まっておらず、漠然としているので一番難しいですが、日本語教師になるために実力が磨かれるのではないかと期待しています。1学期に日本語をどうやって教えると、より効果的なのかを知るために日本語の授業を聴講していたので、その時に学んだことを活用してわかりやすく楽しい授業にできるようにしていきたいと思います。

ソウル旅行・釜山旅行

 夏休みの間にソウルと釜山へ旅行しました。どちらも日本人の友達が韓国に遊びに来てくれて韓国人の友達と2人で韓国を案内しました。釜山は何回か行ったことがあり、土地勘があるのでそんなに大変ではなかったですが、ソウルに行くのは私自身も2回目だったため案内するのが難しかったです。ソウルでは複雑な地下鉄に苦戦しながらも、着てみたかった韓服を着て景福宮に行ったり美術館に行ったりと充実した夏休みの思い出ができました。

釜山ラインストアで友達と

ソウル景福宮を韓服で見物


ホームステイ

 プログラムではないですが、個人的に韓国人の知り合いの実家に行ってホームステイをする機会が2回ありました。1回目はその子の家の近くまで行った時に、ちょうどご飯の時間で「ご飯食べてないなら上がって食べていきな~」とご厚意でご飯をごちそうになりました。韓国の一般的な家に上がらせてもらうのは生まれて初めてで、とても緊張しました。緊張している私に「そんなに緊張しないで自分の家だと思ってゆっくりしていっていいよ」と言ってくれて、脚の低いちゃぶ台のようなテーブルにメイン料理とキムチなどの小さいおかずがたくさん並んでいて想像していた韓国の家庭料理と同じで感動しました。お邪魔している間ずっと気を遣って優しくしてもらい、帰る時には手土産も持たせてもらって韓国の家庭の温かみを感じることができて幸せでした。

 2回目は日語日文学科の韓国人の友達が家にホームステイしていいよと言ってくれたのでお邪魔してきました。この時も、家でいろいろごちそうになって、「これも食べる?」「あれも食べる?」といったように色々と出してもらいありがたかったです。お腹いっぱいになって夜遅くまで友達と時間を気にせずおしゃべりをして、次の日はお互い大学に行く用事があったので一緒にバスで向かいました。最後帰る時に、私が招待してもらった側なのに「オンニ(お姉さん)が来てくれて楽しかった!ぜひまた来て!」と言ってくれてうれしかったです。またお互い予定が合えば、家に遊びに行く約束をしたので今から楽しみです。

 夏休みの間に2回ホームステイをする機会がありましたが、どちらも非常に良くしてもらいありがたかったです。実際に韓国人の家に行くことで、日本とは違う部分だったり風習を体験したり、寮にいる時には、なかなかできない夜寝る直前まで韓国人と韓国語しか使わないといった経験もできました。家族の方々も日本語はできないけれど、携帯電話の翻訳機能を使って頑張って日本語で話してくれたりしてたくさんコミュニケーションをとることができました。もし将来私が家庭を持った時には、ホームステイの受け入れをして、今回ホームステイ先の家族の方々が私によくしてくれたように充実したホームステイをさせてあげたいと思いました。

最後に

 今振り返ってみると、夏休みは忙しいと感じるほど充実した夏休みだったと思います。夏休みに入る前に立てた目標も達成することができたし、初めて経験することも多かったように思います。日本から会いに来てくれた日本人の友達、遊びに誘ってくれた韓国人の友達、学習会やホームステイを通して交流した方々、いろんな人のおかげで充実した夏休みにすることができました。留学生活も残すところ半分となってしまいましたが、2学期も人とのつながりを大切にして自分なりに頑張っていこうと思います。