ナバラ州立大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 河野美咲<最終号>


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 この報告書では、最後の2週間の生活を振り返ろうと思います。この2週間は大学のテストと検定試験で忙しかったです。

期末テスト

 今期はスペイン語(B1.B2レベル)、スペインの文化を学ぶ授業、英語を履修していました。スペイン語はテスト期間よりも前にポートフォリオを作成して提出する定期的な宿題やスペイン語圏の文化が入った映画を観てテスト、プレゼンテーションで評価されました。定期的にあったので、最後に一気に様々なテストが被るより良かったです。しかし、このクラスのレベルが少し高かったので、テストまでの準備が大変でした。映画は何か月か偶然メキシコの文化を題材にしたディズニー映画「COCO(Remember me)」を観ていたので、書きやすかったです。また全体を通して、前期よりも語学力は上達しているのでテストで書きたい事が自分の言葉で表現できたのではないかと思います。
 スペインの文化を学ぶ授業のテストは、中間テスト以降先生が変わり内容が難しくなりました。毎回、授業に出席しても内容が全然分からなくてとても大変でした。テストは記述テストで何も書けなかったらどうしようと思っていましたが、何とテスト中に携帯で調べてもよかったのでそれを参考に書きました。合っているかは分かりませんが点をもらえていると嬉しいです。
 英語のテストはオーラルテストと筆記がありました。中間テストと同様、筆記はパソコンでのリーディング、リスニング、ライティング、質問がありました。やり方は分かっていたので戸惑いはありませんでしたが、範囲がとても広かったです。検定試験・DELEの直後だったのであまり英語の勉強に割く時間がなかったですが、点数をもらえたので良かったです。オーラルテストは、前回はパソコンに向かって録音だったのですが、今回は人とデスカッションだったのでやり易かったです。先生の前でデスカッションでしたが、先生も質問をしてくれたので全然緊張せず挑めたと思います。

スペイン語検定DELE

 DELEはスペイン語を母国語としない人たちのためのインターナショナルな終身資格を取得できる検定試験です。レベルはA1(入門)からC2(最上級)と幅広く設定されています。私は今回、A2にチャレンジしました。A2は日常で身近な表現、自分自身、家族、買い物など簡単な日常的事柄や、すでに経験がある事項に関して理解、即座に対応する能力が問われます。DELEの試験は読み・書き、リスニング・会話の4つの観点が2つの大きなグループに分かれていて、どちらのグループも30点以上取らないと合格できません。
 私が受けようと決めたのは年明けくらいでしたが、受験料も安くないし、日常的にスペイン語を使っているとはいえ自分の語学力には自信がありませんでした。さらに私は自分の今のレベルより1つレベルを落としたので、最初は勉強する気が起きませんでした。しかし、いつの日からか勉強する気が起き、語学学校の図書館に行き、勉強するようになりました。今まで使っていた単語、分かるけど日常的に使わない単語の変化など一から勉強し直しました。なぜなら、スペイン語は文法、動詞の時制がややこしく、間違えると通じないからです。書く練習は頻繁に友達とチャットして表現を覚えたり、日記をスペイン語で書いたりしていました。会話練習は家で、大学でとにかく人とたくさん話すように心がけました。あと、映画をスペイン語字幕(スペイン語音声)で観ていたのが私にとっては良い勉強方法の一つだったと思います。最初は日本語音声、スペイン語字幕で観ていました。音声が日本語なので内容が理解でき、その時に文字を目で追っているので、口語表現のパターンが分かったり、文章表現を理解できたりしました。馴れてくると英語音声、スペイン語字幕にしたりオールスペイン語にして頭を使って映画を観ていました。
 検定試験は5月19日に受けました。読み書きリスニングの時間はそれぞれ設けられていて、その時間内に与えられたものを解きます。鉛筆と消しゴムは支給されました。私はこういう試験はいつも緊張してしまうのですが、比較的落ち着いて問題を解くことができたと思います。時間があるようでないので、時間配分は練習していたほうが良いと思います。これは試験官も言っていて、試験前にアドバイスをくれました。
 口頭試験(会話)は本試験より前の別日に既に終わっていました。試験の前に別室に通され、選んだ写真についてメモを取る時間が設けられています。試験中に読むことはできませんが、持って入ることができます。しかし、いざ試験になるとメモが見えるように机に出ていても何も言われなかったし緩かったです。試験官と一対一で話しますが、自分の背後にもう1人試験官がいて得点を付けていました。試験内容は大問4つあり、2つは写真を見て答えるもので、トータル15分くらいの試験です。大問1は自分の大学と勉強していることを答えるもので2,3分間途切れないように話しました。大問2もけっこう自分がたくさん話していたら、試験官から私への個人的な質問があり、対策していたことと実際のフランクさに戸惑いました。私がしゃべりすぎだったのか、試験がダメで打ち切られたからか分かりませんが、私は15分もなく、しかも大問1と2のみで終了しました。
 総合的に日常的な会話が困ることなく話せるとはいえ初対面の人と話すのは緊張もするし、試験となるといつも以上に意識をしていましたが、口頭試験もその他の試験もこれがスペインの文化、ラテンの文化なのかと思うくらい構えなくても良かったです。結果は3か月後にくるのでまだ分かりませんが、落ちても受かっても良い経験ができたと思います。

まとめ

 1年間の留学は終わってみると短かったですが、一日一日は長く、濃いものでした。大変だったことも苦しかったこともたくさんありましたが、その分楽しいこともたくさんありました。日本で生活していたらできなかった友達、人脈、考え方、経験、全てが良い思い出になっています。そして、この留学で語学をはじめ、自己成長を感じられたと思います。それは留学の良いところであり、醍醐味だと思います。帰国して「河野さん、何か変わったね」と言われた言葉が嬉しかったのを今でも覚えています。今後はこの経験を直接的ではなくても、自分の糧になるように一つの強みとして生かしていこうと考えています。
 また、県立大学の交換留学でスペインに興味を持つ人はあまり多くないですが、ヨーロッパの文化、雰囲気は日本や欧米とは違っていろいろな発見があり魅力的です。語学の心配もあるかもしれませんが、できなかったことができた時、それが嬉しさに変わると思います。今後、より多くの人がスペインに、欧州文化に興味を持ってくれたら嬉しいです。