センター大学(2017年度交換留学生)国際文化学科3年 猪原優子<2号 2017年11~12月>


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 前期も終わり、気がつけば冬休み、そしてその冬休みも終わり、集中講義のような期間、センタータームが始まってしまいました。冬休みは、友達に会いにバーモントやシカゴに行ってきました。休暇で遊びに行ったはずなのですが、どちらの地域も冬が寒いことで有名な場所で、-20℃が当たり前という修行のような日々でした。しかし、冬にしか楽しめない景色を見るなどの経験がたくさんでき、とても充実した旅行となりました。センター大学に帰ってきて気が付いたのですが、今冬はアメリカ全土が記録的な寒さのようで、ここケンタッキー州もびっくりするほど寒いです。最近は、寮のシャワーから安定して温かいお湯が出るので、シャワーを浴びている時が一番ほっとしている時かもしれません。

→写真は冬休みに訪れたバーモントにて
(左)3日間だけですが、小学校の美術の授業を手伝いました。写真は子どもたちがプレゼントしてくれた雪の結晶の切り紙やオーナメントです。
(右)辺り一面に植えられた木を、クリスマスツリーとして販売している場所に行きました。お気に入りの木を自分で伐採して持ち帰るのですが、お気に入りを探すのも一苦労なほどの広さ!そして寒さ!でした。

 さて、今回は11月の頭に大学で行われた演劇の舞台にスタッフとして参加したことについて書きます。舞台のスタッフは「Introduction to Technical Theatre」の授業の一環でした。私は照明係として舞台に携わりましたが、劇の開演1週間前は仕事に追われ、てんてこ舞いの日々でした。照明器具の設置や、光の角度の調節など、毎日20時~23時までの仕事が1週間続きました。日々の宿題に加え、夜、仕事が待ち受けているのは、想像以上にしんどく感じました。また、舞台で使われる専門用語が分からず、照明の種類や番号を間違えメンバーに迷惑をかけているのでは、という不安や居心地の悪さも大きかったです。しかし、分からないからと言って仕事を投げ出すのは悔しく、簡単な作業は誰よりも率先してやり、何か役に立つこと、そして分からないことは曖昧にせずきちんと聞き、「次からは自分でできるようになろう」と考えるようにしました。幸いなことに舞台のメンバーはとても親切で、私の拙く、きっと当たり前すぎるであろう質問にも丁寧に答えてくれました。また、徐々にメンバーとも打ち解け、若者が使うスラングを教えてもらったり、近くにあるおいしいレストランの話をしたり、途中からは仕事も一人で任せてもらえるようになり、仲間として認めてもらえているように感じました。英語ばかり、しかも専門用語ばかりの環境がしんどく、毎朝起きるたびに仕事に行きたくない、と思う日々でした。しかし、仕事で使った単語が授業中に出てきて理解できたり、仕事仲間と話をしたりする中で、もう少し頑張ろうと自分を奮い立たせることができました。本当に周りの環境に恵まれていたと思います。

→照明で使うボードと、光の位置について指示を出す教授の様子

 しかし、このTheatreの授業はやはり私にとってなかなかの強敵で、信じられないほどハードスケジュールな1日がありました。授業では、週に1回、2時間の実習があります。ハードスケジュールの日は、実習1回分の代わりに、外部から来る劇団の舞台準備を手伝う、というものでした。しかし、その内容は普段の実習5回分はあったと思います。朝6時に集合し搬入を開始、夕方17時まで準備、そして劇が終了した22時半~深夜3時まで片づけをしました。運悪く、翌日の朝8時からあった通常授業では半分寝てしまい、授業が終わり寮に戻ると完全にスイッチオフとなり爆睡しました。体力的にはしんどく感じましたが、劇を作る人たちは全員気さくで明るく、仕事も、合間の休憩も、驚くことに楽しかったです。教授が、「照明、衣装、設計、背景、小道具、監督...劇はそれぞれのセクションとコミュニケーションを取らないと成り立たない。だから、みんな話好きだったり、何か面白い考えを持っていて...そこが舞台の仕事の面白いところ」と言っていた台詞の意味を、身をもって知ることができました。
 11月22日~26日までThanksgivingの休暇でした。Thanksgivingはもともと、移住したばかりのピルグリム達が、先住民に助けられながら、アメリカで初の収穫を得て神に感謝したことがきっかけのお祭りです。七面鳥(ターキー)やマッシュポテトなど伝統的な食べ物を食べます(七面鳥はクリスマスにも食べられるため、特別な日のメニューのようです)。実際、友達にThanksgivingは何をする日なのかと尋ねると、「おなかいっぱい食べる日」という返事で、今ではあまり定義について意識しないのかもしれないと思いました。大学の食堂「COWAN」でも七面鳥やハムが出たり、留学生のためのパーティが開かれたりと、Thanksgivingムードになっていました。また、ホストファミリーの家でも七面鳥をごちそうになり、こんなに食べてしまってアメリカには一体何羽の七面鳥がいるのだろうと、日本ではお目にかかれない鳥に思いを巡らした日々でした。

→七面鳥は丸焼きにした後、カットします。この七面鳥の切り方を教えてくれたおじさんは、「部位によって味や舌触りが異なるのがターキーの魅力」と語ってくれました。

 Thanksgivingはアメリカの正月と言われるほど大きなイベントですが、私はやはり日本の正月を恋しく感じてしまいます。新年を迎えたにも関わらず、おせちもお雑煮も食べていない、年賀状も書いていない、初詣も行っていない...と何ともしっくりこない年始めですが、センタータームでは一つレベルアップした陶芸の授業を履修できたため、また何か作れることにとてもワクワクしています。気がつけばもうあと半分になった留学生活を、後悔のないように、今できること、やりたいことにチャレンジしていきたいです。

→前期の様子
(左)ルームメイトと。陶芸で作ったエビフライのマグカップをプレゼントしました。
(右)食堂COWANにて、中国人の友達の誕生日パーティをしました。