釜山大学校(2017年度交換留学生)国際文化学科3年 安部リタ<4号 2017年9~10月>


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はじめに

 留学生活も残り2か月となりました。9月から後期が始まり、もう中間テストも終わって本格的に留学生活の最後の時期だなと感じています。今学期は前期と比べて、日常生活に余裕も出てきたので、大学生活も日常生活も十分に楽しむことを目標に日々励んでいます。今回は後期で受講している授業と、日常生活で感じたことなどについて詳しく紹介します。

後期の授業について

 私が今学期に受講している授業は、「釜山学」「日本語会話Ⅱ」「留学生のための韓国の伝統遊び文化」「留学生のための映画でみる韓国文化」「日本文学史」「留学生のための韓国の神話と伝統芸術」の6つです。
 まず、「釜山学」について紹介します。この授業は韓国人学生が受ける、一般授業で、釜山の歴史、衣食住などから釜山の特徴を学んでいくという内容です。昔から日本とのつながりが深い韓国ですが、釜山は特に日本の影響を受けているということを感じられる授業だと思います。一般学生の授業なので、私の韓国語能力ではなかなか理解することが難しいですが、毎回配られるプリントをしっかり読んで復習したり、分からないことは先生に聞いたりしてなんとか頑張っています。
 次に「日本語会話Ⅱ」と「日本文学史」の授業についてですが、留学してまでわざわざ日本関連の授業をとったのには、理由があります。私が韓国に留学した理由の1つとして、韓国の学生がなぜ日本語や日本文化を学んでいるのか、また、日本の何に興味を持っているのか、日本に対してどのような考えを持っているのかを知りたいということがあり、受講してみようと思いました。「日本語会話Ⅱ」では日本語での会話において、より日本人らしい表現方法を勉強しているので、受講している韓国人学生の日本語能力はとても高く、授業中はずっと日本語で会話をしています。少しでも多くの日本語を話そうとする意欲や、新しい日本語を学ぼうとするモチベーションがとても高く、いつも感心させられます。私自身も正しい日本語の使い方を改めて学んだり、日本語と韓国語を比較してみたりすることができて、とても楽しいです。「日本文学史」は、日本人でも難しいのではないかと思うような日本の伝統文学や日本独特の思想などを日本語の教材を用いて、韓国人学生と一緒に学んでいます。日本の伝統的な文化について先生に質問されることもあり、韓国と日本のことを比較しながら学べるのでとても面白いです。
 こうした日本に関連する授業を受講している学生は日本文化が好きだったり、日本に旅行するのが好きだったり、中には日本に行ったことはないけれど日本のアニメやニュースなどの番組を見て、日本語が好きになったからなど様々な理由で日本のことを学ぼうとしている人がいます。日本のことについて話していると、日本人である私でもよく知らないことを詳しく知っている韓国人学生がいて、そんな話を聞くと日本人としてとても嬉しいし、新しいものの見方ができてとても面白いです。
 そして、残りの3つの授業は、留学生用の授業です。「留学生のための韓国の伝統遊び文化」では、韓国の伝統の遊びについて学んでいます。「留学生のための映画でみる韓国文化」では、韓国の有名な映画をいくつか観て、その背景にある韓国文化や歴史、社会について学びます。「留学生のための韓国の伝統神話と伝統芸術」では、韓国で昔から伝わっている神話を学びます。この授業では、釜山にある神話と関係する場所に実際に行く日もあり、観光ではあまり行かないようなところを知ることができます。

추석/チュソク/秋夕

 韓国には秋夕と言って、日本のお盆のような日があります。この時期になると大型連休になり、大学は休みになって各地で様々なイベントなどが行われます。今年は10月2日から6日まででした。私はこの期間にソウルへ旅行をしました。初めてソウルに行ってみた感想として、釜山とは異なる雰囲気に圧倒されました。私が想像していたよりも都会で、どこへ行っても観光地があり、外国人を含めて多くの観光客でにぎわっていました。私が訪れたのは、韓国国立中央博物館、ソウル市立美術館、Nソウルタワー、世界文化遺産である昌徳宮、北村韓屋村、ショッピング街の明洞などです。今までは、釜山を基準に韓国のことを考えていましたが、ソウルに行ったことによって韓国に対するイメージの変化もあり、刺激のある楽しい旅行でした。

ソウル市立美術館

昌徳宮


国立現代美術館

Nソウルタワーから見えた夜景

Nソウルタワー


釜山の観光・行事

 10月の終わりには、釜山の松島(ソンド)にある、6月にリニューアルされたばかりのロープウェイに韓国人の友達と一緒に乗りました。海の上に設置されていて、授業が終わってから行ったので、日が沈んでロープウェイから見える夜景がとても綺麗でした。
 10月28日には今年で13回目を迎える、広安里花火祭りが釜山の観光ビーチの1つでもある広安里ビーチで行われました。多くの人が花火のために集まり、会場から席へ行くのも、帰りもとても大変でしたが、約1時間の打ち上げ花火のショーは、とても素晴らしかったです。

松島ロープウェイからの夜景

広安里花火祭り


終わりに

 釜山もだんだんと寒くなってきて、留学生活という貴重な期間もあと少しで終わってしまうと考えると、少し寂しいような気もしますが、日本に帰れるという嬉しさもあります。後期に入って、自分だけで行動する時間が多くなったり、新しい交友関係も増えたりして、前期とは違うものの考え方や、留学生活の楽しみ方ができるようになっていると日々感じながら生活しています。文化の違いによって戸惑うこともまだまだありますが、今しかできない体験だと思って楽しんでいます。残りの留学生活も悔いのないようにしっかりいろいろなことを見て、学んで、楽しんでいきたいと思っています。