釜山大学校(2017年度交換留学生)国際文化学科3年 安部リタ<5号 2017年11~12月>


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はじめに

 後期の期末試験が終わり、3月から始まった留学生活もとうとう終わってしまいました。11月・12月では新しい発見というよりかは、自分が今までの留学生活でどんな収穫があったのか、日本に帰国してからどうするのかなどを考える時期となりました。今回は留学生活最後の2か月で体験したことや帰国準備でしたことを中心に報告します。

生活面でのトラブル

 最後の2か月では、生活面において少しトラブルが多く、その時にどうしたのか、またはどうするべきだったのかについて紹介します。まず、11月の初めに私の住んでいる地域で、急に断水になりました。私はそのことを知らずにトイレに行き、水が流れないことに気づきました。理由が分からず、管理人さんや同じコシテルに住んでいる日本人の知り合いに連絡して、初めて断水していることを知りました。その日は蛇口をひねると熱湯しか出ず、いつ直るのかも不確定だったため、とても不便でした。ひとまず、トイレのタンクにその熱湯を入れて流すことができたので良かったのですが、とても驚きました。
 11月半ばには、韓国で初めて地震を体験しました。それほど大きな地震ではなかったのですが、その時、留学生用の授業を受けていて、地震をほとんど体験したことのない中国人留学生はパニック状態になっていて、授業が終わって教室を出ると多くの人が建物の外に出ていて驚きました。私たち日本人にとっては慣れていることだったので、どうしてみんながこんなに騒いでいるのだろうと思いましたが、後から韓国人の友人に聞いてみると、地震をほとんど体験したことがなく、日本ほど建物の耐震が良くないからみんな外に出たんだと思うと言われ、改めて日本が地震の多い国だということを実感しました。
 これらの他にも、住んでいるところで冷水しか出なくなったり、急にクレジットカードが使えなくなったりと、トラブルが重なった2か月でしたが、そのたびにどうすればいいのかを考えて行動したり、次に同じトラブルが起きた時にはどうするかなどを考えるのも海外で生活するうえで貴重な体験だったと思います。

帰国準備

 残り2か月ということで、すべての荷物を一気に持って帰ることができないので、必要ないものを郵便局から日本へ送りました。私は3箱でだいたい1万円ぐらいの料金でしたが、友人の中にはもっとかかっている人もいました。航空便では、日本へ届くのは3週間以内だと言われましたが、実際には1週間程度で日本に届きました。日本へ帰る直前には携帯番号とポケットWi-Fiの解約などをしました。ほとんど電話を使わなかったので解約の必要はありませんでしたが、電話番号用に買った携帯は中古品として買い取ってもらいました。Wi-Fiの解約は5千円程度の手数料でした。韓国でつくった口座はそのままにして帰国しました。帰国準備をしながら思ったのは、必要最低限のもので生活するということと、荷物はこまめに日本へ送っておくということです。
 また、帰国後すぐに就職活動に向けて動き出したかったので大学からのメールや就職活動向けのサイトなどで調べたり、日本にいる友人から情報を教えてもらったりして、帰国後すぐに就活セミナーに参加しました。1月に入ってからの就職活動についても、残りの2か月間でいろいろ調べて予定をたてていました。韓国にいてもネットや友人からの情報でいくらでも帰国後の予定がたてられるので、重要なことだったと思っています。

荷物郵送に使った段ボール

期末試験

 12月中旬から期末試験期間に入りました。私が今学期に受講した授業は、「釜山学」「日本語会話Ⅱ」「留学生のための韓国の伝統遊び文化」「留学生にための映画でみる韓国文化」「日本文学史」「留学生のための韓国の神話と伝統芸術」の6つでした。
 後期の「釜山学」では先生に山口県の文化活動を紹介してほしいといわれ、一緒に受講していた辰川さんと山口県の文化活動についてプレゼンテーションをしました。期末試験は中間試験の時と同様で5つの問題から4つを選択して、授業で学習したことや自分の考えを記述式で回答しました。「日本語会話Ⅱ」は、授業でやったテーマに沿って一人3分から5分程度の日本語の発表をしました。試験とは思えないような和やかな雰囲気の中で一人一人の発表にそれぞれの工夫があり、普段日本語を使っていると、なかなか使わない言葉や、表現の仕方に改めて気づかされ、最後までとてもおもしろい授業でした。「留学生のための韓国の伝統遊び文化」は授業で学習したことと配布されたプリントをもとに問題が出題され、合っているもの、間違っているもの、その遊びの名前などを選択して回答する形式の試験でした。「留学生のための映画でみる韓国文化」は中間試験がなかったので、前期の内容からも問題が出題されました。ほとんどが記述式で、映画の中に出てきた韓国の文化や社会、歴史、価値観について自分の考えも含めながら回答しました。「日本文学史」もほとんどが記述式だったのですが、私自身も日本の文化や歴史に対して知識がないということを痛感した試験でした。授業で学習したことはもちろんですが、それだけではなく予備知識も必要だと感じました。「留学生のための神話と伝統芸術」の試験も記述式でしたが、教科書や資料を持ち込むことができます。問題のキーワードはあらかじめ発表されるのですが、そこからどんな問題が出題されるかは当日にならないとわかりません。そのため、試験の日までに教科書の内容を理解しておくことが重要でした。

 今学期は留学生用の授業だけではなかったので、前期の時よりも試験勉強に苦労しました。日本のことについて学ぶ授業でも、自分たちが考えているよりも試験の内容は難しかったと感じたので、しっかりと勉強して日本に帰ってからもう一度勉強しなおしたいと感じました。

「日本語会話Ⅱ」の授業のみんなと一緒に撮った写真

終わりに

 長いようで短かった留学生活も終わり、今思うと様々な体験をすることができたと思います。何か困ったことがあると、そのたびにもう日本に帰りたいと思っていましたが、釜山で出会った人たちにたくさん助けてもらいました。この10か月で経験したことや感じたことを糧にこれからもいろいろなことに挑戦していきたいと思います。