センター大学(2017年度交換留学生)国際文化学科4年 弘實紗季<1号 2017年9~10月>


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 8月15日に日本を出国し、留学生活も3か月目に突入しました。早いもので秋学期も残り1か月となり、毎日大量の課題と奮闘しながらもようやくこちらの授業のペースにも慣れてきました。今、図書館でこの報告書を書きながらこの2か月間を振り返ってみると、自分が留学前に想像していたよりも多くの人と出会い、毎日楽しく充実した留学生活を送っていると思います。あっという間に1日、1週間が終わってしまうので、ここで感じたこと、学んだこと、素敵な出会い、一つひとつを大切にして日々を過ごしていこうということを改めて感じています。今回は授業、寮生活、週末やイベント、そして異文化について感じたことを書いていきます。

授業について

 私は秋学期、以下の5つの授業を履修しています。今学期はここで一番学びたかった教育に加えて、そのほか英語の表現力を高めるために興味のある授業を中心に履修しました。

CRW160 Fund.of Creative Non Fiction
 クリエイティブライティングのノンフィクションの授業です。ノンフィクションの物語を課題として読んできてディスカッションし、形式にとらわれないクリエイティブな書き方について学びます。実際に作品を書き、その作品をクラスでディスカッションする機会があります。この授業は今学期私が最も好きな授業です。もっと英語ができればもっと楽しめるのにといつも思うので、それがモチベーションになっています。英語独特の表現がつかめず、リーディングにはいつも苦戦していますが、教授がとても優しい方でオフィスアワーにリーディング課題を快く手伝ってくれて、困ったことがないかいつも心配してくれます。この授業がきっかけでライティングクラブに入りました。クラスメイトがリーダーをやっているので、アドバイスをもらったり、お互いの作品を読みあったりと充実しています。

DRA117 Acting-1
 演劇の授業です。これまでにモノや動物になりきって演じたり、与えられたセリフから状況を設定して2人一組で演じました。つい先日、役者のオーディション形式で与えられた役を演じるモノローグパフォーマンスもありました。セリフを覚えてキャラクターになるのはとても難しかったですが、友達やルームメイトにみてもらい、本番では納得のいくパフォーマンスをすることができました。終わった後クラスメイトと教授から"You did a great job!"と言ってもらえて達成感がありました。この授業は意外にもペーパー課題や授業外でやらなければならないことが多く、授業外で最も多くの時間を費やしています。これまで中間試験やパフォーマンスの前にはクラスメイトに助けてもらい、何とか乗り切りました。課題が多く、くじけそうになることもありますが、自分自身の成長を一番感じる授業で友達の幅も広がったので受講してよかったです。

EDU227 Practicum and Intro to Education
 教育の基礎の授業です。これまでに学校や先生の役割、クラスルーム運営、教育哲学、アメリカの教育史などについて学びました。ディスカッション中心の授業なので、はじめは本当に苦戦しました。最近やっと慣れてきて、少しずつクラスメイトに意見をシェアできるようになりました。アメリカの教育を受けたことのない私にとっては、アメリカ人学生から聞くアメリカの学校の話は非常に興味深いです。例えば、アメリカでは家庭科の授業が選択制だそうで、日本では必修だよと言うと、とても驚かれました。また、この授業では授業外で15時間以上の教育実習があります。私はElementary Schoolの幼稚園クラスで実習をしています。子どもたちは"Saki~!"と言って抱きついてくるので本当にかわいいです。実習では先生のアシスタントをしながら子どもたちや先生から多くのことを学ばせてもらっています。

実習先の子どもたちと

FLM205 Introduction to Film
 映画の技法や歴史について学ぶ授業です。照明やカメラワークなど、映画を観る目が養われます。授業外でScreeningという映画を観る時間があり、そこで観た映画をもとに授業が進められます。映画を観るのが好きなので受講しましたが、使われている技法などについて覚えるのに苦戦しています。

MUS183 Centre College Choir
 アマチュア向けコーラスの授業です。コンサートに向けてゴスペルや聖歌、ネイティブアメリカンの曲などを練習しています。毎週月曜の夜に2時間練習するので疲れますが、私は音楽が好きなのでストレス発散になっています。10月には大学でFamily Weekendのコンサートがありました。11月と12月にも教会でコンサートがあるので楽しみです。

 どの授業も課題が多く大変ですが、自分の興味のある授業なので充実しています。これから留学される方へのアドバイスとして、留学前に自分の興味のある学びたい分野をある程度絞っておくことをおすすめします。授業は留学生活を充実させる1つのキーだと思います。センターの授業はどれも課題が多く大変です。自分の好きなことを学ぶ方が楽しいですし、そこから友達の幅が広がると思います。

寮生活について

 Ruby Cheek Houseという上級生が住む寮に住んでいます。一軒家を改装しているので寮というよりはアパートのような感じです。広くてきれいな寮なので気に入っています。ルームメイトはアメリカ人の4年生でとても優しいです。よくペーパーや演劇のパフォーマンスを見てもらったり、他愛もない会話を楽しんだりお世話になっています。彼女のおかげで初めての寮生活でしたが、すぐに慣れることができました。

住んでいる寮

寮のロビー


週末の過ごし方やイベント

 平日は授業と課題でほぼ1日が終わるので、まとまった時間のとれる休日は貴重です。週末は基本的に課題を進めながら、主に友達と過ごします。これまでに料理会を開いたり、イベントやパーティーに行ったり、映画を観たり、ショッピングやボーリングに行ったり、日本食、メキシカンや中華料理のレストランに行ったりしました。

いつもお世話になっている仲良しの友達に日本食をふるまいました


BBQフェスティバル

リカルド君とジャイリーンさん



友達にタイ料理をふるまってもらいました

 10月の第1週目にFamily Weekend(学生の家族が大学を訪ねてくるイベント)があり、 大学内で様々なイベントがありました。まず、この期間中にはセンター大学の学生が演じる「Odd Couple」という劇が大学内のシアターで連日行われていました。私は演劇の授業で観に行くように言われていたので、ルームメイトと一緒に観に行きました。驚くべきことにこの劇は監督、役者、コスチュームデザイン、照明などすべて学生が手掛けていました。ルームメイトもその1人で、メインキャラクターの衣装を担当していました。演劇の授業をとっているので、演技の勉強になったと同時にとても面白かったです。また、週末には音楽の授業を履修している学生が出演するコンサートもありました。私はコーラスの授業をとっているので、はじめてここでコンサートに出ました。コンサートの合間には、友達のお母さんと一緒に食事をする機会もありとても良い時間を過ごすことができました。

 10月に行われた中間試験の後には、4日間のFall Breakがありました。私はこちらで仲良くなった友達と2日間ケンタッキー州の隣にあるインディアナ州に行きました。スケートをしたり、Museumに行ったり、深夜に日本食を食べたりと楽しい旅行でした。バスで片道5時間の移動で疲れましたが、課題のことを忘れてリフレッシュすることができ、友達ともいい思い出を作れたので嬉しかったです。残り2日間はキャンパスに残って課題を進めながら友達とご飯を食べに行ったり、オーケストラのコンサートに行ったりと、リラックスして過ごしました。

Car Museum

帰りに食べたピザ、アメリカンサイズです


異文化について

 国際文化学科で4年間勉強してきたので、あまりカルチャーショックを感じることはありませんが、友達との会話、ここでの生活すべてが新しい発見の連続です。アメリカの文化に対して素敵だなと思ったり、腹が立ったりすることもありますが、どんな文化にも優劣はない、ということをいつも心に留めて日々を過ごすようにしています。
 ある日、私のことをとても理解してくれているアメリカ人の友達と、お互いの文化の違いや美の基準の違いについて話していたことがあります。私が冗談っぽく「あんまりアメリカナイズされたら日本で生き辛くなりそう!」というと、友達から、"You don't have to change wherever you are. You are Saki. You are amazing."と言われました。さらりと言われた言葉ですが、私にとってはこの言葉は本当に心に響きました。日本では、郷に入っては郷に従えとよく言いますが、私はアメリカにいても無理してまでアメリカ人のようにふるまう必要なんてない。日本に帰ってから少し自分が変わっていても無理してまた変わらなくていい。どこにいても自分らしくしていればそれでいいと思いました。また、その友達が私を「日本人の友達」としてではなく、1人の人間として接してくれていることに感動しました。センター大学に来てからアメリカ人以外にも、中国、韓国、ベトナム、タイ、ブラジルなど様々な国の友達ができました。彼らとの会話の中でもお互いの文化について知る機会が沢山あります。そんな中で、日本で育った私の価値観からは理解できないことが沢山ありました。それでもどんな文化にも優劣はなく、文化や価値観の違いで人を判断してはいけない、ということをいつも心に留めています。まだ完璧にはできませんが、この留学を通して彼らの文化をもっと知り、1人の人間として彼らと仲を深めていきたいと思います。

最後に

 この2か月間、ひどく気分が落ち込むこともなく楽しい留学生活が送れているのは、ここでいつもお世話になっている友達やルームメイト、教授のおかげです。特に授業が始まって最初の1か月は、ディスカッションや自分の英語力、コミュニケーションの取り方の違いに悩んだ時期がありました。そんな時、思いっきり話す時間をつくってくれたり、一緒に映画を観たり、励ましてくれたり、アドバイスをくれた友達には感謝の気持ちでいっぱいです。うまくいかないことがあったり嘆きながら課題をする日もありますが、ここで出会った人たちのおかげで毎日が充実しています。帰国のことを考えるととても悲しい気持ちになりますが、残り7か月間、友達と過ごす時間と勉強をうまく両立させながら多くのことを学び、悔いの残らないように毎日を過ごしたいです。