ラップランド大学(2017年度交換留学生)文化創造学科3年 川口千穂<1号 2017年9~10月>


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 8月17日にロヴァニエミに着きました。成田空港から出発し、フィンランドのヘルシンキ空港を経由、ロヴァニエミ空港に到着です。乗り換え時間も含め、約12時間のフライトです。航空券は往復で約20万円でした。ロヴァニエミ空港からはタクシーでアパートまで向いました。アパートに着いたら、事前に連絡を取っていた学生チューターが部屋を案内してくれました。次の日も、車でシティを案内してくれ、生活に必要な物や買い物の仕方などを教えてくれ、すごく助かりました。その後も、大学生活の面でもお世話をしてくれます。

 Kuntotieというところにあるアパートに住んでいます。ほとんどの交換留学生がここに住みます。私は、自分を含めた日本人3人とフランス、イタリア、アルバニア人の計6人で暮らしています。キッチン、お風呂、トイレは共用で、部屋が3つあり、2人ずつのルームシェアです。もちろん選べば、1人で住むこともできます。文化や性格の問題上、上手くいかなかったという話も聞きますが、私は本当に今のフラットメイトに出会えて彼女たちと過ごせて幸せです。家賃も安い上、英語のトレーニングにもなるので、おすすめです。アパートにはWi-Fiもついています。最も近いスーパーまでは自転車で5分、街までは10分、大学までは15~20分です。雪で道が凍っている時は、それの倍かかります。私は、雪道を歩いたら大学まで約1時間かかりました。また、私の住んでいる棟のそばには小さな森があり、部屋からは愛犬と散歩している人が見えます。リスや小鳥もいます。特に、陽が差した時は本当に綺麗で、感動します。カメラを持って外に出ずにはいられません。ころころ変わる景色を楽しんでいます。

 私は、アート&デザイン学部のClothing Designに所属しています。Autumn Semesterは、フィンランド語を学ぶ授業や服飾の授業、地域のスケートクラブとコラボしてプロジェクトを進める授業などを履修しています。ロヴァニエミから少し北に行った場所でアートや写真を学ぶ5日間のワークショップにも参加しました。服飾の授業は、基礎となるデッサンを自分で進めながら、イメージブックを作成しているところです。フィンランドで見たものや感じたもの、良いと思ったデザインを集め、マテリアルのサンプルを貼りながら作ります。サンプルとして使える生地の種類と量が膨大で、自分のイメージの幅が格段と広がります。Spring SemesterではExhibitionを行う予定です。服飾の授業は、ほとんどがフィンランド語での開講ですが、私たちだけ別に英語で指導してもらっています。

 食事の面ですが、特に困っていることはないです。学食も美味しいです。お米も、日本と変わらないものが低価格で売っています。調味料は、持って来たら良かったと思いましたが、こちらのスーパーでも買うことができます。気温については、20℃前後から-15℃前後を約3か月で経験できるほどです。8月末には既にコートを着ていました。

 留学生に向けた歓迎パーティはもちろん、ここではほぼ毎日どこかでイベントが開催されています。無料でフィンランドの映画が観れたり、オーロラの撮り方を教えてもらったり、アイスホッケーの試合を観戦したりと、フィンランドらしいものばかりです。また、カフェでお互いの国の言語を教え合うというようなものもあります。

 フィンランド人の友人の父親の家に遊びに行くという経験もしました。ロヴァニエミから車で3、4時間程離れた場所で、3泊4日、フィンランド人のいつもの暮らしを共にさせてもらい、本当に幸せでした。犬を連れて一緒にナショナルパークを散歩しました。家でサンドイッチとココアを作り、散歩に持って出かけ、途中で火を焚いてソーセージを焼いて一緒に食べました。朝食にはクラウドベリー、夕食にはムースの肉を食べました。友人の父親は、一切英語を使いません。友人からや、授業で習った覚えたてのフィンランド語で話をしましたが、今までで最も、フィンランド語が話せないことをもどかしく思った瞬間でした。感謝やその時に感じた気持ちを伝えられないことが悔しく、勉強への意欲が高まりました。

 ここまで書いてきて、自分のフィンランドに対する愛情がかなり大きいことに気付きました。フィンランド、ロヴァニエミは本当に素敵な人、文化、景色がいっぱいの場所です。これといって辛いことは今のところありません。日本にいる大好きな人たちとここにいる友人と環境のおかげです。森を散歩し温かいコーヒーを飲んだり、森で摘んだブルーベリーでジャムを作ったり、豊かな暮らしがあります。自転車が壊れて困っていたら、いつも向こうから手を貸してくれます。そんな生活も、もう3分の1が終わってしまいました。寂しいです。ここでしかできないことに、学業の面でも暮らしの面でも全力で取り組みたいです。今、フィンランドへの留学を迷っている人や、躊躇っている人に、これで少しでも背中を押すことができたなら幸いです。応援しています。


フラットメイトたち



Kuntotie


City Center



5日間のworkshop