曲阜師範大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 西原有恵<3号 2017年7~8月>


関連ワードで検索する

はじめに

 9月になり新学期が始まりました。留学生のほとんどが入れ替わり、新しい雰囲気を感じつつ生活をしています。昨年はこの時期に部屋替えがあったそうですが、今年は人数の関係上、前学期と同じく日本人の方と同室でした。 私はこの2か月間は帰国せず、こちらで新汉语水平考试(以降HSKと略します)を受験したり一人で旅行したりしました。今回は新学期と夏季休暇中の過ごし方について主に報告します。

新学期について

授業
 今学期は、韓国、イタリア、ロシア、カザフスタンから新しく留学生が来て一緒に学んでいます。クラスは前期と変わらずA、B、Cの3クラスです。昨年との違いはAクラスの教科書が中級Ⅰから中級Ⅱになったことと先生が変わったことです。教科書の変化については、個人的に難易度の差異はあまり大きくないと感じます。その理由からか、今学期から来てすぐAクラスで学ぶ留学生も比較的多いです。私は前学期Bクラスで学び、今学期からAクラスになりました。具体的な違いはありませんが、前学期よりも中国語で文章の説明を求められること、自分の意見を話す機会が増えたと思います。

生活
 宿舎費用は、4か月間で約3000元です。私は休暇中もこちらで生活していたので、6か月分の(7月~12月)4500元を支払いました。今学期初めに、その他必要な費用は、教科書代(250元)とWi-Fi代、インターネット代(現時点で費用未決定)です。休暇中に宿舎を利用する場合は、先生に事前に連絡しておけば問題はありません。

夏季休暇中

周辺の環境
 休暇に入るとほとんどの学生が帰省をするため、7月中旬以降、大学内は先生や掃除の方、店を営業する方たちだけになります。とても静かな環境で過ごしやすいです。しかし、大半の商店や食堂が休業し、あちこちで補修工事が行われるので、不便なことも多いです。特に、食堂や図書館の休業は困りました。その影響で休暇中から自炊を始めました。大学内にスーパーがあり、この期間も営業していたので生活用品はいつでも買うことができます。テレビから中国語で中華料理を学び実際に挑戦しました。今考えると休暇中だからこそできたことだと思います。

HSK
 7月15日にHSKを受験してきました。HSKとは中国語を母語としない学習者を対象とした国際的な語学検定試験です。日本で中国語検定試験は受けたことがありましたが、HSKは初めてだったのでかなり緊張しました。中国国内の多くの場所で毎月1回以上は試験が実施されています。今回はケニア人のクラスメートと済南の試験会場で受けました。試験前に山東大学の留学生とお話する機会があり、そこで多くの刺激を受けました。彼らは授業以外に、毎日ラジオを聞いてリスニングの能力を高め、同じ国の出身であっても中国語で会話をしていました。彼らの話す中国語はとても流暢で、会話能力と学習に対する意識の高さに驚きました。私はリスニングが不得意にも関わらず、これまで長文読解や作文ばかりに力を入れていたので、彼らをお手本に試験後からラジオを聞くようにしました。
 試験内容は主に、リスニングと長文読解、作文の3項目です。受験形式は紙上に回答するものとパソコンを使用するものの2択から自由に選び受験することができます。

一人旅行
 8月は一人旅行に挑戦しました。1週間かけて列車で山東省内を巡ったり、友人に会いに行ったりしました。一人旅行は初めてだったので、一度訪れた場所に行くことが多かったです。烟台、潍坊、济南、兖州、泰安の5都市に行きました。ここでは一部を紹介します。

烟台
 今回は、観光名所以外に博物館やワイン工場などに行きました。博物館では古代の土器展示から近代烟台が重要な軍事拠点であったことなど、地域の歴史を知ることができました。また世界的に有名な銘柄ワインを作る会社の工場見学(烟台张裕酒文化博物館)も今までにない体験でした。日本の七福神の由来になったとされる八仙过海景区は、とても美しい場所で印象に残っています。

左右ともに八仙过海景区にて

潍坊と兖州
 どちらも初めて訪れました。この2都市では友人方の家に泊まらせてもらい、ご家族の方と一緒に食事をするという、大変貴重な体験をしました。ほとんどの方は初めてお会いしましたが、どの方も本当に親切に接してくれて、言葉では表しきれないほどの丁重なもてなしを受けました。中国の、相手をもてなす精神を強く感じました。これまで中国人のご家族の方と食事をする機会が何度かあり、その中で共通していることがあります。それは大勢で歓談をしながら食事をすることです。親戚や友人を招いて、時にはご近所同士で食事に行く場合もありました。私は日本で友人と食事をすることはあっても、そのご家族や親族の方と一緒に食事をしたことはありません。こちらでは当たり前のように、家族のくくりにとらわれず、みんなで食事をする風景がよくみられます。中国人の人を心から歓迎すること、そして人とのつながりを非常に大切にすること、この2つを今回は身をもって感じました。
 こちらで生活していると中国人のサービス態度によく疑問を持つことがありますが、この経験から中国人はもともと深いホスピタリティーの精神をもっていると考えるようになりました。

終わりに

 留学生活の半分以上が過ぎました。今まで後悔のないよう過ごしてきましたが、まだまだ挑戦したいことが多くあります。この半年で新しい目標もできたので、達成に向けて計画的に行動してきたいと思います。そして今後も人との出会いを大切にしながら、学びを深めていきます。

左右ともに泰安の泰山にて