センター大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 山下璃帆<2号 2017年11~12月>


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はじめに

 留学生活も折り返し地点を迎えました。授業や環境にも慣れてきて良くも悪くもどのように過ごしていけばいいか分かるようになりました。今回は主に秋学期後半、期末試験、冬休みについて報告します。

Thanksgiving break

 Thanksgiving当日はホストファミリーの家で夕食をごちそうになりました。また、この休暇中に友人の家や大学などで4回ほどThanksgiving dinnerを楽しみました。ホストファミリーの6歳と3歳の孫と半日ずっと遊び、4時頃にターキーをはじめ、伝統的な料理を食べました。翌日のブラックフライデーはレキシントンへ行き、たくさんの物を購入しました。冬服を日本からあまり持ってきていなかったため、この機会に半額以下の値段で購入することができました。日本の初売りのように駐車場を探すのが大変な上、レジの前には長蛇の列また混雑した店内と、とても疲れましたが買い物を楽しめました。過去にWalmartなどの大型スーパーで人に踏み潰され死者が出たこともあり、最近はブラックフライデーには外出せずに翌週の月曜日のサイバーマンデーでネットショッピングする人も多いようです。5日間の休みでしたが、テストも近く課題も多くあり忙しかったように感じます。

健康面での問題

 留学中は、アメリカにいる時間を無駄にしたくなかったので健康面には気をつけていたのですが、私の場合、突然声が出なくなりました。痛みや熱、だるさなどはなかったので風邪ではないと思うのですが1週間ほど声が出ず、授業には出たものの発言が全くできませんでした。この間に2つプレゼンがあったのですが、声が全く出なかったので教授に相談したところ1つは別日にしてもらい、もう一つは発表内容をメールで送るということになりました。
 また人と衝突したはずみに派手に顔面をドアにぶつけてしまい、歯の詰め物が取れたうえに歯がかけ、口の中を切ってしまいました。アメリカの医療費は高く個人的にアメリカでの治療を信用していなかったので、病院には行かずに自然治癒を待ちましたが、歯は自力ではどうしようもありません。アメリカの歯医者は日本とは桁違いの高さであり保険が適用されないのを知っていたため、とりあえず治療をせずに見積もりだけしてもらいました。治療には1389ドル(15万ほど)かかると言われたため、治療せずに日本に帰ってから治療することに決めました。より良い留学生活を送るためには、特に健康管理が大事になってくると思いました。(※事故などによる歯のケガは適用となる場合があります。)

 次にそれぞれの教科と12月の初めに行われた学期末試験について報告します。

Sociology
 試験は、1週間前に配られる復習シートの内容と前回の中間テストの内容から行われます。15週間の授業内容とはいえど毎回の予習を入れると厚い本3冊分ほどに加え、授業中の内容もあり試験範囲はとても広かったです。試験は選択問題と4問の記述問題でした。復習シートは答えが配られないため、教科書やノートから探したため復習には時間がかかりました。私はアメリカ人と中国人のクラスメイトと協力し内容を確かめ合ったので正確な答えを探すことができ、それをもとに何度も何度も復習したのでほとんどの問題と答えが頭の中にありました。いざテスト問題を開いてみると、選択問題も記述問題も問題が復習シートと全く一緒だったのです。3時間のテスト時間がありましたが、1時間もかからずに終わってしまいました。

Chinese
 中国語は、他の授業と比べテストが3回あり、そのまとめのテストになるので比較的容易でした。この試験は全体の成績の15%ほどであまりストレスなくテスト勉強に取り組めました。期末試験の前にはスピーキングテストがあったのですが、中国人のパートナーに発音などをチェックしてもらえるので、自信をつけた上でテストを受けることができました。中国語の授業ではチューターのように中国人の学生とペアになり、毎週1時間、発音を教えてもらうことができるので、この学期だけでも中国語能力は向上したと思います。引き続き勉強していきたいと思います。

Latin
 ラテン語は段々と難しくなっていきました。読むストーリーも長くなり課題にも多くの時間を使いました。言語は週4回授業があり課題や予習が大変で一つにしておけばよかったと後悔することもありましたが、ラテン語を履修することで英語の文法について再認識することができたのでよかったです。今までのテストの形式と違って、ストーリーの英訳だったため時間はかかりましたが、無事終えることができました。春学期は違う教授に代わるため履修するかまだ迷っていますが、せっかく習ったことを忘れないためにも勉強を続けていきたいと思います。

Gender Studies
 教授が多忙なため授業自体は11月の中旬に終わりました。最後はグループプレゼンがあり、4人一組になり45分で「メディアが子どもに与えるジェンダー観」というテーマでプレゼンをしました。日本でもディズニーが子どもに与えるジェンダー観について調べていたのでやりやすい内容でした。時代が変わるとともにジェンダーに関する認識も変わってきています。初期の頃のディズニープリンセスは、か弱い存在で問題が起こっても王子様(男性)の助けを待ち、彼によって幸せな人生を手に入れるのです。異性間の恋愛が主に描かれており、女性は弱く可愛らしい存在でなくてはならず、男性は強くたくましく女性を守る存在であるべきであるとされていました。しかし今では「アナと雪の女王」や「モアナと伝説の海」でも見られるように女性が自らの意思で立ち向かっていく姿勢や異性間の恋愛を軸に考えられていません。アメリカではディズニーをはじめとする多くのメディアで変化が見られました。メディアがよい方向に変化していくとともに多くの人の考え方にも変化をもたらすことができればと思います。

日本語TA

 試験週間の日本語TAとしての活動は主に復習シートの答え合わせをしたり、学生の質問に答えたりしていました。日本語の授業を履修している中国人の学生の中には「日本語は簡単であるため履修した」という学生もおり、すべての中国人がそうではありませんが、アメリカ人の学生の方が勉強に対して熱意があるように感じました。実際に勉強会をするから教えに来てと頼まれたので行ってみたら、6人ともアメリカ人の学生で必死に勉強していました。今回の試験には漢字の書き取りテストもあり、漢字を書く練習の際には中国人にハンデがあると文句を言いながらも、皆上手に書いていたのが印象的でした。休憩時間では、日本語しか話してはいけないというルールのもと楽しみながら勉強できたと思います。

冬季休暇

 期末試験が終わると約3週間の冬季休暇があります。私はレキシントンやテネシー州のナッシュビルの友人の家に4泊ずつしましたが、それ以外は基本的には寮で過ごしました。ダンビル周辺に住んでいる友人とはバーボンの蒸留所のツアーに行ったり、ゴルフをしたりしました。日本よりも広々したコースで、プレー費もかなり安くのんびりとゴルフを楽しむことができました。

(ツアーの最後に試飲とバーボンボール)

(Ramsy's でのフライドチキン)


 クリスマス前はホストファミリーの家に行き、家やツリーの飾り付けを手伝いました。クリスマスには、ホストファミリーの家に招かれディナーを楽しみました。日本でのクリスマスについて聞かれ、基本的には恋人のようなイベントで家族と一緒に過ごすものではないというと驚いていました。また、クリスマスにはケンタッキーフライドチキンの宣伝が多く、食べる人も多いと伝えたところ、ケンタッキー州のクリスマスでフライドチキンを食べる人はほとんどいないよと笑っていました。

(クリスマスツリー)

(綺麗に飾られたテーブル)


 冬季休暇の間にアメリカでのゲイパレードを主催している方に会う機会があり私が日本で行っている研究や今度の活動について話すことができました。厳しいことも言われましたが、多くのアドバイスをもらうことができたので、これからは帰国してからの活動についても考えていきたいと思います。この時に「まだ学生で資金もないのだから最初から広く多くの人を助けたいというのは理想論である、一人の人と向き合ってみなさい」と言われました。その方の紹介で多くのセクシャルマイノリティーの方と繋がることができました。様々な人と話した中でバイセクシャル(両性愛者)の方に言われたことが印象に残っています。
 「私はあなたと違ってすべての人を愛することができるだけで幸せ者である。」
 彼女は嫌味として言ったのではありません。バイセクシャルであることを理由に線引きされていた過去を話してくれました。それは私が想像する以上に辛い過去でした。これまでの文献やデータなどで彼らがどのような経験をしてきたか知っているつもりでしたが、実際には統計から見たものであって、知った気になっているだけでした。これまで実際にLGBTQの方と長く話すことはなかったので、この機会に話を聞くことができてよかったです。彼女は「出会う人の性別、アイデンティティー関係なくその人を1から知り好きになることができる、性別などに関係なく人を愛することができる私は幸せでしょう?」と笑顔で話してくれました。これまで私が勉強してきたことは、単にLGBTQについて知ることであって、そのデータを基にこうすればよいだろうと理論的に考えただけだということに気づかされました。これからは日本人のALLYの一人として、一人一人と向き合ってできることを探していきたいと思います。帰国前にもう一度会う機会があると思うので、自身の考えをしっかり伝えられるようにしていきたいと思います。
 27日からはシカゴに行きました。windy city と呼ばれるだけあって、ただでさえ寒いのに風が強くバスの待ち時間が地獄のようでした。オススメされたシカゴピザ(deep dish pizza)を食べましたが、チーズの量が多くて胃もたれしました。カウントダウンと花火がありましたが、それ以外に特別に新年を迎えたという感覚がなく、日本の正月を恋しく思いました。

(シカゴピザ)

(昔からの大ファンDr.Suess展)


 様々なことを経験した冬季休暇が終わり1月3日からはセンタータームが始まります。気持ちを入れ替え残り5ヶ月の留学を頑張りたいと思います。次回はセンタータームと春学期の授業について触れたいと思います。
 私のルームメイトが、都合により12月で帰国してしまうかもしれないということで、この2ヶ月はさらに仲が深まりました。日本の文化(箸の使い方、折り紙)を教えました。また太りすぎた私を心配して一緒にジムに行こうと誘ってくれました。

(中華料理を食べに行きました)

(アイルランド✖レノファ山口のレノ丸)



(ジムで筋トレ)

(折り紙で折鶴)


終わり

 この2ヶ月でさらに多くの人と知り合うことができ、今まで持っていた考えが、がらっと変わりました。人と会うことで気づかされることも多く、これからも新たな人に出会うことを大切にしていきたいと思います。精一杯頑張って笑って過ごせるようにしていきたいです。