曲阜師範大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 西原有恵<1号 2017年3~4月>


関連ワードで検索する

基本情報

授業
 現在私は、曲阜キャンパスで授業を受けています。クラスは3つあり、Aクラス(中級Ⅱ)11人、Bクラス(中級Ⅰ)13人、Cクラス(初級Ⅰ)8人の合計32人の留学生がいます。Aクラス(中級Ⅱ)は今年初めて開設されました。()内は各クラスで扱う教科書のレベルを示しています。
 留学生専用の授業であるため、履修科目を自分で選択することはできません。私は、「中国語読解」「中国語会話」「中国語リスニング」「中国語総合」「中国語作文」「中国文化体験」を履修しています。授業中はもちろんすべて中国語で、授業の進み方はクラスによって異なります。今年は昨年と異なり、午前中のうちに授業が終わるカリキュラムであるため、比較的時間に余裕があると思います。授業の予習復習もしっかりできます。また、先生は授業が終わると帰ってしまうため、授業内容でわからないところがあった場合は、すぐ先生に質問しています。

前期の授業時間割

生活(住居、食事)
 留学生寮、教室ともに国際文化交流学院という建物内に設備されています。曲阜キャンパスの留学生寮は昨年の1月に改修工事をしたので、比較的きれいです。寮は1階から4階まであり、2人部屋です。私は日本人と生活しています。昨年もそのようでしたが、問題が少ないという理由で、同室には同じ国の人となることが多いです。教室は、部屋から歩いて30秒の距離にあります。授業以外は自由に使えるため、夜遅くまで自習している人も少なくありません。またキッチンが各階に備わっており、自炊することもできます。私は以前、食あたりを経験してからよく自炊するようになりました。留学生みんなで料理することもできます。寮に関しては、個人的にお風呂がないのが残念でしたが、大学内でもとても設備が整っている方だと思います。この大学の中国人学生は普通5、6人部屋などの寮で生活することが多く、多いところでは10人で生活している学生もいるそうです。十分な学習スペースもなく、教室や外のベンチで勉強する人をよく見かけます。
 大学内外には、数多くの食堂や飲食店があります。特に大学内はとても安くて、美味しい料理ばかりです。食堂なら一食6元程度でご飯、おかず2品が買えます。ただ、ほとんどの料理に多く油が使われているため、慣れない場合や、日本食が食べたくなった時は自炊するのが良いかもしれません。

第二食堂での学食(7元)

大学北門外にある前饼屋さん


環境(気候、交通)
 曲阜は山東省済寧市にあり、山東省の南西部に位置しています。春は乾燥して雨が少なく、夏は暑くて雨が多いです。秋は過ごしやすく、冬は乾燥して寒く、平均最高気温は3.9℃といわれています。3月は上着なしでは外に出られませんでしたが、4月に入り、半袖姿の人も増えてきました。4月中旬には初めて、雨が降りました。雨が降った後は一気に空が晴れ、空気がとてもきれいになります。また柳の木から柳絮(liu3xu4)という綿が飛ぶ光景が見られます。大学内には多くの緑があり、過ごしやすい環境です。桜の木がある通りもあり、4月はきれいな花を咲かせていました。
 こちらでは大学内外どちらであっても、車やバイクには注意が必要です。車が来たら歩行者が止まって待つのが一般的です。歩行者優先という常識は通用しないので、どこへ行くにも気をつけなければいけません。

費用(寮費、初期費用、その他生活費)
 寮費が半年分で3000元(5万円前後 )かかります。到着後すぐに支払うお金は、その他に教科書代(全教科込)200元、インターネット使用代に100元(前期分)、Wi-Fi使用代に100元(前期分)、部屋の鍵代100元(前期分)、また在留届の申請に400元(到着後一定期間内に手続きをしなければなりません)かかりました。食費は、1ヵ月毎日食堂を利用しても450元前後(7,000~8,000円程度)しかかかりません。到着してすぐは、日用品などをそろえなければいけないため、別途お金が必要になります。

留学生
 こちらでは韓国、ロシア、イタリア、ケニア、カザフスタン、キルギスから来た留学生が一緒に学んでいます。比較的に韓国人とロシア人の割合が多く、陽気な人たちばかりでとても明るい雰囲気です。年齢も様々で、留学生同士で話をしていると考え方の違いを感じることも多いです。

留学前準備と入国ルート

留学前の準備
 パスポート、ビザ、クレジットカードなど、時間に余裕をもって準備する必要があります。ビザに関していうと、昨年から申請先が変更され、領事館などではビザ申請ができなくなりました。もし時間がないということであれば、代理のビザ申請業者を利用することをお勧めします。私も代理申請を利用しました。
 次に持ち物についてです。こちらに来て、持ってきて良かったものが常備薬です。できるだけたくさんの種類を持ってきた方が良いと思います。特に胃薬や整腸剤は必須です。私は3種類ずつほど持っていきました。この2ヵ月間で、腹痛や食あたりを経験したので、とても役に立ちました。
 荷物は一度に持って来ることができなくても、国際郵便を利用すれば少量であれば郵送できます。ただ一番早い航空便でも10日程度かかるため、どうしても必要なものはあらかじめ持っていく方が良いかもしれません。因みに船便での郵送は1ヵ月以上かかるそうです。

入国ルート
 昨年から入国日時が指定されるようになり、昨年は2月28日または29日の10時から15時、今年は28日の正午に済南空港に到着しなければなりませんでした。直行便が少ないため、その日は乗り換えることを選びました。時間をずらしてもらうことも可能なようですが、それでも都合の良い便は少ないです。もし不安でなければ、前泊するか青島国際空港まで飛行機で行き、そこから高鉄(日本の新幹線のようなもの)に乗って済南空港に行くこともできます。私は1人で不安が大きかったため、成田国際空港から香港に近い深圳空港まで行き、そこから国内線に乗り換えて済南空港に到着しました。私の場合、乗り換えを待つ時間がとても不便でした。深夜1時から朝の8時まで国内便の出発を待たなければならず、言葉も話せなかったので、空港内で過ごしました。といっても、お店も開いていないため、ベンチで仮眠をとるぐらいです。体力に自信があり、費用を抑えたい方には良いかもしれません。
 また、中国の国際線と、国内線では荷物の制限重量が異なることがあるため注意が必要です。私の場合、成田国際空港から深圳空港までの国際線は23㎏で、済南空港までの国際線は20㎏でした。23㎏ギリギリで荷物を持ってきていたので、乗り換えの際に分けなければならず大変でした。

2ヵ月過ごしての変化

 この2ヵ月間の中で一番変化したことが、留学に対する考え方です。以前は、留学しなくても語学は勉強できるため、留学するとしないとの違いはあまりないと考えていました。けれども、今では全く違うと実感しています。語学の面からいえば、私は大きく2つの違いがあると思います。
 まず1つ目は、中国語に触れる時間の差です。当たり前ですが、留学すると睡眠など最低限の時間を除いては、中国語を使うようになります。生活するために中国語が必要になってくるので、脳が危機感を感じてか単語などがすごく覚えやすくなりました。
 2つ目は、学習したことをすぐその場で実践できることです。いくら教科書を相手に勉強しても、実際に会話ができないと意味がないと留学をして強く感じています。日本で留学生や、先生方、同級生としかできなかったことが、こちらでは誰とでも会話できます。そのため、学んだことをすぐ会話として実践することができます。相手の話が理解でき、自分の言葉が通じるととても嬉しくて、以前より学ぶことがさらに楽しいと思うようになりました。

最後に

 こちらでの生活にも慣れ、日々新しい発見をして、多くの人と出会い、充実した毎日を過ごしています。曲阜の方はとても親切な方ばかりで、道を尋ねたきっかけで友達になることも多いです。また、日本に興味を持っている人が多いと感じています。日本語や歌を教えてほしいと言われたり、留学を考えている人もいたりします。そのような人たちに自分は何か力になれないかと考え、いつも行動するようにしています。留学での様々な出会いを大切にしていきたいです。最後に、1日の過ごし方をグラフにしてみました。今、留学を考えている方や興味のある方に、留学生活を少しでも多く伝えることができたら幸いです。


1日の過ごし方棒グラフ
1元=16~18円で計算しています。