慶南大学校(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 三ノ上若葉 <最終号>


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はじめに

 留学生活を終え、日本に帰国してから早1か月が経とうとしています。今回は留学の大まとめをします。

大学での授業

 韓国の大学で韓国語で授業を受けることは、最初はとても不安でした。前期はとにかく授業に慣れることに一生懸命で、授業前に予習をし、教授の許可を得て授業を録音して復習し、授業中も電子辞書を使いながら必死についていきました。慶南大学校は留学生にとても優しく、教養の授業でも課題や試験の際には留学生の私たちに考慮してくれました。また授業中は、近くにいる韓国の学生に質問をしたり板書を見せてもらったりと、たくさん助けてもらいました。私は学期ごとに4つ授業を履修しました。受講した授業数は多くないですが、その分予習復習や試験勉強等の1科目にあてる時間を多くとることができたので良かったと思います。
 授業を選ぶとき、私なりに気をつけたことは、いい意味で自分に負荷がかかりそうな授業と、作業のたくさんある授業をとることです。せっかく留学に来ているので、「難しいけど頑張って食らいついて行くぞ」という気持ちで少し挑戦的に授業を選ぶと、学期を終えたときにより達成感を感じると思います。また、書く・話すの作業がたくさんある授業は、ただ聞くだけでなくずっと手や頭を動かすので授業時間があっという間に感じますし、語彙力や会話の表現が伸びたような気がしました。
 私は国語国文学科の留学生用に開講される授業を前期と後期合わせて3つ受講しましたが、そこでは他の留学生と一緒に授業を受けました。留学生という同じ境遇で話が合うことも多く、授業中も休み時間も、皆でわいわい楽しく過ごすことができました。様々な国から集まった友人が韓国語で語り合うことにいつも感動し、良い経験になりました。

留学生用授業の休み時間

日常生活

 留学中は自由時間がとても多いです。日本では空き時間にはいつもアルバイトをしていたので、韓国に来てずっと時間を持て余していたような気がします。せっかくの留学生活なのに寮にいてばかりでどうしようと思うことも多々ありましたが、その分自分と向き合うこともできたように思います。また、いつもはしないようなことをするなど、時間が多い分本当に自由に活動をしました。
 自由時間を利用して知り合いの方に週1回日本語を教えていましたが、学外で大人と密に関わることはほとんどなかったので、とても良い経験になりました。日本の文化や日本人の特徴、たまには政治についてなどたくさんの話をしましたが、色々な経験を積んだ知識の豊富な方との会話からいつも発見や驚きが多く、韓国語で韓国人の考えを聞くこともできたので、自分の知識や考えを深めることのできる充実した時間でした。

課外活動

 課外活動は、前期のグローバルバディ活動の参加、後期から始めたアルバイト、そして慶尚南道主催のグローバル大学生SNS記者団の活動です。他にも慶南大学校では留学生向けの行事がいくつかあり、釜山での就職セミナーへの参加や船で島に行って登山をするなど色々な体験ができました。大学や団体が提供してくれる行事に積極的に参加することで、コミュニティが広がって友人ができたり、もっと親しくなったりすることができました。
 中でもSNS記者団旅行は月に1回グループで旅行するため、普段海外旅行では行かない地域を訪れることができ、何より他大学から参加した様々な国籍の人と親しくなれて良かったです。毎回「この国ではどう?」などと各国の違いを楽しみながら会話をし、楽しく旅行ができました。
 また、アルバイトをしたことで、店側からしか見られない韓国の文化を知ることができ、より現地の文化に馴染めた気がして、いい経験になりました。

留学生行事で登った山

SNS記者団旅行で訪れたハドンの花まつりで

おわりに

 留学の1年間は長いようであっという間だと言われますが、本当にあっという間に終わりました。振り返ってみると本当に色々な経験があって、濃く充実した1年だったのではないかと思います。外国での生活はやはり何もかもが新鮮で、日常の中での発見も多く、毎日が楽しかったです。この経験を無駄にしないように、これからも目標を探して挑戦し続けたいと思います。