センター大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 山下璃帆<1号 2017年9~10月>


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はじめに

 アメリカに来てもうすでに3ヶ月目に突入しています。平日は授業や課題などに追われ、週末は友人と遊びに出たり買い物に行ったりすることもありますが、基本的には課題、勉強をしています。幼少期にアメリカに住んでいたこともあり、文化的に驚くこともほとんどなく、特に新たな驚きはなかったのがとても残念ですが、充実した毎日を過ごしています。

出国➡オリエンテーション

 私は、出国の2ヶ月前に教育実習があったので、かなりバタバタしていました。空港チケットの購入(約27万円)、ビザの取得などやるべきことは多くありました。8月15日に岩国空港を出発し、羽田空港、シカゴ空港を経由し、レキシントンに4時頃到着しました。過去にパスポートの顔写真が現物と違うということで、足止めされたり別室に連れて行かれたりすることがあったので不安も多かったですが、今回はスムーズにいけたので良かったです。これからの生活に期待を膨らませていましたが、この日はあまりにも疲れていたので寝ました。
 翌日からは、1週間にわたる留学生向けのオリエンテーションが始まりました。授業のデモンストレーション、銀行口座の開設(オリエンテーション中に作らなかったことを後悔しました)、必要なものを買うためのショッピング、ボーリングなど他の留学生との交流が深まりました。

留学生とスモア

センター大学での授業

 どの授業も、とにかく課題が多いです。プレゼンやレポートも多く、時には全部の宿題を終わらせることができませんでした。自分の中で優先順位をつけ、後回しにすることも必要です。私は4つの授業を履修し、それに加え日本語TAとしても活動しています。課題も多く、また人と会う時間を大事にしているので時間が足りず毎日夜2時すぎに寝て7時には起きる生活です。1週間のスケジュールはこのような感じです。

MondayTuesdayWednesdayThursdayFriday
9:10-10:10SociologySociologySociology
10:20-11:20LatinLatinLatinJapanese 110Latin
11:30-13:00
Japanese table
12:40-13:40ChineseChineseChineseChinese
2:20-3:50 Gender studies3:15-5:00
Japanese TA
Gender studies
7:00-9:00Japanese TAJapanese TA8:30-9:00
Latin


Intro to Sociology
 ジェンダーについても学べるので履修しました。この授業では、毎回40ページほどのリーディングがありました。リーディング、課題、プレゼンに取り組むことで社会学的な観点から物事を考えることができるようになりました。

Latin: Fundamentals-I
 ラテン語は英語における文法を復習するのに役に立ちました。週に4回あり、毎回多くの課題に合わせてオンライン学習もあったので、大変な授業でした。ラテン語は週に2回、上級生によるチューターがあったので木曜日のみ参加し、授業で分からないことを質問することができたのでよかったです。大変なクラスですが、古代ローマも学べるのでよかったです。

Fundamentals of Chinese-I
 アメリカに来てなぜ中国語を履修したかというと、将来的に英語だけでは足りないと感じたからです。またセンター大学は中国からの留学生も多く、とてもいい機会だと思いました。日本でも1年次に履修したので、比較的簡単な授業かと思ったのですが、発音にかなり厳しく、課題や小テストも多かったです。履修している学生は8人ほどだったので皆仲が良く、テスト前などは勉強会をしました。

Intro to Gender Studies
 この授業は、一番大変で一番楽しい授業です。リーディングが毎回80ページほどあり、その内容に沿って予告無しの小テストがあるので、毎回真剣に読んでいました。もともと日本でもジェンダーに関する勉強をしていたので内容が難しい、わからないということはなかったのですが、授業中に性に関するスラングを多く取り扱うので知らない単語、表現が多く、ついていけませんでした。日本でも英語のスラングの授業をすべきだと思います。この授業を通して日本で使われている「ビッチ」とアメリカでの「ビッチ」の意味が違うことを知りました。日本の英語の授業では、触れることのない単語や表現方法も多かったが友人との会話においては、よく出る単語なのでとても役に立ちました。

 センター大学では日本語の授業もあり、週に1日見学していました。見学しているうちに学生からの質問を受けることが多くなり、正式にTA になることにしました。TAになるための手続き等は、面倒なことが多くかなり時間をとられましたが、今では週に2回(各2時間)学生からの質問を受けたり、復習をしたりしています。TAの活動を通して、多くの人と関わりを持つことができたのでよかったです。Spring Term でもTAは続けていくので、しっかり日本で学んだことを実践していきたいです。また心理学の教授の奥さんに頼まれ週1回、約2時間日本語を教えています。この方は大学で言語学を学んでいた方で英語の上達方法、英語特有の言い回しなどを教えてくれるので、私も多くのものを学ぶことができています。

週末の過ごし方

 土曜日の夜は、基本ルームメイトとパーティーに行っていますが、ハメは外していません。ここで驚いたのが、メリハリがしっかりしているということ。パーティーを全力で楽しむ分、それまでに集中して勉強しています。むしろ1日中ダラダラ勉強するよりは集中して勉強し、パーティーも楽しみストレス発散する方が、時間を有意義に使えて良かったと思います。勉強を頑張っているからこそ遊びも楽しめてそこで学ぶこともできます。以前、言語能力の向上に飲みの席はかなり役立つという話を聞いたことがあります。本当にその通りでした。パーティーを通して友人もかなり増え、英語を話す機会も増えました。楽しい夜が終わると日曜日はひたすら勉強です。また、センター大学のフットボールの試合などを観に行ったり、映画を観たり友人と過ごす時間も大切にしています。

サークル活動

 私は日本語クラブに所属しています。日本の映画を観たり、日本食を作ったりしながら日本文化を楽しんでいます。木曜日は昼ごはんを一緒に食べています。TA の活動を通して仲良くなった友人も多くとても楽しい時間でした。

Japanese Table

 もう一つはPRIDE ALLIANCEです。主にLGBTQの方々を支えるために活動しています。メンバーには同性愛者の学生もいました。私のアメリカ留学の一番の目的はLGBTQについての理解を深めることで、このサークルに所属することで多くのことを学べました 。月に一度ミーティングが行われ、外部の講師を呼び「ALLY になるためには?」というような講演もありました。

レインボーのキャンディーを配りました

キャンパスでの生活

 昨年、センター大学に留学した方の話から、ルームメイトには当たり外れがあり、それによって留学生活が変わるということを聞いていたので、ルームメイトに会う瞬間はかなり緊張しました。結果から言うと、かなり当たりだったと思います。
 私のルームメイトはアイルランドからの交換留学生です。アイルランド英語は、アメリカ英語とは特徴的でリスニング力が鍛えられました。初めは、お互い気を使いかなりストレスに感じていましたが、徐々に話すようになり今では仲が良く毎日が楽しいです。ご飯を一緒に食べたり、ジムに行ったり、出かけたりと部屋の外でも一緒に過ごすことは多いです。 鍵をかけ忘れて外出し戻ってみたら知らない男性が私のベッドで寝ているという出来事もありました。


ルームメイトの誕生日にサプライズしました

ホストファミリー宅にて

ルームメイトとバスケして運動

私たちの部屋のドア

Fall break

 midterm(中間試験)の後は4日間の休みがありました。私は仲の良い友人とワシントンD.Cに行きました。主に美術館、博物館や観光地を巡りました。とにかくこの旅行は波乱万丈。日本という安全な国で育ち、キャンパス内という比較的に安全な所で生活していたのですっかり忘れていた危機管理......。
 現地について1時間もしないうちに手に持っていたツアーのチケット(約1万円相当)をひったくられました。しかし、その瞬間に口から出たのは英語で自身の成長と留学がいかに意味のあるものかを感じました。警察沙汰にもなりましたが、何とか解決し、無事ツアーには参加できました。その後も男性に声をかけられたり、しつこく付きまとわれたり、酔っ払っている人に絡まれたり多くのことを経験することができました。 旅をすることで、違う世界を見て視野を広げることができました。

ホワイトハウス

まとめ

 当初、留学は勉強、高いお金払って留学しているのだから必死になって勉強すると思っていて、寮や図書館で1人で勉強することが多かったです。しかし、今では毎日誰かと約束し30分は雑談するという自分ルールを作り、人と会うことを大事にしています。人と話すことで授業では学べない生きた英語を学べ、スピーキング能力の向上につながると考えました。
 「日本人は英語わかっていても話せないよね。」とよく言われます。勉強していてわかっていてもそれが話せないのでは意味がない。本当にその通りだと思います。授業 に積極的に取り組み、課題も怠ることなく、この機会に多くの人とコミュニケーションをとって生きた英語を学びたいと思います。残り約8ヶ月しかない限られた時間の中で、ここでしか会えない人たちと積極的に交流し様々なことを経験したいと思います。実りある留学生活にするためにも勉強も遊びも全力で取り組みたいです。



もともとジャンクフードと甘いものが大好きな私は気がついたらズボンがきつくなっていました

 これからは健康管理にも気を配りたいです。

P.S

 私は県立大学で英語教諭、司書教諭、司書、日本語TAの免許を取得するため、かなりの授業をとりました。何度も無駄だ、一つに絞れと言われてきましたがこれら全て留学生活に役立っています。あの時一つに絞っていたら今、日本語TAになったり、図書館で手伝いをしたり、アメリカと日本の教育の差を感じことができなかったと思います。今までのすべての経験が今、そして将来に繋がって行く。「自分の人生は自分で決める!」他の人に何て言われようが、この留学生活でもやりたいことはすべて全力でやっていきたい。どんなにきつくてもハングリー精神を大事にしていきたいです。

「妥協は卑怯」