曲阜師範大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 西原有恵<4号 2017年9~10月>


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初めに

 後期が始まり2か月が経過しました。10月に入ると一気に肌寒くなり、秋の訪れを感じています。曲阜は昼夜の温度差が大きいので、この時期は特に風邪などひかないよう注意が必要です。また中国では11月半ばまでは暖房が使えない決まりがあり、今は厚着をして寒さをしのいでいます。
 こちらは日本と異なり9月から新入生が入学してきます。夏休みと比べ人が増え、大学内に活気が戻ってきました。曲阜師範大学では新入生が入学後の数週間、訓練をする習慣があるようで、この間は全員迷彩服を着て毎日過ごしています。日本では見られない光景で、習慣の違いを感じています。
 今回は、新学期の授業や生活、学内活動と10月の一時帰国を中心に報告します。

生活

 今期も私は日本人の方と同室です。日本人同士だとどうしても日本語で話すことが多くなってしまうため、来年度から留学する方には、部屋替えを希望することを強くお勧めします。もちろん、自分の行動次第で中国語を使う機会は増やせます。私はよく韓国人の方と一緒に自炊をしたり、中国人の先生や友人とご飯に行っています。会話の中で新しい発見が多く自分の言葉で伝える練習にもなるので、毎回頭を悩ませつつもとても楽しいです。最近は「-n /-ng」と「p- /b-」の発音がまだ正確でないと知りました。中国に来て半年以上経っているため、かなりショックでした。けれども授業で先生は指摘しないことが多いため、今気づけて良かったです。意識して直していきます。
 新しい留学生たちは勉強熱心な人が多く、放課後は必ず教室に数人残って授業の復習や予習に励んでいます。試験前でなくても深夜まで勉強している姿をみると、こちらも刺激を受けて頑張ろうと思えます。お互い休憩中に少し話をして、同じ目標を立て鼓舞し合い毎日学習のやる気も上げています。前学期も同じことを思いましたが、勉強に対して意識が高い学生が多いです。自分はとても環境に恵まれていると感じます。

授業

 今期から総合の授業時に毎回1人ずつ数分のプレゼンテーションを行うようになりました。教科書に沿ったものではなく、今まで学習した言葉を使う実践的な練習です。これまでの発表例を挙げると、趣味の切手収集を取り上げて中国の数万円の切手を紹介する人や黒茶について特産地である湖南省安化県に実際に行き、学んだ経験を話す人など自由なテーマで各自発表しています。中国や他の国の文化も知ることができるため、聞いている時もとても面白いです。

黒茶の発表後、全員で試飲

学内活動

 10月半ばからサークル勧誘が始まりました。留学生も自由に加入でき、私はバトミントンのサークルに入りました。加入方法は前年度留学した方が報告しているため、ここでは省略します。私は毎週1回の練習があるだけですが、サークルによっては毎日練習するなど頻度に差があります。運動系は少なく、文科系が比較的多いです。卓球やビリヤード、演劇や広告作成、詩の朗読など多様なサークルがあるため、自分の興味にあったものを見つけることができます。
 今期から本科生の授業に参加し始めました。以前よりも聞き取りの力が上がったので少し自信がありました。しかし、参加してみて今の状態では全くついていけないと痛感しました。話す速度だけでなく、専門的な用語も多いため普段の授業とは全然違います。まず速さに慣れるよう努力していきたいです。

一時帰国

 10月初めの長期休暇を利用して、初めて一時帰国をしました。その際にトラブルがあったのでここで二つ紹介したいと思います。一つ目は、予約した宿泊所が当日に臨時休業したことです。青島から早朝便に乗るため、近くのユースホステルを予約していました。連休前の影響で夜遅くに到着したのですが、休業していて連絡先の電話も繋がらず、その時は本当に焦りました。幸い友人が手配してくれたので、何とか解決できました。中国では外国人が宿泊できないホテルが数多くあります。宿泊できても、事前に中国人の保証人を立てる必要があるなど1人で手続きができない場合が多いです。この経験から事前にホテルに確認をとる必要があることを学びました。二つ目は、深夜にタクシーを探さなければいけなくなったことです。曲阜東駅から大学に帰る際、公共バスもなく戻る手段がタクシーだけでした。メーターがない、高額な料金を求めてくるなど不正なタクシーも多いので、普段は携帯アプリを使って安全なタクシーを呼びます。けれども、色々な原因からその時はできませんでした。呼び込みをしているタクシーに乗るのはとても怖かったですが、自分で値段交渉をして安全に戻って来られました。何に対しても試してやってみることは大切だと気づかされました。
 帰国中は部活動に参加し、中国の留学生と交流する機会もあり、とても充実していました。日本と比較して曲阜は物価がとても安いこと、早朝から外で活動する人が多いことに改めて気づきました。

旅行

 9月末に韓国人の学生たちと泰山に行き三度目の登山をしました。今回は、日の出を見る目的で深夜に山のふもとから挑戦しました。ロープウェイに乗らずに登るのは想像以上に過酷で、下山まで合わせて10時間もかかりました。登山中は皆で励まし合い、歌を聞いたり、冗談を言ったりして疲れを感じないようお互い気遣いました。山頂にたどり着き、日の出を見た瞬間は景色のきれいさで疲れを感じなかったです。まだ知り合って間もない人ばかりでしたが、これを機に留学生同士の絆がさらに深まったと思います。

左:泰山からみた日の出 右:泰山駅にて

終わりに

 留学期間は残り2か月となりました。留学後の目標もできたので、不思議と焦りは感じていません。けれども挑戦したいことも多くあるため、今は貴重な時間をどのように使うか、目標と課題を改めて意識して生活していきたいと思います。