中山間地域活性交流会を開催しました

 3月14日(木)、山口県立大学において、山口県と本学中山間地域づくりサポートセンター共催で、「中山間地域活性交流会」を開催しました。
 今年度は、学生をはじめ地域団体、一般県民など、約90名の方々が集い、中山間地域の活性化のための活動報告や講演に耳を傾けました。

 学生による地域づくり支援の活動報告では、次の4大学等から、これまで取り組んできた活動について発表がありました。
 まず、「向津具半島エコミュージアム化に向けた民俗活用事業」(長門市油谷向津具地区)では、九州産業大学等文化保護発信プロジェクトみゅじぇじぇの学生が、向津具半島のエコミュージアム化に向けて、鯨文化や八十八か所巡礼などの様々な民俗資源を調査するとともに、向津具半島のジオラマを作成・展示し、民俗資源の価値の発信に取り組んだことなどを報告しました。

 次に、「旧通中学校の利活用を中心とした通地区活性化プロジェクト」(長門市通地区)では、山口大学経済学部鍋山ゼミの学生が、通地区の活性化につながる旧通中学校の利活用計画の策定に向けて、住民意識調査や観光資源の発掘調査を実施するとともに、観光客向けのウォーキング大会や魚釣り大会等のイベントを開催したことなどを報告しました。

 続いて、「空き家リノベーションモデルハウス事業」(山口市阿東地福地区)では、山口大学工学部リノベ部の学生が、空き家を地域再生の資源として活用するため、住民との意見交換を通じ、リノベーション(用途や機能を変更し性能や価値を高めること)の企画、提案を行うとともに、DIYによりリノベーションを行ったことなどを報告しました。

 最後に、「大道理夢求の里交流館憩いの広場整備プロジェクト」(周南市大道理地区)では、徳山工業高等専門学校の学生が、大道理夢求の里交流館広場に多くの人が楽しみ、笑顔になれる空間を演出するため、地域の要望を聞きながら、専門的な立場でピザ窯等の設計を行うとともに、地域住民との協働作業により、ピザ窯づくりに取り組んだことを報告しまし
た。
 また、専門家等派遣による地域づくりの活動報告では、本学のやまぐち中山間地域づくりサポートセンターの専門家派遣事業を活用し、地域づくり活動に取り組んでいる柳井市伊陸地区(伊陸コミュニティ協議会)、美祢市赤郷地区(赤郷地区振興会)の2つの地域から、夢プランの策定とその実施状況についての報告がありました。

 交流会の締めくくりとして、「地元に人と仕事を取り戻す~山口県中山間地域の人口分析より~」と題し、一般社団法人持続可能な地域社会総合研究所所長 藤山 浩氏による講演がありました。講演では、本県の優良事例として、子連れ世帯の定住による社会増減率第1位の柳井市平郡島や、定置網漁業の企業が男性移住者の就業先となり、継続的定住受入れが実現している阿武町宇田郷などの紹介とともに、毎年人口の1%を取り戻す(定住増)ことにより、中山間地域の人口減少に歯止めがかかり、人口の安定化が可能となる「田園回帰1%戦略」という興味深い話があり、参加者は熱心に聞き入っていました。