曲阜師範大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 西原有恵<2号 2017年5~6月>


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はじめに

 5月は晴天続きの良く晴れた日が多かったですが、6月は蒸し暑さが増し、空調なしでは過ごしにくい日が続きました。6月終わりにもなると、気温は30度を超えました。今月末にあった期末試験を終えて前学期が終了となり、今は春から一緒に学んでいた留学生の大半が留学を終えて帰国してしまい、寂しさを感じています。また同時に中国に来て4か月が過ぎたことを実感しています。この2か月は旅行などを通して留学生、中国人の方との交流が多くありました。

日常生活

授業
 前学期の授業は6科目でした。時には映画を観たりすることもありますが、基本的には中国文化体験以外は、教科書をもとに授業が行われます。中国文化体験ではこの2か月、主に書道を学びました。書道といっても字を書くのではなく、「中国画」といわれる墨を使って人物、風景、植物などを描くものです。授業では、四君子の植物を中心に扱いました。四君子とは中国画の中で梅、竹、蘭、菊の4種の植物の総称です。字を書くのとは異なり、力の入れ具合や墨の濃淡によって同じものを描いていても全く違って見え、とても面白かったです。先生が授業始めに絵の意味や描き方を丁寧に説明してくれるため、理解してから実際に描けるところも勉強になりました。

(写真左:先生のお手本「兰花(蘭)」、右:中国文化体験の授業中の様子)

試験
 期末試験は、中間試験とほとんど変わらない内容でした。読解、リスニング、作文の科目はHSK(漢語水平考試)の内容から、総合は教科書から問題が出題されました。会話の科目では少し変わっており、中間試験がHSKK(中国語口語試験)と詩を朗読、期末試験が自分の好きな中国の歌を歌い、紹介するという内容でした。先生やクラスによって内容差があるため、他のクラスはまた別の形式でした。

余暇
 5月中旬には、中国人の友人たちと大学周辺の沂河(yi2 he2)と呼ばれる川と公園を散策しました。川は山東省から江蘇省まで続いており、この時期は色とりどりの花がきれいに咲いています。大学内に自転車レンタルの店があり、格安で借りることができます。電動や2人乗りの自転車もあり、電動自転車を使う人が比較的多いです。これは小さいバイクのような乗り物で、大学周辺へ出かけるなら身軽に動けるため、とても便利だと思います。自転車を使うと15分程度で沂河に到着できます。
 川に到着するまでに、友人たちの会話を聞いて気づいたことがあります。それは人に対する呼び方です。名前を知っているのに、相手に向かって「同学」(同級生の意味で学生に対する呼称でもある)と呼んだり、またある友人は寮の同室の友達を「下铺(xia4 pu4)」(一番下の段のベットの意味)と呼びかけていました。呼び方1つとっても、違いがあり面白いと思いました。

(写真左:偶然出会った伝統衣装団体の方々、中央:沂河、右:公園内の月亮门、中国の伝統建築の一種の門の形式で形が月に似ていることからそう呼ばれている)

旅行

烟台(Yan2 tai2)
 5月に山東省沿岸部に位置する烟台に留学生たちと旅行しました。初めてのことばかりで、ホテルの予約や観光地での入場券などで少しトラブルはありましたが、みんなで協力して解決することができました。イタリア人や韓国人の留学生たちは相手に確認をしたり、交渉をしたりして積極的に行動していて、何か問題があった時にこのような姿勢が大事だと気づかされました。またユースホステルでは、宿泊客の方々との素敵な出会いがありました。最終日の前日は一緒に楽器を弾いたり、歌を教え合ったり、楽しい時間を過ごしました。中国の方は日本のアニメーションが好きな方も多く、共通の話題も多かったです。この日は端午の節句であったため、ユースホステルの管理人さんが粽子を分けてくれました。中国では、この日に粽子(zong4 zi)というちまきを食べる習慣があります。北方と南方で味付けが異なるそうです。北方の方は気候が涼しく、食品を保管しやすいという理由から比較的に甘い味付けが多く、反対に南方は塩辛い味付けになっています。私たちは棗の入った、甘い粽子を食べました。

杭州(Hang2 zhou1)
 6月には研修旅行として杭州に行きました。杭州は中国を代表する観光都市の1つで、自然も豊かでとてもきれいな場所でした。特に印象に残っているのが、西湖で見た三潭印月と呼ばれる景色です。大きな湖の水面に、つぼ型をした3つの石の塔が浮かんでいます。人民元の1元紙幣の裏面に載っている風景がこの三潭印月で、1089年に建立されたそうです。紙幣の絵と全く同じで驚きました。また伝統舞踊のステージショーも初めて見たので印象に残っています。

(写真左:ショーの様子、右:西湖でもう1つ有名な橋「断橋」)

4か月を終えて

 中国に来たばかりの頃と比べると、生活にも慣れ、自分の行動範囲や交友関係も広がったので、見聞きする内容の幅が広がったと思います。その中で強く感じるのは、中国には本当に色々な考え方を持った人がいるということです。日本に対して好感を持つ方も多くいる一方、そうでない方もいます。少し話がそれますが、以前中国人とぶつかりあまりよくない感情を持つこともありました。そういった時に話し合えるほどの語学力は私にはまだなく、自分に対して悔しさと悲しさを感じました。この夏季休暇を利用してさらに語学勉強に力を入れ、人との交流でもっとお互いが理解し合えるぐらい上達することを目標にしたいです。